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【60代】老後の生活が心配な人VS心配じゃない人、どっちが多い? 不安を解消する方法はある?

Finasee / 2024年12月4日 6時0分

【60代】老後の生活が心配な人VS心配じゃない人、どっちが多い? 不安を解消する方法はある?

Finasee(フィナシー)

60代、老後生活「心配な人」が75%

全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)から60代の回答を見ていきましょう。まずは「老後の生活についての考え方」について、単身者の回答からです。

※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)

老後の生活についての考え方(単身世帯)

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※実数423)

 

心配である 75.4%(うち非常に心配である42.6%、多少心配である32.9%)
それほど心配していない 24.6%

60代単身者の75%、実に4人に3人が「老後生活が心配」だと回答しています。そのうち、「多少心配」が3割、「非常に心配」が4割であり、非常に心配が最も多い結果に。二人以上世帯ではどうでしょうか。

老後の生活についての考え方(二人以上世帯)

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※実数1022)

 

心配である 74.5%(うち非常に心配である33.7%、多少心配である40.8%)
それほど心配していない 25.5%

60代二人以上世帯も、「心配である」と答えた世帯が約75%と単身者とほぼ変わらない結果でした。ただし心配であるとの回答の内訳は、二人以上世帯では「多少心配」の方が4割と、「非常に心配」3割を上回りました。二人以上世帯の方が若干、心配度は少ないという結果に。続いて、心配な人の理由を見ていきましょう。まずは単身者からです。

単身者は「金融資産、年金や保険」が足りない

老後を心配している単身者の理由1位は「十分な金融資産がないから」73%でした。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」
(※老後を心配している世帯、実数319、複数回答)

 

1位 十分な金融資産がないから    73.0%
2位 年金や保険が十分ではないから 59.2%
3位 生活の見通しが立たないほど物価が上昇することがあり得ると考えられるから34.5%
4位 現在の生活にゆとりがなく、老後に備えて準備(貯蓄など)していないから30.4%
5位 再就職などにより収入が得られる見込みがないから    13.5%

老後を心配している単身者の理由1位は「十分な金融資産がないから」73%でした。続いて2位は「年金や保険が十分ではないから」約60%、3位「物価上昇」約35%と続きます。

金融資産に不安のある60代もやはり多いという結果です。続いて、二人以上世帯はどうでしょうか。

【関連記事】【60代】金融資産保有額ランキング!「3000万円以上」ある世帯の割合は? どんな商品をいくら持っている?

二人以上世帯は「退職金」も足りない?
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」 (※老後を心配している世帯、実数761、複数回答)

 

1位 十分な金融資産がないから    65.7%
2位 年金や保険が十分ではないから 53.6%
3位 生活の見通しが立たないほど物価が上昇することがあり得ると考えられるから 37.5%
4位 現在の生活にゆとりがなく、老後に備えて準備(貯蓄など)していないから22.1%
5位 退職一時金が十分ではないから 13.3%

60代二人以上世帯の老後を心配している理由は単身者とは若干異なる結果が出ました。1位「十分な金融資産がないから」から4位「生活にゆとりがなく、老後に備えて準備していないから」は共通ですが、5位には「退職一時金が十分ではないから」約13%と単身者では8位の項目がランクインしています。

では、こうした老後資金への不安を解消することはできるのでしょうか。調査では、「老後の生活を心配していない人」にその理由を聞いています。そこからヒントを探してみましょう。

「老後の心配ない」単身者は「年金や保険がある」と回答

老後を心配していない60代単身者の理由1位は「年金や保険があるから」が約58%でした。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」
(※老後を心配していない世帯、実数104、複数回答)
 

1位 年金や保険があるから 57.7%
2位 十分な金融資産があるから 46.2%
3位 その他 17.3%
4位 十分な金融資産はないが、老後に備えて着々と準備(貯蓄など)しているから 16.3%
5位 生活の見通しが立たないほど物価が上昇するとは考えられないから 11.5%

続いて2位は「十分な年金や保険があるから」約46%。おおむね、心配な人と逆に理由になりますが、ポイントは1位の「年金や保険があるから」という回答にあるかもしれません。

心配な人の理由2位は「年金や保険が“十分”ではないから」というもの。十分ではなくとも、あるにはある、ということであれば、その金額をできるだけ有効活用する、あるいは増やすといった選択肢もあります。

例えば収入を増やす方法として、少しでも働くことなども検討してはいかがでしょうか。また、加入条件はありますが、60代からでもiDeCo(個人型確定拠出年金、イデコ)に加入して所得税や住民税の控除を受けて税金負担を減らすなどの手段も考えられます。

【関連記事】50代、60代からiDeCoに加入するメリットはある? 4つのケースで紹介する活用事例

一方、二人以上世帯はどうでしょうか。

「老後の心配ない」二人以上世帯の理由も…?
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」
(※老後を心配していない世帯、実数261、複数回答)
 

1位 年金や保険があるから 68.2%
2位 十分な金融資産があるから 51.0%
3位 退職一時金があるから 17.6%
3位 十分な金融資産はないが、老後に備えて着々と準備(貯蓄など)しているから 17.6%
5位 生活の見通しが立たないほど物価が上昇するとは考えられないから 9.2%
5位 再就職などにより収入が得られる見込みがあるから 9.2%

老後を心配していない60代二人以上世帯の理由1位は「年金や保険があるから」が約68%、続いて2位は「十分な年金や保険があるから」が51%でした。ここまでは単身者と同じランキングです。3位は「退職一時金があるから」約18%が続きました。

また、5位には単身者、二人以上世帯とも「生活の見通しが立たないほど物価が上昇するとは考えられないから」が挙げられており、「老後に心配はない」という人たちは比較的、楽観的な考えの持ち主であることも伺えそうです。

今からでも不安を解消する方法はある!

60代、老後生活はまだまだ続きます。老後資金に心配がある人は今からでも増やす方法を検討しつつ、心配がない人の考え方を少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。過度な不安は気を滅入らせてしまいかねません。

今、日本の金利は上昇傾向にあります。これを好機と捉えて、例えば少しでも利率の高い金融機関を探して資金を移したり、インフレへのヘッジとなる資産への投資を検討してみるなど、前向きな行動につなげてはいかがでしょうか。

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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