株価は年初来+70%と好調、「フェイスブック」「インスタグラム」運営のメタ・プラットフォームズ! 投資するなら…?
Finasee / 2024年11月21日 20時0分
Finasee(フィナシー)
メタ・プラットフォームズ(以降:メタ)の株価が好調です。年初来の上昇率は、マグニフィセントセブン(※)の中でエヌビディアに次いで2番目に位置します。業績の成長が続いており、投資家の買いが入っているようです。
※マグニフィセントセブン:米国の主要なハイテク株式7銘柄を指す言葉
今回はメタに投資する方法を押さえましょう。株式を買う方法と、投資信託を介して投資する方法を解説します。
「フェイスブック」や「インスタグラム」の運営企業 前期は6割超の増益、今期の増益ペースは3割超まずはメタの概要を押さえましょう。
メタはSNSの運営大手です。2021年に社名をフェイスブックからメタ・プラットフォームズへ変更しました。運営するSNSは「フェイスブック」や「インスタグラム」、「メッセンジャー」などです。
事業構成はファミリーオブアプリとリアリティ・ラボの2つです。
ファミリーオブアプリは主に広告収入で成り立ちます。運営するSNSに広告を表示し、その対価を得る事業です。リアリティ・ラボは、仮想空間(メタバース)関連の消費者向けハードウェア、ソフトウェア、コンテンツの販売です。
2023年12月期は大幅な増益でした。ファミリーオブアプリが好調で、リアリティ・ラボの損失をカバーしました。リアリティ・ラボは2021年分の財務報告から登場し、これまで営業損失が続いています。
【メタの業績(2023年12月期)】
・収益:1349億ドル(+15.7%)
・営業利益:468億ドル(+62.2%)
・純利益:391億ドル(+68.5%)
【メタのセグメント営業利益(2023年12月期)】
・ファミリーオブアプリ:629億ドル(+47.4%)
・リアリティ・ラボ:-161億ドル(―)
※()は前期比
※リアリティ・ラボの前期は137億ドルの営業損失
出所:メタ・プラットフォームズ フォーム10-K
成長は今期(2024年12月期)も続いています。第3四半期時点の前期比の成長率は収益が+13.9%、営業利益は+26.2%、純利益は+35.4%です。このペースが続くなら、今期も好調な着地となりそうです。
メタ株式を買うなら証券会社の口座が必要次にメタへ投資する方法を紹介します。
メタ株式には証券会社から投資できます。銀行からでは投資できません。メタに投資するなら、まずは証券会社で口座を開設しましょう。米国株式に投資する場合は証券総合口座に加え外国口座の開設も必要です。
なお、中には米国株式を取り扱わない証券会社もあります。口座開設は、必ず米国株式を取り扱う証券会社に申し込みましょう。メタは主要銘柄のため、米国株式を取り扱っているならメタ株式にも投資は可能だと考えられます。
投資信託でも投資OK 「大型ハイテク」や「メタバース」テーマのファンドで組み入れ多いメタには投資信託で間接的に投資することも可能です。メタ株式は「米国の大型ハイテク株式」や「仮想空間(メタバース)」などをテーマに持つ投資信託で組み入れられる傾向にあります。
例えば「米国大型テクノロジー株式ファンド」は、マグニフィセントセブンに投資する銘柄です。メタへの投資割合は13%を超えます。同様に、米国の大型ハイテク株式に集中投資する「iFree Next FANG+インデックス」も、メタの投資割合は大きめです。
仮想空間をテーマに持つ投資信託は「グローバル・メタバース株式ファンド」や「ニッセイ・メタバースワールド(資産成長型)」などがあります。いずれも日本を含む世界の株式を母集団に、仮想空間関連の銘柄を選定して投資する銘柄です。いずれもメタは高位に組み入れられています。
出所:各銘柄の月次レポート個別株式やテーマ型ファンドは値動き大きめ 分散投資が大切メタに投資するなら、まずは株式の購入がシンプルです。メタ株式を取り扱う証券会社で口座を開設し投資しましょう。米国株式は1株単位で売買できます。なお、メタの株価は589.34ドルです(2024年11月8日終値)。
投資信託でも間接的にメタへ投資できます。メタ株式の組み入れ比率は米国のハイテク大型株式や仮想空間をテーマに持つ投資信託で大きくなる傾向にあります。ただし、株式を直接買う方法と比べると、メタへの投資割合は薄まることとなります。
なお、個別株式は投資信託に比べると値動きが大きくなります。またテーマ型の投資信託も、組み入れが偏るため値動きは大きめです。投資の際は、分散投資も心がけたいところです。
若山 卓也/金融ライター/証券外務員1種
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。
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