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「引き留められた」「言い出せない」「トラブルになりそう」退職代行サービスを使ってまで会社をやめたいワケ

Finasee / 2024年10月10日 12時0分

「引き留められた」「言い出せない」「トラブルになりそう」退職代行サービスを使ってまで会社をやめたいワケ

Finasee(フィナシー)

「20代」、「営業」の転職者で利用が多い

今回の調査は就職・転職サービスを提供する株式会社マイナビが実施。直近1年間に転職した800人を対象に「直近1年間に退職代行を利用したか」と質問。結果、「利用した」と回答した人は16.6%と、やはり一定数いるようです。

年代別では、退職代行サービスを「利用した」と回答した人が最も多いのは「20代」で18.6%。若い年代ほど割合が多いことが明らかに。

また職業別では、「営業」が25.9%と最多。「クリエイター・エンジニア」が18.8%、「企画・経営・管理・事務」が17.0%と続きます。

 出所:株式会社マイナビ 「退職代行サービスに関する調査レポ―ト」従業員と良好な関係を築けていない? 

いったいどんな理由から、わざわざお金を払ってまで退職代行サービスを利用したいと考えるようになるのでしょうか。調査結果では、「退職を引き留められた(引き留められそうだ)から」が40.7%で最多。「自分から退職を言い出せる環境でないから」が32.4%、「退職を伝えた後トラブルになりそうだから」が23.7%で続きます。

会社側としては従業員への教育費用が無駄になることや、引継ぎのため後任の担当者を改めて確保するなど、手間がかかることから、どうにかして引き止めたいと思うところ。中には強引に引き止める会社もありそうですね。

まだ普段から従業員と良好な関係が築けていればよいですが、コミュニケーション不全に陥っていれば「退職を伝えた後トラブルになりそう」と従業員が考えるのも理解できます。従業員側も、たとえば、入社してすぐの退社となると、後ろめたい気持ちがあり、話を切り出しにくいのかもしれません。

出所:株式会社マイナビ 「退職代行サービスに関する調査レポ―ト」利用者の7割超「今後も利用したい」

それでは、退職代行サービスを使ってみたい人はどのくらいいるのでしょうか。調査結果では、「今後も利用したい」と回答した人は20.1%。過去1年間で利用した人に限ると74.2%に達しました。実際に利用してみてサービス内容に満足している人が比較的多いようです。

年代別では「30代」が25.3%、職種別では「営業」が37.8%と最多でした。

出所:株式会社マイナビ 「退職代行サービスに関する調査レポ―ト」利用率が高い業種2位は「IT・通信・インターネット」、 1位は?

逆に企業側では退職代行サービスの「目撃例」は増えているのでしょうか。調査では、企業の中途採用業務の担当者1600人に「退職代行を利用して退職した人がいたか」と質問。

結果、「退職代行サービスを利用した人がいた」と回答した人が23.2%。2019年以前は15.7%でしたが、年々増えているようです。

また業種別の利用率では、「金融・保険・コンサルティング」が31.4%で最多。「IT・通信・インターネット」が29.8%、「メーカー」が25.4%、「商社」が22.8%と続き、一般的に転職が多いと言われることもある業種が並びました。

出所:株式会社マイナビ 「退職代行サービスに関する調査レポ―ト」

調査概要  調査名:退職代行サービスに関する調査レポ―ト 調査期間:2024年7月4日~2024年7月18日 調査対象(個人):正社員として働いている20~50代の男女のうち、直近1年間(2023年6月以降)に転職した800人、(企業):2024年1~7月に中途採用業務を担当し、募集活動をしており、採用費用の管理・運用に携わっている1,600人 調査主体:株式会社マイナビ

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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