車やブランド品…富裕層が投資する高級品、普通の投資とは一味違う？ Z世代も注目する「実物資産投資」の世界とは

Finasee（フィナシー）

Z世代の物投資　時計やブランド品を抑えて１位だったのは？

今回参考にしたのは投資・配当型クラウドファンディングを提供するWeCapital株式会社によるZ世代1007人を対象にした調査。最初に実物資産への投資経験者がどの程度いるのかから見ていこう。

出所：WeCapital株式会社「Z世代×実物資産投資」に関する調査

調査によれば、車やブランド品などの物に投資したことが「ある」と回答した人が46.0%に上った。デジタル世代とも呼ばれる彼らの半数近くが実物資産への投資経験者ということで、意外に多いと感じる人もいるかもしれない。

具体的にどのような物に投資しているのだろうか。最も回答率が高かったのは「車」で44.7%、「ブランド品（バッグなど）」が37.2%、「腕時計」が33.7%と続く。やはり一般的に高額な商品が上位を占めているようだ。

「物」は投資して終わりじゃない

株や債券とは違って車やブランド品などは物としてコレクションしたり、使ったりすることもできる。実物資産への投資経験者は投資した「物」をその後どうしているのだろうか。

出所：WeCapital株式会社「Z世代×実物資産投資」に関する調査

調査によれば、「保有し続ける」と回答した人が49.7%と最多。「使用する」が39.5%と続く。投資目的として購入しつつも、物としてのメリットを享受したいと考える人が多いようだ。
また「購入金額より高い金額で出品・売却する」が27.9%と、実際に投資による利益を得ている人も一定数存在した。

将来有望な投資対象は車でもブランド品でもない？

今後どのような物が投資対象として有望なのだろうか。Z世代の意見を聞いてみよう。

出所：WeCapital株式会社「Z世代×実物資産投資」に関する調査

調査によれば、将来、価値が上がると思う物としては、昨今の金価格上昇を反映してか、「金・銀・プラチナ」と回答した人が46.8%と最多だった。同様に価格上昇が続く「不動産」が30.7%と続く。

また「時計」が23.0%で3番目に多かったが、製造台数が少ないなどの希少性から将来プレミアムがつくことを期待する人が多いのかもしれない。

Z世代のお金の増やし方　1位は定番の「貯金」も2位・3位は？

最後にZ世代が毎月自由に使えるお金はいくらなのか見てみよう。調査によれば、「2万円～3万円未満」と回答した人が17.7%と最多。「3万円～4万年未満」が14.6%、「1万円～2万円未満」が13.7%と続く。

出所：WeCapital株式会社「Z世代×実物資産投資」に関する調査

物価高騰の影響で節約志向が強まっているとも言われるが、Z世代は自由に使えるお金を増やすために何か取り組んでいるのだろうか。

回答率が高かったのは、やはり王道の「貯金」で55.6%。「ポイ活」が41.1%、「投資」が37.6%と続く。今やZ世代にとってポイ活や投資はお金の増やし方の定番になりつつあるようだ。

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40～50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。