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【2025年の新NISA戦略】2024年、人気だったファンドを振り返る!「オルカン」の資金流入額の順位は…?

Finasee / 2024年12月13日 8時0分

【2025年の新NISA戦略】2024年、人気だったファンドを振り返る!「オルカン」の資金流入額の順位は…?

Finasee(フィナシー)

新NISAの1年目が終了しようとしています。すでに来年の投資計画に取り組んでいる人も少なくないでしょう。2024年にどのような投資信託が人気だったかを知っておくと、投資計画に役立つかもしれません。

そこで今回は、2024年の投資環境を振り返りながら、資金流入が大きかった投資信託をカテゴリーごとに紹介します。取り上げるカテゴリーは国内株式、海外株式、内外株式です。一緒に2025年の投資を考えてみましょう。

【国内株式】高配当株が上位 金利上昇が市場のテーマに

まずは国内株式型です。海外には投資せず、国内の株式にのみ投資します。

1年間の資金流入額は「日経平均高配当利回り株ファンド」が最大となりました。日経平均株価の採用銘柄のうち、予想配当利回りの上位30銘柄に投資するファンドです。

同じく高配当をテーマに持つファンドは、上位5銘柄に3本がランクインしました。日本は2024年3月にマイナス金利を解除、同年7月には追加利上げを実施しています。利上げが意識されるなか、金利の上昇に抵抗力があるとされる高配当株式への投資が選好された可能性があります。

【資金流入額上位5銘柄(国内株式、直近1年)】

※2024年10月時点

出所:投資信託協会 投信総合検索ライブラリー ランキング 【海外株式】米国が人気、利下げで最高値圏 3位のインドは調整局面

次は海外株式型です。日本には投資せず、海外の株式にのみ投資するカテゴリーです。

流入額の首位は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」でした。米国の株価指数「S&P500」への連動を目指す投資信託です。上位5銘柄の4本は、同じく米国株式型が占めています。

利上げフェーズにある日本と対照的に、米国は2024年9月に利下げを実施しました。金利の低下は一般に株式にポジティブで、S&P500も過去最高値を相次いで更新しています。

一方で、日米の金利差の縮小は通常、ドル円にはネガティブに働きます。2025年の為替市場は、日米の金融政策をにらんだ展開となりそうです。

流入額の3位はインドのインフラ関連の株式に投資する「HSBCインド・インフラ株式オープン」です。2024年はインド株式が好調で、主要な株価指数「ニフティ50」は9月にかけて過去最高値を相次いで更新しました。

ただし、足元のインド株式は高値からの値下がりが続いています。一方、よく比較される中国株式は、インド株式の調整が始まった2024年9月ごろに急騰しました。インド株式から中国株式への資金流出を指摘する声もあります。2025年のインド株式は、中国市場の動向も注目です。

【資金流入額上位5銘柄(海外株式、直近1年)】

※2024年10月時点

出所:投資信託協会 投信総合検索ライブラリー ランキング 【内外株式】半導体ファンドがランクイン 生成AIが追い風

最後に内外株式型をチェックしましょう。国内と海外の双方の株式に投資するカテゴリーです。

資金流入額の首位は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が獲得しました。全世界の株式へ幅広く投資する銘柄で、「オルカン」の愛称で人気があります。オルカンは全体でも首位となっています。

3位には世界の半導体関連の株式に投資する「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」がランクインしました。セクターの主要銘柄であるエヌビディアは、生成AIの普及などから業績が急拡大し、時価総額は一時アップルやマイクロソフトを抜き世界一になりました。1月決算の同社の業績は、2025年の半導体セクターを占う試金石となりそうです。

【資金流入額上位5銘柄(海外株式、直近1年)】

※2024年10月時点

出所:投資信託協会 投信総合検索ライブラリー ランキング 2025年の投資も慎重な判断で

投資信託の資金流入額を振り返ると、2024年がどのようなマーケットだったのか考えるヒントになります。中には2025年に持ち越されるテーマもあるでしょう。2025年の投資計画の参考にしてみてください。

なお、投資の判断は慎重に行いましょう。資金流入が大きいからといって、運用成績が良いとは限りません。また2024年に高いパフォーマンスを残した銘柄が、2025年以降も好成績を維持する保証もありません。

投資信託を選ぶ際は、日々のニュースをチェックするなどし、自身に合った銘柄を選ぶようおすすめします。

若山 卓也/金融ライター/証券外務員1種

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。

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