【20代】ほしい金融商品ランキング! 預貯金で慎重派、株式で積極派、どっちが多い? 目標額は?
Finasee / 2024年11月19日 18時0分
Finasee(フィナシー)
「老後の生活資金」が1位じゃない! 資産形成の目的
金融資産を持つ理由など、20代の金融資産に関する現状を「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)※からランキングで見ていきましょう。
※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)
20代単身者が金融資産を持つ理由1位は「とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心」という答えでした。20代という若さで、何となくという理由からでもきちんと資産形成をしているというのは心強い傾向です。
「老後の生活資金」「病気や不時の災害への備え」が続くことからも、「備えあれば患いなし」という20代単身者の頼もしい姿が浮かび上がります。
出所:金融広報中央委員会 (※金融資産保有世帯、実数308、3つまでの複数回答)1位 とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心 37.3%
2位 老後の生活資金 37.0%
3位 病気や不時の災害への備え 34.4%
4位 旅行、レジャーの資金 26.6%
一方、二人以上世帯では傾向が変わります。「こどもの教育資金」「老後の生活資金」が同率で1位を占めました。家族がいることから子どもや老後生活と、より資産形成の目的が明確化している様子が伺えます。
出所:金融広報中央委員会 (※金融資産保有世帯、実数108、3つまでの複数回答)1位 こどもの教育資金 39.8%
1位 老後の生活資金 39.8%
3位 病気や不時の災害への備え 33.3%
4位 とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心 20.4%
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いくら貯めたい?単身者の答えは…単身者が「貯めたい」と目標にする金額は「200万円未満」が4人に1人とトップでした。当面、手に届きそうな現実的な額を目標として挙げた人ということでしょう。
一方で2位は「1000~1500万円未満」で約2割。こちらは中長期的な目標と見られます。以下、約2割の「無回答」に続いて、「500~700万円未満」と現実的な近い目標を掲げる傾向にあります。
なお20代単身者の平均値は1465万円、中央値※は500万円でした。20代の堅実な姿勢が垣間見える結果と言えそうです。
※数値データを並べた時に中央に来る値のこと
20代金融資産目標残高(単身世帯)拡大表示
出所:金融広報中央委員会 (※実数549)1位 200万円未満 25.0%
2位 1000~1500万円未満 19.5%
3位 無回答 18.9%
4位 500~700万円未満 8.6%
5位 2000~3000万円未満 7.7%
二人以上世帯が「貯めたい」と目標にする金額は「無回答」「200万円未満」がそれぞれ約2割ずつで1位、2位と続きました。近い将来を見据えて回答したと見られます。今後家族が増えたりする可能性も踏まえ、見通しがまだ具体的に立てづらいという事情もあるのかもしれません。
一方で3位は「1000~1500万円未満」が約2割、以下「500~700万円未満」「2000~3000万円未満」が各約1割ずつ。何かと物入りになりそうな将来に備えたいという希望が表れたと見られます。
なお20代二人以上世帯の平均値は1720万円、中央値は1000万円でした。特に中央値は単身者の倍となっています。
20代金融資産目標残高(二人以上世帯)拡大表示
1位 無回答 19.9%
2位 200万円未満 18.1%
3位 1000~1500万円未満 17.0%
4位 500~700万円未満 11.1%
5位 2000~3000万円未満 9.9%
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まずは「預貯金」、堅実な一方で「株式」も人気今後、20代のみなさんはどんな金融商品を持ちたいと思っているのでしょう。単身者のトップは「預貯金」でした。複数回答ですので、回答の一つに「預貯金」を挙げた人が多かったからと見られます。次いで「保有希望なし」という人も一定数いました。
以下3位「株式投資信託」、4位「株式」と、リスクを取ってでもリターンを狙いたいという人が続きました。預貯金で守り、株式で攻めるという攻守のバランスを考えて資産形成を進めている様子が伺えます。
出所:金融広報中央委員会 (※実数549、複数回答)1位 預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む) 61.6%
2位 保有希望はない 24.4%
3位 株式投資信託 20.6%
4位 株式 18.9%
5位 積立型保険商品(生保・損保) 7.3%
二人以上世帯でも傾向は同じでした。ただ、単身者と比較すると投資信託を含め株式に投資する商品を選びたいという回答が5~7%ほど減っています。替わりに個人年金保険、積立型保険商品の割合が多いため、守りを意識した資産形成を志向しているのかもしれません。
出所:金融広報中央委員会 (※実数171、複数回答)1位 預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む) 60.8%
2位 保有希望はない 22.2%
3位 株式投資信託 13.5%
3位 株式 13.5%
5位 個人年金保険 12.9%
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悩んでいる人は信頼できる先に相談してみても20代の金融資産の事情についてデータから一定の傾向が見えましたが、今後どうするかについては自分自身の選択です。もし悩んでいるのなら、信頼できる人に悩みを共有したり、専門家に相談したりなどの行動を起こすことで問題が少しずつ解消されるかもしれません。
<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会) 調査時期/令和5年6月23日~7月5日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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