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日本人1000人対象、金融資産に関する意識調査。現役世代はいくら貯蓄している?投資に必要だと感じる余剰資金額は?

Finasee / 2024年11月13日 12時0分

日本人1000人対象、金融資産に関する意識調査。現役世代はいくら貯蓄している?投資に必要だと感じる余剰資金額は?

Finasee(フィナシー)

金融資産「1000万円以上保有」は2割以上 「10万円未満」も同程度存在

まずは現状どれくらいの金融資産を保有しているのかを見てみよう。今回の調査は不動産関連サービスを手掛ける株式会社ファミリーコーポレーションが実施。全国20歳~79歳の男女1000人に質問した。

結果、「10万円未満」と回答した人が24.8%と最多。「100万円~300万円未満」が12%、「300万円~500万円未満」が9.5%と続く。近年は貯蓄ゼロ世帯の多さを指摘する専門家もいるが、今回の調査でもそれを裏付けるような結果となった。

一方で金融資産「1000万円以上」も24.8%と同程度存在する結果になった。なかには「1億円以上」という人も。あとの質問では、年齢別に資産保有額を集計してもいる。1億円以上の資産を保有している人の割合が最も多かった年代の一つ30代(4%が1億円以上を保有)のうち、32%が金融資産の保有額10%未満だった。この点も踏まえると、金融資産の保有額の二極化が進行している可能性を示唆する結果となった。

出所:ファミリーコーポレーション 「まとまったお金の使い道は投資?貯金?年齢・性別ごとの意識調査」年齢が上がるごとに保有資産額の最頻値が上がる

金融資産について年代別ではなにか傾向はあるのだろうか。調査では年代別で金融資産額を集計した。結果、20代~40代では、金融資産をある程度持っているグループとしては「100万円~300万未満」と回答した人が最多。しかし50代では「500万円~1000万年未満」、60代以上では「1000万円~2000万円未満」が最多と、年齢が上がるにつれ保有資産額の最頻値が上がる傾向に。

20代~40代の保有資産額の最頻値が100~300万に未満に収まり、それ以降の世代よりも少ないという結果になったのには子育てなどで支出が多い点が影響していそうだ。

50代以降ともなると、子どもが成人し家を出るなど、子育てがひと段落する家庭も多いだろう。60代ともなれば、仕事を引退、勤め人であれば退職金というまとまったお金も入ってくる。年齢が上がるにつれて保有資産額の最頻値が上がるのには、こうした背景もありそうだ。

また調査では男女別でも金融資産額を集計している。その結果、金融資産を10万円以上持っていると回答した人の中では、男女ともに「100万円~300万円未満」が最多の金額となった。

 出所:ファミリーコーポレーション 「まとまったお金の使い道は投資?貯金?年齢・性別ごとの意識調査」人によってハードルにばらつきも「投資を始めたい」が6割以上

投資を始めようにも「まとまった資金」がない人が一定数いることがわかったが、いくらあれば投資を始めたいと考えるのだろうか。調査結果では、「1万円からでも始めたい」と回答した人が21.4%と最多。

「100万円」が12.2%、「1000万円」が5.9%で続く。人によって投資に必要だと感じる資金の額にはばらつきはあるが、全体の64.4%は投資を始めたいと回答している。

一方で「いくら余剰資金があっても投資はしない」と回答した人が35.6%おり、投資への忌避感を持つ人は一定数いるようだ。

出所:ファミリーコーポレーション 「まとまったお金の使い道は投資?貯金?年齢・性別ごとの意識調査」人気の投資商品1位は「株式投資」

一口に投資と言ってもさまざまな商品がある。関心が高いものは何なのか。調査結果では、「株式投資」と回答した人が31.5%と最多。「投資信託」が25.3%、「定期預金」が20.7%と続く。

元本割れのリスクが低い定期預金を上回り、より価格変動リスクの大きい株式投資と投資信託が支持されている結果に。投資商品としての知名度の高さ、新NISAの後押し、2024年中盤までの好調な株高などが背景にありそうだ。

出所:ファミリーコーポレーション 「まとまったお金の使い道は投資?貯金?年齢・性別ごとの意識調査」「100万円あったら投資」は3割弱にとどまる

もし、宝くじが当たるなどして、まとまった資金が手に入った場合、投資にまわす人は多いのだろうか。調査では、100万円以上のまとまったお金が手元にあった場合に、お金を使いたい項目についても質問している。

結果、「貯金」と回答した人が59.8%と断トツで最多。「趣味や娯楽」が33.8%と続き、「投資」は29.8%で3位にとどまっている。

ただし「30代~40代の男性」で投資を選択した人が4割を超えるなど、性別や年齢によってもまとまったお金の使い道に対する考え方は違うようだ。

 出所:ファミリーコーポレーション 「まとまったお金の使い道は投資?貯金?年齢・性別ごとの意識調査」

調査方法 調査主体:株式会社ファミリーコーポレーション 調査名:まとまったお金の使い道は投資?貯金?年齢・性別ごとの意識調査 調査日:2024年9月11日  調査対象:全国20歳~79歳の男女1000人

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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