1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

新NISA、「とりあえず始めたけれど…」という人にこそ知ってほしい、当たり前だからこそ見落とされている“盲点”

Finasee / 2025年1月8日 12時0分

新NISA、「とりあえず始めたけれど…」という人にこそ知ってほしい、当たり前だからこそ見落とされている“盲点”

Finasee(フィナシー)

新NISA1年目、「何となくやっている」人たちから相談が…

NISA制度が変わったことで様々なメディアに取り上げられることも多く、今まで投資に興味がなかった人たちも、漠然とした理解のなか、とりあえず投資を始めてみたという人も多かった1年だと思います。

また、今までNISAを使っていた人も、投資上限枠が増えたことや、つみたて投資枠と成長投資枠が併用できることで、積極的に投資をした1年だったことでしょう。

一方で、私のもとには「何となくやっている」という人たちから、相場の下落への狼狽や、投資詐欺を耳にしての過度な不信感を煽(あお)られてのご相談もありました。

投資には、「百聞は一見にしかず」という面は確かにあります。ですので、始めた人が増えたことはすごく良いと思います。一方で、今後は一人ひとりが自分でやっている投資への理解を深めることが課題だと思います。

1年目の成績を振り返り、2年目は機を見て投資を

2024年 の始めごろは、とにかく「新NISAをどう使うのが正しいのか」ということについて、様々な意見が飛び交っていた印象がありました。その中でも、「投資上限枠を早く埋める方が良い!」と、1月にとにかく一括で投資をすることが話題となっていました。たしかに、 全世界株式の相場を振り返ってみると、24年1月から変動を繰り返しながらも、上昇してきました。ただ、25年はどうでしょう。

また、ある調査では、成長投資枠では個別株を買っている人が多いようです。個別株を買われている方の成績はいかがでしたか? つみたて投資枠と成長投資枠が併用できることで様々な選択肢が増えて、新しい投資商品にチャレンジした方もいることと思います。

まずは1年目の自分の投資成績を振り返り、2年目に向けて投資先の精査をしましょう。その上で、25年が前年と同じ相場かどうかは分かりませんので、できれば私は相場を見ながら、機を見て投資をしていくことも視野にいれた2年目にしてほしいと思います。

全世界株式をベースに、付け加えるなら?

新NISA投資について「2年目のおすすめは?」とよく聞かれます。回答としては、投資信託については以前からお伝えしている内容と変わりはありません。

●こちらの記事【FP横山光昭さんが提案する、新NISAは「"オルカン"積立」だけじゃない! 気になる注目の銘柄は?】にて解説しています。

新NISA2年目に関しては、全世界株式をベースに、ご自身が投資対象地域として強めたいところがあれば加えてみる。例えば、国内株式を追加して組み合わせてみる、といったふうにです。

23年に東京証券取引所が上場企業にPBR(株価純資産倍率)1倍割れを解消するよう求めたことから、日本企業は株主価値向上により一層注力しています。もし今、全世界株式だけを買っているという方は、国内株式を追加していただくのも成長要因の確保にもつながるのではないでしょうか。

家計再生コンサルタント 株式会社マイエフピー代表 横山 光昭氏

 

支出を「消・浪・投®」に分ける家計管理と「つみたて投資」を両輪に、安定した家計運営と資産形成を目指す。相談の”現場”にこだわるファイナンシャルプランナーで、相談件数は2万6000件を超える。家族全員参加の「家族マネー会議」も評判。TV、雑誌、講演なども多数で、著書はシリーズ累計95万部超の『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』があり、著作は184冊、累計400万部を突破。

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください