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保険料負担なく年金が受け取れる「第3号被保険者制度」、縮小・廃止議論が進むも、7割は「制度に好意的」

Finasee / 2024年10月10日 16時0分

保険料負担なく年金が受け取れる「第3号被保険者制度」、縮小・廃止議論が進むも、7割は「制度に好意的」

Finasee(フィナシー)

「制度に好意的」が7割を超える 「30代」が最も顕著

今回の調査は人材情報サービスを提供する株式会社アイデムが実施。2024年8月1日から8月31日までに自社サイトから求人に応募した人407人に第3号被保険者制度の説明文を読んでもらったうえで、制度の是非を質問しました。

結果、「どちらかと言えば賛成」「賛成」と回答した人がそれぞれ44.2%、29.5%と、制度に好意的な人が7割を超えました。制度の廃止・縮小の議論とは裏腹の結果ですが、廃止してしまったら混乱が起きないのでしょうか。

また男女別では、制度に好意的な人(=「どちらかと言えば賛成」+「賛成」)は、「男性」が77.3%に対し、「女性」が69.3%にとどまりました。第3号被保険者の大半は女性。しかし最近は女性でも男性並みにフルタイムで勤務する人も増えていることから、制度の不公平さを感じる人が女性では比較的多い可能性も。

一方で年代別だと、制度に好意的な人は、「30代以下」が80.9%と全世代で最多。若い世代だと独身や共働きなど、第3号被保険者に該当しない人が多くいそうなので、意外な結果と感じる人もいるのでは。専業主婦が比較的多いと思われる自分の親世代のことを気にしているのかもしれません。

出所:株式会社アイデム 「仕事探しに関するアンケート調査」非正規雇用の社会保険適用拡大も「加入にこだわりなし」が意外と最多

最近はパート、アルバイト、契約社員など非正規雇用の社会保険適用拡大の動きが。実際のところ非正規雇用を希望する人は社会保険についてどの程度意識しているのでしょうか。

調査結果では、「社会保険に加入できる仕事につきたい」と回答した人が37.0%。去年に比べて4.3%増ですが、2021年以降の4年間では増減を繰り返しており、推移としては横ばいといったところ。対して「社会保険加入有無はこだわっていない」と回答した人は40.4%と「社会保険に加入できる仕事につきたい」と回答した人より多く存在する結果となりました。こちらも2021年以降の4年間ではあまり水準は変わっていません。ただし「社会保険が適用にならない職場、範囲で働きたい」と回答した人が11.8%で、こちらは2021年以降、毎年減少しており、変化の兆しはあるようです。

年代別では、「社会保険に加入できる仕事につきたい」と回答した人が最も多いのは「50代」で53.1%。他の年代で特徴的なところを挙げると、「30代」では「わからない」と回答した人が56.8%と全年代で最多。制度自体の理解・関心が低い可能性も。「40代」では「社会保険が適用にならない職場、範囲で働きたい」と回答した人が24.1%と全年代で最多。子育てなどで勤務時間を調整したいニーズのほうが高いのかもしれません。「60代」では「社会保険加入有無はこだわっていない」と回答した人が51.8%と全年代で最多。年金受給が間近に迫っていることもあってか、加入へのこだわりが低い可能性もあります。

男女別では、「社会保険に加入できる仕事につきたい」と回答した人は、「男性」が41.4%、「女性」が32.0%と10%弱の差がつく結果に。逆に「女性」では「社会保険が適用にならない職場、範囲で働きたい」と回答した人が19.6%と、4.7%だった男性の4倍強に達しました。

出所:株式会社アイデム 「仕事探しに関するアンケート調査」

調査概要 調査名:仕事探しに関するアンケート調査 調査対象:総合求人サイト「イーアイデム」の会員で、2024年8月1日~2024年8月31日の期間に「イーアイデム」から求人に応募した407人 調査主体:株式会社アイデム 調査期間:2024年8月1日~2024年9月5日

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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