20代の持ち家率が過去最高を記録! Z世代への意識調査から、そのワケを読み解く
Finasee / 2024年11月7日 8時0分
Finasee(フィナシー)
ワークライフバランスを重視し、収入増にも意欲的。欲張りなZ世代
そもそもZ世代はどのような価値観をもっているのか。今回の調査は不動産・住宅関連サービスを提供するオープンハウスグループとLIFULLがZ世代およびX世代(1960年代半ばから1970年代に生まれた人)で住宅購入者および住宅購入意向者600人を対象に実施。生活や住宅購入に対する考え方について質問、その回答を集計することで、X世代と比較、Z世代の特徴を浮かび上がらせている。
調査結果では、「自分の未来は明るいと思う」「プライベートも重視してワークライフバランスを大事にしたい」「収入を増やして使えるお金を使いたい」の回答で、いずれもZ世代がX世代より高い傾向がみられた。保守的で安定志向とも言われるZ世代だが、調査結果からは自分の未来にポジティブで、ワークライフバランスを重視しつつ収入増にも意欲的な姿が浮かび上がる。
出所:オープンハウスグループ・LIFULL 「住宅購入に関する意識調査2024~Z世代 VS X世代編~」ほかにも世代間ギャップを感じさせる回答が続く。特にギャップが大きかったのは「人付き合いは深く幅が狭いほうだ」という質問への回答だ。Z世代はX世代より23.0%高く60.3%を記録、過半数を占める結果になった。続く「どんなに良くても他人の評価を聞いてから購入したい」の回答で、Z世代がX世代より高かった背景にも、こうしたZ世代の仲間意識の強さがあるのかもしれない。
出所:オープンハウスグループ・LIFULL 「住宅購入に関する意識調査2024~Z世代 VS X世代編~」また「高額なものは分割払いで払えれば購入したい」の回答では、Z世代がX世代より高い傾向で、サブスクに慣れ親しんでいるからなのか、分割払いに対する抵抗感が相対的に少ないようだ。
出所:オープンハウスグループ・LIFULL 「住宅購入に関する意識調査2024~Z世代 VS X世代編~」住宅が欲しい理由1位「パートナーとのライフステージの変化」さて、肝心なのが、住宅を購入するタイミングである。すでに住宅を購入しているZ世代はいつ住宅が欲しいと思ったのだろうか。
調査結果では、「恋人との同居等でパートナーとのライフステージが変わる時」と回答した人が44.0%と最多。対するX世代は「自分にあった良さそうな住まいを見つけた時」と回答した人が36.7%と最多という結果に。両世代で価値観の違いが浮き彫りになっているようだ。
また「家を買うのは若い年齢の時の方が良い」と回答した人は、Z世代が39.3%と、22.0%だったX世代より17.3%高い結果になった。
住宅が欲しい理由について、調査に寄せられた声を紹介すると、「家賃を払うのが勿体無いから早くに家を持つ検討をしている」(千葉県 29歳 女性)、「賃貸で家賃を払うより、同様の金額でローンを払っていった方が、家という資産を手に入れられるのがよいと考え、できるだけ早く家を建てたいと思っていたから」(愛知県 27歳 女性/購入者)、など計画的な住宅購入を志向する声が相次ぐ。
また、「将来的な不動産価格の上昇を踏まえ、相対的に割安なうちに購入をしたい」(神奈川県 27歳 男性)、「住宅の金額が上がってきている中で、若いうちに家を買わないとローンはきついと感じたから」(大阪府 29歳 男性)、など昨今の物価高騰や住宅ローンの金利上昇を踏まえて、早めに行動したいという声も見られた。
出所:オープンハウスグループ・LIFULL 「住宅購入に関する意識調査2024~Z世代 VS X世代編~」Z世代が思う、住宅早期購入のメリット1位は「賃貸より自由な環境が手に入れられる」ここまでの結果を踏まえるとZ世代は、X世代に比べ、住宅の早期購入を志向する傾向にあることがわかる。Z世代は、住宅の早期購入にどのようなメリットを感じているのだろうか。
「住宅を早い時期に購入することで得られると思うメリット」は何かについての質問に対するZ世代の回答を見てみよう。「賃貸よりも自由な環境を手に入れられる」と回答した人が53.3%と最多となった。「資金計画や家計の運用が行いやすい」が44.7%、「資産形成として安心感を得られる」が35.3%と続いている。
また「早い時期に購入するメリットはない」という回答についてはZ世代のほうがX世代に比べて4.0%低いなど、Z世代は全体的に早期購入にメリットを感じている人が多い傾向にあるようだ。
出所:オープンハウスグループ・LIFULL 「住宅購入に関する意識調査2024~Z世代 VS X世代編~」Z世代が住宅購入で重視した条件1位「価格が世帯年収に見合うこと」さて、最後にZ世代は住宅購入で何を重視しているのかを見ていこう。調査結果では「価格が世帯年収に見合うこと」と回答した人が136ポイントと最多となった。また、「周辺環境の生活利便性」が132ポイント、「駅や勤務地/学校等への近さ(コスパやタイパ)」が130ポイントと僅差で続く。一方でX世代も上位はZ世代と同じだが「周辺環境の生活利便性」と回答した人が199ポイントと突出して多い結果になった。
それ以外では「新築であること」や「住空間の広さ」で両世代のギャップが比較的大きかった。Z世代は新築や住空間の広さにもこだわりがあるようだ。
出所:オープンハウスグループ・LIFULL 「住宅購入に関する意識調査2024~Z世代 VS X世代編~」調査概要 調査名:住宅購入に関する意識調査2024~Z世代 VS X世代編~ 調査主体:株式会社オープンハウスグループ、株式会社LIFULL 調査期間:2024年9月18日~2024年9月19日 調査対象:Z世代およびX世代における各世代の住宅購入者および住宅購入意向者600人
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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