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万が一のことがあっても生きていけるように…40代男性が最愛の妻のため準備していた「年金の対策」

Finasee / 2024年10月22日 17時0分

万が一のことがあっても生きていけるように…40代男性が最愛の妻のため準備していた「年金の対策」

Finasee(フィナシー)

職場で出会って結婚。マイペースに働く夫婦

義伸さんと亜美さんの夫婦はともに42歳。夫の義伸さんは独立して制作物の編集、ライターの仕事を続け、妻の亜美さんは非正規雇用で働き続けています。子どものいない夫婦で、自分のペースで気楽に働くのが好きな2人です。

2人は10年以上前、当時2人が勤務していた会社で知り合いました。亜美さんは元々結婚願望がなかったのですが、人柄の良い義伸さんからの熱心なアプローチにより、結婚することに決めました。

義伸さんも亜美さんも当時の会社は退職。義伸さんは現在の仕事をするため、個人事業主となっていましたが、2年前に税理士や社会保険労務士などの専門家に相談しつつ、法人化のメリット・デメリットを研究したうえで、株式会社を設立、法人化しました。

「将来のこともしっかり考えるのは大事だな」「やっぱり法人化したほうが正解だ。これで社会保険にも入れたしなぁ」とますます今後の仕事に力が入ります。

将来に備えていた矢先…義伸さんに起きた突然の不幸

法人化して義伸さんは、亜美さんに社会保険(健康保険・厚生年金保険)のメリットを力説します。しかし、そんなことをあまり理解していない亜美さんは「私はもう今から正社員で働く気もないし、年金も別に国民年金だけでいいかも」と言うだけです。

そんな亜美さんに「とりあえず今は俺の扶養に入ったけど、亜美も働くなら厚生年金は入っておいたほうがいいよ。将来への備えになる」と付け加えますが、亜美さんは「へー」と薄い反応をする程度でした。

しかし、会社設立から2年後、義伸さんは山登り中の事故により、そのまま亡くなってしまいました。

亜美さんが思い出したかつての夫の言葉

あまりにも突然のことに動揺する亜美さん。葬儀ののち、義伸さん死亡の手続きを市役所で済ませ、そこで案内されて今度は年金事務所に行くことになりました。

年金事務所で亜美さんは職員に「私、何か手続きありますか?」と尋ねます。すると窓口の職員は「遺族年金が年間110万円ほど支給されますし、他に死亡一時金12万円も支給されますから手続きがあります」と答えました。

「遺族年金なんて受け取れるんですね。これだけあるなら自分の収入と合わせて何とか生活できそう」と言います。そして、「そう言えば夫は会社を設立した際に年金のことも熱く語っていて、『万が一の時も安心だ』というようなことも言っていましたけど、どういうことか分かりそうですか?」と疑問点を職員に伝えます。

職員は「恐らくなのですが……」と言いながら、義伸さんが生前行っていたことが亜美さんのためになったことを話し始めました。

●義伸さんが亜美さんのため準備していたこととは? 後編【遺族年金を受け取った妻が抱いた感謝の想い。亡き夫が生前にしていた“抜かりない備え”とは】で詳説します。

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。

五十嵐 義典/ファイナンシャルプランナー

よこはまライフプランニング代表取締役、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、特定社会保険労務士、日本年金学会会員、服部年金企画講師。専門分野は公的年金で、これまで5500件を超える年金相談業務を経験。また、年金事務担当者・社労士・FP向けの教育研修や、ウェブメディア・専門誌での記事執筆を行い、新聞、雑誌への取材協力も多数ある。横浜市を中心に首都圏で活動中。※2024年7月までは井内義典(いのうち よしのり)名義で活動。

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