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年金繰下げ受給「長生きしないと損する?」にアンサー。“損益分岐点”はどこにあるのか

Finasee / 2024年11月30日 11時0分

年金繰下げ受給「長生きしないと損する?」にアンサー。“損益分岐点”はどこにあるのか

Finasee(フィナシー)

「年金だけでは老後は厳しい……?」。昨今、資産形成に多くの人の関心が集まる背景には老後の不安があります。

そんななか社会保険労務士の「社労士みなみ」さんは、知識や経験のないまま投資を始めて失敗してしまう高齢者がいる現状を変えるため「年金最大化生活」を提唱しています。著書『もらう×増やす×出費を減らす 年金最大化生活』から、もらえる年金を増やす方法を紹介します。(全4回の3回目)

●第2回:「控除」を活用。国民年金と厚生年金のどちらかを繰下げるだけの意外な節税方法

※本稿は、社労士みなみ著『もらう×増やす×出費を減らす 年金最大化生活』(アスコム)の一部を抜粋・再編集したものです。内容は2024年7月時点の情報に基づいています。

「繰下げすると損する」という話は本当か?

繰下げ受給の話をすると、「長生きしなければ、結局は損することになりませんか」と、よく聞かれます。たしかに、年金が増えても、思っていたより長生きできなければ損になります。

それでは、どれくらい長生きすると、「繰下げ受給してよかった」となるかというと、分岐点となるのは、もらい始める年齢プラス11歳です。
 
66歳なら77歳以上、70歳なら81歳以上、75歳なら86歳以上長生きできると、得することになります。

 亡くなったときは繰下げした年金はどうなる?

人の寿命は誰にもわかりません。年金が増えるのを楽しみに待っている間に寿命が尽きることもあります。そういう場合、繰下げした年金はどうなるのでしょうか?

もし、もらい始める前に亡くなったときは、遺族が未支給年金(もらうはずだった年金)の請求をすると、65歳時点の年金額で算出された年金額が一括で支払われます。

ただし、請求した時点から5年以上前の年金は受け取れません。

例えば、繰下げ受給を予定していた人が73歳で亡くなったとしたら、遺族が請求すると、
68~73歳までの5年分の年金をもらえます。

その際の金額は、68歳まで繰下げた額ではなく、65歳時点のものです。

残念ながら、65~67歳までの年金は消滅です。

「年金がなくなるなんてあり得ない!」と感じる方は、繰下げ受給開始年齢を70歳以内に設定することをお勧めします。

●第4回は【60歳からの「年金繰上げ受給」、減額されるも「ひとつの選択肢」として検討してみる価値がある理由とは?】です。(12月2日に配信予定)

もらう×増やす×出費を減らす 年金最大化生活
 

著者名 社労士みなみ

発行 アスコム

価格 1,600円(税込)

社労士みなみ/社会保険労務士、YouTuber

年金をはじめとする「老後のお金」をテーマに情報発信を続ける社労士YouTuber。かつては大手銀行に勤務し、資産運用のアドバイスを行っていた。自身も20代から資産運用を始め、その運用歴は30年になる。50代に入って子育てが落ち着いたことをきっかけに、社会保険労務士として開業。開業社労士として活動しながら、主婦の経験も生かした生活者目線で専門的な知識をわかりやすく解説する動画も配信。FP2級も保有。

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