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今どき夫婦のマネー事情を探る、「節約しない」「無駄遣いする」お金が原因で2割の夫婦が離婚危機を経験

Finasee / 2024年11月21日 19時0分

今どき夫婦のマネー事情を探る、「節約しない」「無駄遣いする」お金が原因で2割の夫婦が離婚危機を経験

Finasee(フィナシー)

夫婦の預貯金残高の平均は昨年から215万円増

夫婦で預貯金を合算して管理する、そんな家庭もあるだろう。こういった家庭では、預貯金の管理は夫と妻どちらが主導で行っているのか。今回記事で扱うのは資産運用サービスを提供するスパークス・アセット・マネジメントが全国の20歳以上の既婚(配偶者がいる)男女1000人を対象に行った調査だ。

結果は「妻が主導で行っている」が48.0%と最多。「夫婦別々に管理している」が28.7%、「夫が主導で行っている」が23.3%だった。

預貯金残高は平均968万円で、昨年の753万円から、215万円の増額となった。足元では物価高騰が続く。日々の生活や老後への不安から、貯蓄志向が高まっている可能性も。

また年齢が上がるにつれて預貯金残高も上昇し、「60代以上」は平均で2045万円に達していることが分かった。

出所 スパークス・アセット・マネジメント 「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024」毎月の小遣い額に満足している人は?

夫婦で収入と支出を合算して家計管理を行い、それぞれに小遣いを渡す「小遣い制」を採用している家庭もあるだろう。小遣い額の決定権は夫婦のどちらが強いのか気になるところだ。調査によれば、「どちらも同じくらい」が41.5%と最多。「妻のほうが強い」が35.8%、「夫のほうが強い」が22.7%だった。

小遣い額は平均3万6087円で、昨年の3万831円から5256円増加している。男女・年齢別で増加幅が大きいのは、「男性40代」の2万2065円、「女性20代」の1万5598円だった。

出所 スパークス・アセット・マネジメント 「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024」

上記の金額を高いと見るか、安いと見るか。今の小遣い額にみなさん満足していればいいのだがどうだろうか。

調査によれば「満足している」が46.0%と最多。「どちらともいえない」が28.7%、「満足していない」が25.3%だった。男女・年齢別で満足度が高いのは、「30代男性」の54%、「60代以上女性」の56.0%だった。各年齢とも昨年に比べて全般的に満足度は上昇傾向にあるが、特に「30代男性」は11.0%増と顕著だ。

出所 スパークス・アセット・マネジメント 「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024」へそくり額の平均は?

夫婦で合算して家計を管理する一方で、パートナーに内緒で「へそくり」をためている人もいるかもしれない。調査でもへそくりについて質問しており、48.7%の人が「へそくりがある」と回答。

出所 スパークス・アセット・マネジメント 「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024」

へそくり額の平均は302万円で、昨年から69万円も増加。先述の預貯金残高同様、物価高騰による貯蓄志向の高まりを示唆する結果となった。男女別では、女性が平均365万円と、男性の236万円より高かった。

出所 スパークス・アセット・マネジメント 「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024」「夫婦の老後資金」用のお金は毎月いくら確保しているのか

老後2000万円問題にもあるように、余裕のある老後を送るにはある程度のまとまった資金が必要と言われる。一朝一夕には用意できず、日々の貯蓄が大切になるが、みなさんの達成状況はいかに。

調査によれば、夫婦の老後に備えるためのお金を毎月「確保できている」人は回答者の78.4%にのぼり、昨年に比べて5.3%上昇した結果に。年齢別で上昇幅が大きいのは「40代」で10.5%だった。

また老後に備えるためのお金を毎月確保できていると回答した人を対象に毎月の確保額を聞いたところ、平均額は9万9272円となった。昨年から3万6765円増加している計算になる。年齢別では「60代」の増加幅が最大で5万8256円だった。

出所 スパークス・アセット・マネジメント 「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024」「配偶者の娯楽費、交際費を把握していない」が6割超

最近は夫婦共働きも増えていると言うが、配偶者の給料を把握している家庭はどれほどあるのだろうか。調査によれば、「把握している」が62.4%、「把握していない」が37.6%だった。男女別では、把握していない割合は「男性」が48.4%と、「女性」の29.6%より18.8%高く、男性の半数は配偶者の給料を把握していない実態が明らかに。

同様に配偶者の娯楽費・交際費の把握状況では、「把握している」が36.9%、「把握していない」は63.1%だった。男女別では、「把握していない」は男性が73.2%と、女性の53.0%を20.2%上回る結果に。夫婦になってもお互いのプライベートにはあまり関わらない人が多いのかもしれない。

出所 スパークス・アセット・マネジメント 「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024」「お金で配偶者に不満」が半数を超える

夫婦といえども元は他人だ。金銭感覚が必ずしも同じとは限らない。お金に対する価値観の違いから配偶者に不満をもつことも、ときにはあるだろう。調査では50.7%と半数以上が「不満を持っている」と回答した。男女・年代別で割合が高いのは「30代男性」の59.0%、「40代女性」の57.0%だった。

調査では別問で聞いた「夫婦の家計状況に対する自己評価」が平均より高いグループと低いグループでも比較している。自己評価が高いグループでは配偶者に「不満を持っている」割合は39.8%と、自己評価が低いグループの64.8%に比べて25.0%も低い水準に。家計がうまくまわっていないことで、配偶者への不満を募らせるケースがありそうだ。

出所 スパークス・アセット・マネジメント 「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024」「お金問題がこじれて離婚危機」が2割超

前項では、お金関連で男女ともに約半数が不満を持っていることが分かった。では、具体的にどのような点で配偶者に不満を感じているのだろうか。調査ではこの点についても質問を投げかけ、回答を集計している。

結果は「節約しない」が38.3%で最多となった。「無駄遣いが多い」が34.7%、「収入が少ない」が26.4%と続く。また「収入が少ない」で女性が男性に比べて9.4%高く、逆に「おこづかいの金額を上げてくれない」では男性が女性に比べて14.5%高く、男女間のギャップが浮き彫りとなった。

出所 スパークス・アセット・マネジメント 「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024」

パートナーへの不満を募らせた結果、喧嘩になることもあるだろう。調査では、「お金が原因の夫婦喧嘩を1年間でどのくらいしているか」を聞いたところ、「1回以上夫婦喧嘩した」が37.0%と一定数にのぼった。なかには「20回以上」という人も。

出所 スパークス・アセット・マネジメント 「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024」

お金が原因で夫婦関係の破綻につながる恐れもあるようだ。調査によれば、23.8%が「お金が原因で離婚の危機を迎えたことがある」と回答した。特に前問で「お金が原因で夫婦喧嘩した」グループに限ると、その割合は55.1%にはねあがる結果になった。中には喧嘩がエスカレートした結果、最悪の結末を迎えるまでトラブルが発展してしまうケースもあるのだろう。

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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