【50代】ほしい金融商品ランキング! 安定志向も目標額は高め? 調査から分かった老後資産のリアルな見通し
Finasee / 2024年10月31日 18時0分
Finasee(フィナシー)
「お金を貯める理由」1位はやはり…
金融資産を持つ理由など、50代の金融資産に関する現状を「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)※からランキングで見ていきましょう。
※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)
50代単身者が金融資産を持つ理由は、「老後の生活資金」が1位で約7割でした(複数回答)。40代の単身者と比較して1割多い結果です。2位は「病気や不時の災害への備え」で46%。この2大理由以降の結果はばらけています。
出所:金融広報中央委員会 (※金融資産保有世帯、実数226、3つまでの複数回答)1位 老後の生活資金 69.0%
2位 病気や不時の災害への備え 46.0%
3位 とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心 18.6%
4位 旅行、レジャーの資金 16.8%
50代が世帯主の二人以上世帯の1位は「老後資金」が約7割。30代以下までは子どもの教育資金がトップでしたが、40代では2位、50代になると3位と徐々にウエイトが下がることが分かります。
出所:金融広報中央委員会 (※金融資産保有世帯、実数743、3つまでの複数回答)1位 老後の生活資金 70.5%
2位 病気や不時の災害への備え 43.7%
3位 こどもの教育資金 19.4%
4位 旅行、レジャーの資金 18.4%
【関連記事】【50代】金融資産保有額ランキング! 「3000万円以上」持っている人はどのくらい? 国のデータが示す驚がくの実態
いくら貯めたい? 50代単身者の答えは…50代単身者が「貯めたい」と目標にする金額1位は「無回答」(23.5%)でした。2位は「1000万円以上~1500万円未満」約16%、3位は「200万円未満」約13%と、二極化の傾向にあるようです。「3000万円以上」という人は合計約22%でした。平均値は2908万円、中央値※は1000万円となっています。
※数値データを並べた時に中央に来る値のこと
50代金融資産目標残高(単身世帯)拡大表示
出所:金融広報中央委員会 (※実数366)1位 無回答 23.5%
2位 1000~1500万円未満 15.6%
3位 200万円未満 13.1%
4位 2000~3000万円未満 11.2%
50代が世帯主の二人以上世帯の目標額は1位「無回答」、2位「1000~1500万円未満」でともに約15%の人が選んでいます。ほか、グラフからは「2000万円以上」を希望する人の割合が高いことが分かります。「3000万円以上」という世帯は合計約27%でした。
平均値は3099万円、中央値※は1500万円。平均値は30代、40代とほぼ変わらない結果でした。
50代金融資産目標残高(二人以上世帯)拡大表示
出所:金融広報中央委員会 (※実数1024)1位 無回答 15.7%
2位 1000~1500万円未満 15.4%
3位 2000~3000万円未満 14.6%
4位 200万円未満 10.4%
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50代がほしい金融商品は今後、50代単身のみなさんが持ちたい金融商品1位は「預貯金」、2位「保有希望なし」、3位「株式」で、傾向としては40代と同様でした。以下の傾向を見ると、全世代のうち「個人年金保険」は30代に次いで多い反面、「公共債(国債など)」は最も低い傾向にありました。
出所:金融広報中央委員会 (※実数366、複数回答)1位 預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む) 45.1%
2位 保有希望はない 32 .8%
3位 株式 21.0%
4位 株式投資信託 13.1%
5位 個人年金保険 8.7%
二人以上世帯でも傾向は同じでした。ただ、単身者と比較すると預貯金を選びたいという回答がやや多くなっています。二人以上世帯の他の年代と比較すると「公共債(国債など)」が最も高く、安定志向が見られます。
出所:金融広報中央委員会 (※実数1024、複数回答)1位 預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む) 52.2%
2位 保有希望はない 27.1%
3位 株式 22.7%
4位 株式投資信託 15.8%
5位 個人年金保険 10.7%
【関連記事】【50代】金融商品の選び方ランキング! 「利回り重視」?「元本保証」? 資産が増えた人、減った人の違いは?
目標額を意識した運用を無理なく継続50代の資産形成で心に留めておくポイントは2つ。1つめはリスク管理。50代はリタイアメントが近づいているためリスクの高い投資は徐々に減らしていきましょう。資産の一部を比較的安全な投資先(債券や定期預金など)に移すなど、リスク分散を心がけてみては。
2つめは老後資金の確保。生活費をはじめ医療費など十分な備えが必要です。今からでも運用の利益に税がかからないNISAやiDeCoを活用して老後資金を積み立てましょう。
これらのポイントを考慮しながら、50代からの資産形成を計画的に進めていくことが重要です。
<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会) 調査時期/令和5年6月23日~7月5日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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