【20代】みんなの年収ランキング! 平均はいくら? ボーナスがある人は何割? 貯蓄事情も知りたい”リアル”
Finasee / 2024年11月19日 18時0分
Finasee(フィナシー)
20代の平均年収は285万円(税引後)
年収ランキングは「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)※が参考になります。
※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※実数720)1位 300万円未満 41.7%
2位 300~500万円未満 30.4%
3位 収入はない 12.6%
4位 500~750万円未満 11.4%
5位 750~1000万円未満 1.9%
結果は、20代の約4割が「300万円未満」(年間手取り収入、税引後)でトップを占めました。以下、2位が「300~500万円」で約3割。つまり20代の7割の人が年収500万円未満でした(収入がない人を除く)。
ここで、「残りの3割の人はもっと高いの?」と思われた方もいるかもしれません。実は3位は「収入はない」で約1割。20代なので学生なども含まれているためと推察されます。ただ、4位の「500~750万円未満」が約1割、5位の「750~1000万円未満」が約2%、それ以上も約2%いますから、どんな職業なのかが気になりますね。なお中央値※は250万円でした。
※数値データを並べた時に中央に来る値のこと
では、その収入からどのくらいを貯蓄に回しているのでしょうか。単身者と二人以上世帯のそれぞれを見ていきましょう。
【関連記事】【20代】金融商品の選び方ランキング!みんなの決め手は? 資産が「増えた人」「 減った人」どっちが多い?
20代の貯蓄事情は? 単身と家族ありで違いも20代単身者は収入(臨時収入含む)から「貯蓄しなかった」人が約3人に1人とトップ回答。逆に言えば残りの2人は貯蓄したということで、2位は「35%以上」貯蓄した人で約2割。以下、3位「10~15%未満」、4位「5~10%未満」と続きます。
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数308)1位 貯蓄しなかった 30.8%
2位 35%以上 18.8%
3位 10~15%未満 14.6%
4位 5~10%未満 8.4%
5位 20~25%未満 7.5%
20代単身者は少額からコツコツと貯蓄をしているようです。なお平均は18%となっており、単身の全世代平均である13%を5ポイントも上回っています。若いうちから将来を見据えて少しずつ貯蓄に励んでいる人が比較的多いようですね。
家族が増えると何かと物入り、貯蓄に回す割合は少ない傾向に出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数108)
1位 貯蓄しなかった 27.8%
2位 10~15%未満 19.4%
3位 5%未満 13.9%
3位 35%以上 13.9%
5位 5~10%未満 11.1%
続いて20代が世帯主の二人以上世帯ですが、1位は単身者と同じく「貯蓄しなかった」が3割弱でした。単身世帯では2位だった「35%以上」が、二人以上世帯では3位に後退しており、貯蓄に回す割合が少ない傾向が伺えました。家族が増えると何かと物入りとなり、なかなか貯蓄に回せないのかもしれません。
このことは下記の記事で二人以上世帯が生命保険に掛ける金額が単身者より10倍近く多かったことも影響していると見られます。
【関連記事】【20代】金融資産保有額ランキング! 「500万円以上」ある人はどのくらい? どんな商品をいくら持っている?
貯蓄に回す割合の平均は14%となっており、二人以上世帯の全世代平均11%をわずかに3ポイント上回った形でした。ほかの世代と比べると、20代は貯蓄できる時期ともいえそうですので家計収支を見直すチャンスかもしれません。
20代はほかの世代より「ボーナスがあった人」が多いそもそも臨時収入自体があるのかどうかも気になりますよね。
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数308)臨時収入等がなかった 33.8%
臨時収入等があった 66.2%
「臨時収入等があった」単身者は約66%と実に3人に2人の割合でした。この結果は、「臨時収入等があった人」が約44%、「なかった人」が約56%という、単身者の全世代平均とは逆となりました。20代単身者は臨時収入があった人の方がなかった人より多く、これは世代的な特徴といえそうです。
というのは、二人以上世帯でも同じ傾向にあるからです。「臨時収入等があった」との二人以上世帯は何と7割にも上りました。全世代平均では約55%でしたので、20代の二人以上世帯は15ポイントも上回っています。
20代で臨時収入等があった人が多いのは、景気動向に加え企業の人材確保という理由もありそうです。昨今の人手不足から新卒給与の引き上げなどが各企業で実施されており、ボーナスの支給で若手社員の定着を図る狙いもあるのではないでしょうか。
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数108)臨時収入等がなかった 29.6%
臨時収入等があった 70.4%
では臨時収入があった20代の人は、どのくらい臨時収入から貯蓄をしたのでしょうか。
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数308)1位 貯蓄しなかった 23.7%
2位 60%以上 17.9%
3位 50~60%未満 9.1%
4位 10~20%未満 5.8%
結果は、単身者では「貯蓄しなかった」という回答が最も多く4人に1人の割合でした。逆に言えば4人に3人は貯蓄したということです。中でも「60%以上」貯蓄した人が約2割、「50~60%未満」も約1割と、「臨時収入は貯蓄に回す」という堅実な傾向が表れています。では二人以上世帯ではどうでしょうか。
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数108)1位 貯蓄しなかった 26.9%
2位 60%以上 13.0%
3位 10%未満 10.2%
4位 10~20%未満 7.4%
4位 50~60%未満 7.4%
二人以上世帯でも「貯蓄しなかった人」がトップ回答で、約27%でした。2位も「60%以上」が13%と、単身者と同じ順位でしたが、以下は「10%未満」約1割、「10~20%未満」約7%と、単身者と比べて貯蓄割合は低い傾向にあります。
20代、比較し過ぎず幸せに生きよう20代は働き始めたばかりの人が多く、年収も今後、上がっていくことが見込まれます。ボーナスが支給された人も多く、できれば今のうちから少額ずつでも貯蓄に励み、さらにその一部を資産運用に振り向けていくと将来への備えにもなるでしょう。
周りの状況を知ることも大切ですが、振り回される必要はありません。目標や価値観をしっかりと持ちつつ前に進むことが、幸せに生きることにつながるのではないでしょうか。
【関連記事】「資産形成を始めたいけどお金も時間もない…」という若手社員に伝えたい“失敗しない”最初の一歩の踏み出し方
<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会) 調査時期/令和5年6月23日~7月5日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから、両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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