1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

【60代】金融商品の選び方ランキング! 資産は増えた?減った? 生活費ばかりじゃない意外な「使い道」も

Finasee / 2024年10月29日 12時0分

【60代】金融商品の選び方ランキング! 資産は増えた?減った? 生活費ばかりじゃない意外な「使い道」も

Finasee(フィナシー)

60代が選ぶ金融商品の基準は?

金融商品を選ぶ基準について「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)※から60代の回答をランキングで見ていきましょう。ますは単身者の結果からです。

※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)

60代単身者が金融商品を選ぶ基準は「元本が保証されているから」が約27%と、4人に1人の割合でトップ。50代までは「利回り」や「将来の値上がり」が1位でしたが、元本保証が1位となるのは60代からです。2位は「利回りがよいから」が約19%。老後が現在進行形の60代は元本保証を何より重視していることが調査データから分かります。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数282)

1位    元本が保証されているから    27.3%
2位    利回りが良いから    18.8%
3位    将来の値上がりが期待できるから    14.5%
4位    少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから    12.4%
5位    その他    11.0%

60代が世帯主の二人以上世帯でも同様です。金融商品を選ぶ基準1位は「元本保証がされているから」が約29%。2位の「利回りが良いから」と10%近く差があります。3位以降はばらけており、「将来の値上がりが期待できるから」以下、それぞれ1割程度ずつとなっています。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数807)

1位    元本が保証されているから    28.7%
2位    利回りが良いから    19.2%
3位    将来の値上がりが期待できるから    11.5%
4位    少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから    11.3%
5位    その他    10.3%

60代が持つ金融資産は増えているのかについてもみていきましょう。

【関連記事】【60代】金融資産保有額ランキング!「3000万円以上」ある世帯の割合は? どんな商品を持っている?

 

60代の約8割、金融資産は「増えた」か「変わらない」

60代単身者の金融資産の増減は以下のとおりです。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数282)

1位    増えた    37.9%
2位    変わらない    36.2%
3位    減った    25.9%

1年前と比べて資産残高が「増えた」60代単身者は約38 %、「変わらない」人は約36%、「減った」人は約26%。

二人以上世帯も同様に、「増えた」約35%、「変わらない」約41%、「減った」約24%。60代の人の金融資産は「増えた」もしくは「変わらない」人が8割弱と、比較的好調だったようです。ただ増えた割合を見ると、単身では50代よりも少なく、二人上世帯では同等でした。先述の60代の金融資産の選び方基準で元本確保が人気だったことも影響しているのかもしれません。

なお、調査期間は2023年6月23日~7月5日であり、その時点から1年前の状況との比較である点に注意が必要です。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数807)

1位    変わらない    40.9%
2位    増えた    35.4%
3位    減った    23.7%

【関連記事】【60代】平均年収はいくら?ランキング! 「1200万円以上」の割合は? 貯蓄事情も

「資産が増えた理由」トップは単身者も家族ありも同じ

60代の金融資産が増加した理由を単身者から見てみましょう。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数107、複数回答)

1位    株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから    44.9%
2位    配当や金利収入があったから    31.8%
3位    定例的な収入が増加したから    18.7%
4位    その他    17.8%

60代の単身者の金融資産が増えた理由1位は「株や債券の評価額増」で約45%。次いで「配当や金利収入があったから」が約32%で2位と、資産運用の成功が要因の模様。3位、4位は収入増、その他が続きました。

二人以上世帯でもトップは「株や債券の評価額増」が約40%。2位も単身者と同じく「配当や金利収入があったから」が約37%に上ります。なお「相続、退職金等による臨時収入があったから」が5位(9.8%)にランクインしており、全年代のうち最も高い割合となっています。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数286、複数回答)

1位    株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから    40.2%
2位    配当や金利収入があったから    36.7%
3位    定例的な収入が増加したから     22.4%
4位    定例的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから    20.3%

【関連記事】【60代】ほしい金融商品ランキング! 目標額は「3000万円」? データから分かったみんなの金融資産事情

単身者と家族あり「資産が減った理由」トップは?

60代単身者の資産が減った理由1位は「定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから」が約半数。2位「その他」、3位「株式や債券の評価額減」と続き、4位は「耐久消費財の支出」でした。同率4位には「旅行、レジャー費用の支出」もランクイン。50代同様、楽しみにもお金を使うアクティブな60代単身者の傾向が見えました。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数73、複数回答)

1位    定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから    49.3%
2位    その他    31.5%
3位    株式、債券価格の低下により、これらの評価額が減少したから    20.5%
4位    耐久消費財(自動車、家具、家電等)購入費用の支出があったから    12.3%
4位    旅行、レジャー費用の支出があったから    12.3%

続いて、二人以上世帯の資産が減った理由です。1位は「定収の減少による金融資産の取り崩し」が約60%と以下を大きく引き離しました。今まで築いてきた資産を取り崩しつつ日々の生活送っていることが調査結果にも表れています。

2位は「耐久消費財(自動車、家具、家電等)購入」が約20%。3位以降はばらけており、「その他」「旅行、レジャー費用の支出」などが続きます。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数191、複数回答)

1位    定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから    60.2%
2位    耐久消費財(自動車、家具、家電等)購入費用の支出があったから    19.9%
3位    その他    19.4%
4位    旅行、レジャー費用の支出があったから    11.5%
4位    株式、債券価格の低下により、これらの評価額が減少したから    11.5%

「増えた資産を元本保証に振り向ける」、タイミングとバランスに注意

今回の調査結果では60代の8割が金融資産が「増えた」か「変わらない」ということでした。理由のトップに株式や債券価格の上昇が大きかったということがあり、60代といえどもすぐにすべてを元本確保型商品に切り替えるわけでもないようです。

とはいえ、金融商品を選ぶ基準1位は「元本保証がされているから」と、徐々に運用商品を値動きの大きいリスク性資産から元本確保型へとシフトとさせていく意向はやはり伺えます。どんな商品が実際に選ばれているかは別記事にて解説しています。

【60代】金融資産保有額ランキング!「3000万円以上」ある世帯の割合は? どんな商品を持っている?

増えた金融資産を「減らさない」ため元本確保に勤しむ一方で、旅行やレジャーにも支出するなど、生活の中に楽しみを見つけて過ごしている60代。今後は保有資産をどんな商品で何割ずつ持つかといったバランスや、いつシフトさせていくかなどのタイミングが大切になります。迷っている人は専門家に相談するなどプロの意見に耳を傾けても良いかも知れません。

<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会) 調査時期/令和5年6月23日~7月5日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください