【20代】金融商品の選び方ランキング!みんなの決め手は? 資産が「増えた人」「 減った人」どっちが多い?
Finasee / 2024年11月19日 18時0分
Finasee(フィナシー)
20代のみんなはどんな金融商品を選んでいる?
まずは「金融商品の選択基準」について「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)※から20代の回答をランキングで見ていきましょう。単身者の結果からです。
※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)
20代単身者の金融商品を選ぶ基準は、同率1位で「利回りが良いから」「将来の値上がりが期待できるから」がそれぞれ4人に1人の割合でした。やはり、「できれば増やしたい」という動機は納得の理由です。
一方で以下、「少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから」「元本が保証されているから」がそれぞれ約1割ずつと、流動性や利便性、安全志向を重視する傾向にもうなずけます。
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数308)1位 利回りが良いから 23.1%
1位 将来の値上がりが期待できるから 23.1%
3位 少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから 11.0%
4位 元本が保証されているから 10.1%
5位 その他 9.4%
二人以上世帯ではどうでしょうか。
金融商品を選ぶ基準1位は「将来の値上がりが期待できるから」、2位「利回りが良いから」がそれぞれ4人に1人ずつでした。単身者とあまり変わらない結果です。以下も「少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから」「元本が保証されているから」と同様でした。
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数108)1位 将来の値上がりが期待できるから 25.9%
2位 利回りが良いから 23.1%
3位 少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから 12.0%
4位 元本が保証されているから 10.2%
4位 その他 10.2%
では、値上がりや利回りについて実際はどうだったのでしょうか。
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20代の資産運用は好調! 「増えた」「変わらない」が9割資産が増えたのか、減ったのかについて見てみましょう。
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数308)1位 増えた 49.0%
2位 変わらない 38.6%
3位 減った 12.3%
20代単身者の金融資産の残高は、1年前と比べて「増えた」人が約半数でした。続いて「変わらない」人が約4割。減った人は約1割でした。おおむね9割が「増えた」か「変わらない」という結果ですので、20代単身者の資産運用は好調に推移したようです。
ただ、調査期間は2023年6月23日~7月5日でしたので、その時点から1年前の状況との比較である点に注意が必要です。
続いて、二人以上世帯の金融資産の残高は1年前と比べて「変わらない」という声が約半数でした。「増えた」は約4割。「減った」は約1割でした。単身者と比較して、「変わらない」世帯が「増えた」世帯よりも若干多いという結果でした。
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数108)1位 変わらない 46.3%
2位 増えた 42.6%
3位 減った 11.1%
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単身者と家族ありで違う「資産が増えた理由」気になる「増えた」理由について見てみましょう。20代の単身者では、「定例的な収入が増加したから」、つまり給与などの定収入が増えたため、資産が増えたという人が約半数で1位でした。続いて「株や債券の評価額増」、「配当や金利収入などの投資による資産増」が2位、3位を占めました。
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数151、複数回答)1位 定例的な収入が増加したから 48.3%
2位 株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから 34.4%
3位 配当や金利収入があったから 27.2%
4位 定例的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから 22.5%
一方、二人以上世帯の傾向は異なります。単身者では4位だった「定例的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから」が二人以上世帯ではトップに。続いて「定例的な収入が増加したから」「配当や金利収入があったから」が同率で並びました。
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数46、複数回答)1位 定例的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから 37.0%
2位 定例的な収入が増加したから 30.4%
2位 配当や金利収入があったから 30.4%
4位 株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから 28.3%
単身者では、株式や債券の評価額増、配当や金利収入が2位、3位と、投資による資産増の傾向が顕著でした。一方で二人以上世帯では家族がいることもあり、投資より貯蓄という比較的安定志向が見受けられる結果となりました。
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単身者と家族ありで違う「資産が減った理由」20代単身者の資産が減った理由は「定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから」がトップ。以下、「旅行、レジャー」「耐久消費財」への支出が続きます。「株式や債券の評価額減」は5位でした。資産運用が上手くいかなかったから減ったというよりは、何らかの事情による収入減から一時的に資産を取り崩したり、大きな買い物をしたことが要因のようです。
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数38、複数回答)1位 定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから 42.1%
2位 旅行、レジャー費用の支出があったから 21.1%
3位 耐久消費財(自動車、家具、家電等)購入費用の支出があったから 15.8%
3位 その他 15.8%
5位 株式、債券価格の低下により、これらの評価額が減少したから 10.5%
二人以上世帯の資産が減った理由も1位は「定収の減少による金融資産の取り崩し」でした。3位に「子どもの教育費用の支出」があるのが特徴です。20代のうちから子どもの将来を考えて習い事などを始めたのかもしれません。
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数12、複数回答)1位 定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから 50.0%
2位 その他 33.3%
3位 こどもの教育費用、結婚費用の支出があったから 25.0%
4位 旅行、レジャー費用の支出があったから 16.7%
20代のみなさんは将来の値上がりや配当を期待して投資商品を選んでおり、その戦略の奏功が金融資産の順調な増加に寄与している人も多いようです。どんな商品が実際に選ばれているかは下記の記事にて解説しています。
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投資は必ずしもずっと順風満帆とは限らず、山あり谷ありが実際のところでしょう。下落時のダメージを和らげ、末永く資産運用を続けていくには「長期積立分散」投資が基本となります。20代の運用には時間が最大の味方となります。短期的な一攫千金を狙うのではなく、コツコツ地道に継続することが大切です。
<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会) 調査時期/令和5年6月23日~7月5日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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