物価高にあえぐ家計にさらなる追い打ちか?11月に値上げが予定されている食品とは、2025年はどうなる!?
Finasee / 2024年11月11日 19時0分
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正月用品やふりかけ製品なども値上げ対象に
家計を直撃する食品値上げ。「もう節約レシピも限界」「家計簿をつけるのが怖い……」と、ため息をつきたくなる人もいるかもしれない。実際のところ、2024年11月は、どれぐらいの値上げが実施されるのだろうか。
株式会社帝国データバンクは、国内の主要食品メーカー195社を対象に調査・分析を実施。11月の食品値上げは282品目となり、11カ月ぶりに前年同月を上回った。
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前年より品目数が増えた理由として挙げられるのが、値上げする食品分野の拡大だ。
2023年11月の値上げは、調味料や洋生菓子といった分野に限定されていた。一方で2024年11月は、正月用品やふりかけ製品、チョコレート製品なども対象に。分野が多岐にわたったことが、品目数の押し上げにつながった。
とはいえ、今年最多を記録した10月(2911品目)と比べると、大幅に減少。約10分の1となっており、直近の推移に限定すれば鎮静化傾向が見て取れる。なお2024年の値上げは最終的に、前年比6割減の1万3000品目以下にとどまる見込みだ。
値上げ品目数最多は「加工食品」、カカオ豆高騰で「菓子」が次点に!続いて「分野別」に見てみよう。多く値上げが行われたのは、どの分野だろうか。
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品目数が最も多かったのは、ふりかけ製品を中心とした「加工食品」。124品目が値上げとなり、11月全体の4割超を占める計算だ。
「菓子」(91品目)が続く。チョコレート製品の値上げが相次いだことで、品目数が増えた格好だ。
チョコレート製品値上げの要因の一つが「カカオショック」とも呼ばれる原材料・カカオ豆の価格高騰だ。各メーカーが値上げに踏み切った。依然として「カカオショック」収束の兆しは見られず、今後の動向が注目される。
「調味料」(58品目)も、値上げ品目が多い分野。なお、ここまで見てきた「加工食品」「菓子」「調味料」は値上げ率も高い(14%・18%・16%)。日常的に購入するものだけに、家計に大きく影響しそうだ。
前月に1362品目が値上げをしたこともあってか品目数自体は少ないが、値上げ率では、「酒類・飲料」(23%)も目立つ。特に飲酒習慣がある人にとって、頭の痛い値上げとなりそうだ。
食品値上げはまだまだ続く、2025年は1000品目超に最後に食品価格の今後の動向を見ていきたい。止まらない食品値上げに「そろそろ勘弁してほしい……」とつぶやきたくなる人も多いだろう。結論から言えば、残念ながら2025年も値上げは続く見通しだ。
同社の調査・分析によれば2024年、最も大きかった値上げ要因は、「原材料高」(92.7%)だった。「物流費」(68.5%)や「包装・資材」(66.6%)が続いている。
この傾向は2025年も続く見込みで、特に「物流費」や「包装・資材」は、2024年を大きく上回る水準で推移しているという。
原材料価格においても、製粉各社で2025年以降に値上げが行われる予定だ。小麦粉(薄力粉系)が主な対象で、パンや洋菓子、加工食品を中心に広く影響が及ぶ可能性もある。人件費の高騰も悩みの種だ。最低賃金の大幅引き上げが、人件費由来の値上げにつながることも予想されている。
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また、値上げ予定品目数も増える見通しだ。「1000品目超」(2024年10月末時点)に及ぶとされる。これは前年同時期時点で判明した24年の値上げ予定品目数を上回る数字だ。
ここまで見てきたように、「値下げ」や「価格据え置き」につながるような好材料に乏しいのが実情だ。そのため同社は「2025年も粘着質な値上げの継続が見込まれる」と分析している。冷静に対処するためにも、今後の動きを注視したいものだ。
《調査概要》 定期調査:「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年11月
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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