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義実家からの電話が怖い…! 孫の顔が見たい“夫の実家” vs DINKsパワーカップルのバトルが起きたワケ

Finasee / 2024年11月5日 11時0分

義実家からの電話が怖い…! 孫の顔が見たい“夫の実家” vs DINKsパワーカップルのバトルが起きたワケ

Finasee(フィナシー)

31歳女性、DINKsでいこうと言ってくれた男性と結婚

飯田優菜さん(仮名、以下同)は、都内の大手企業で広報として働く31歳、年収800万円の独身女性です。とにかく真面目な性格で、学生時代は勉強に打ち込み、有名大学を卒業。社会に出てからも仕事一筋でした。仕事は頑張るほど成果も出て、充実した日々を送っていました。

そんな彼女は結婚を控えていました。お相手は同じく都内の大手企業で営業として働く33歳、年収900万円の男性、桜井雄二さん。彼とは業務上のとあるイベントで知り合ったのですが、フィーリングが合って意気投合し、3年の交際を経て、プロポーズされました。

ただ彼のことは大好きだったものの、実際のところ結婚はできないと考えていたといいます。なぜなら彼女は子供が欲しくなかったから。仮にどんなに彼が積極的に育児に関わってくれたとしても、やはり子供を持つこと自体仕事の負担になるのは確かであり、仕事を優先したい自分は、彼のためにも結婚すべきではないと考えていたのだそうです。

ところが、彼はそれを受け入れてくれました。子供は嫌いではないものの、“いなくてもいい”と考えていたのです。彼が「子供はいなくていい、DINKsで今後の人生を歩んでいこう」と言ってくれたことが決め手となり、結婚に至ったのでした。

結婚後初の帰省で“孫”を望まれ…

優菜さんは、結婚当初は幸せだったといいます。雄二さんは家事も折半してくれましたし、会話がとても楽しく、つねに気遣いもあり、一人では得られなかった新たな幸せを日々感じられたのです。おかげで仕事もはかどり、公私ともに充実していました。

そんな日々に変化が起きたのは、しばらくして彼の実家へ帰省した時のこと。彼の実家は東京から新幹線と電車を乗り継いだ先の地方にあります。結婚前に一度、あいさつにいって以来です。

義両親は明るくも穏やかそうな夫婦で、豪勢な夕食を準備してくれ、終始、和気あいあいと家族団欒(だんらん)を楽しんでいました。

そんな折、ふいに義父が「ところで、孫の方はどうなんだ?」とたずねました。

笑顔ですし、“からっとした”言い方であり、義父には悪気はなかったようです。横にいる義母も興味津々という顔です。彼女は少し困ってしまいましたが、ヘンにうそをつくのもどうかと考え、「実は……」と、自分たちがDINKsでやっていくつもりだと伝えました。

すかさず、彼が「親父たちには悪いけど、昔とはいろいろ違うし、東京だとそういう人も多いんだよ」とフォローを入れてくれたのですが、明らかに義両親は動揺していたといいます。そのうえで彼が話題を変えてくれ、どうにかその場は穏便に終わったそうです。

途端に増えた義実家からの連絡。思い悩み、次第にノイローゼ気味に…

やはり義両親は納得していませんでした。

義父はその後、周囲で孫のことを見聞きする度に連絡してくるようになったのです。そして、いかに子供がいると楽しいか幸せかを説いてきたといいます。その都度、雄二さんが穏便に対応してくれましたが、優菜さんとしては心が重くなったとのことでした。

義実家周辺では子供夫婦と同居し、孫をかわいがるご近所さんも多くいたのです。義父は少し前に定年を迎えていたこともあり、たとえ離れて暮らしていても、たまに孫と関われる“老後生活”を楽しみにしていたのでしょう。義実家は富裕層といかないまでも、“小金持ち”だったので、周囲への見栄や世間体もあるのだろうと彼はいいます。

そのような気持ちや事情もあり、義両親からの連絡がやむことはありませんでした。そして度重なる電話に、彼も段々と熱くなっていったといいます。その都度、彼は彼女に「気にしなくていいよ」と気遣ってくれましたが、義両親の言い分も分かるだけに、また彼に強い負担をかけていることに、彼女も段々と心苦しさが増していったのだそうです。

そしていつしか、彼女のその心苦しさは彼への疑心にもつながったといいます。

「子供を欲しがるのは普通のことだし、本当は彼も子供が欲しいのでは? ならば、私は離婚して身を引いた方がいいのではないか」

次第に彼女は、電話を恐れ、少しノイローゼのようになっていったとのことでした。

この後、この2人がくだす決断は……。後編【電話もとらないし、帰省もしない…パワーカップルが夫の実家と距離をとることで“得たもの”】にて、お届けします。

婚活FP山本(山本 昌義)/ファイナンシャルプランナー

商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年に「山本FPオフィス」を東京・赤坂にて開業し、独立。2020年にオフィスを滋賀県栗東市に移転。現在は日本初の「婚活FP®(商標番号:6652878号)」として、婚活パーティ開催や結婚相談所との提携を元に、主に婚活中の方や新婚夫婦などから相談を受けている。「マネー現代」にて不定期連載中、レインボータウンFMにて「子育てとお金」をテーマに不定期出演中、結婚相談所や行政での婚活セミナーも随時活動中。マイアドバイザー®、CFP®、一級FP技能士。

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