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SBI証券の売れ筋に「SCHD」が登場! 2年連続大幅高の「S&P500」が米国株高への期待につながる

Finasee / 2025年1月9日 7時0分

SBI証券の売れ筋に「SCHD」が登場! 2年連続大幅高の「S&P500」が米国株高への期待につながる

Finasee(フィナシー)

SBI証券の投信売れ筋ランキングの2024年12月のトップ4は前月と同様に「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」、「iFreeNEXT FANG+インデックス」だった。第5位に前月の第7位から「<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」が浮上し、第6位にはトップ10圏外から「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」がジャンプアップした。一方、前月は第9位だった「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」がトップ10落ちとなり、国内株ファンドは第7位にランクダウンした「SBI 日本株4.3ブル」のみになった。

 ◆「サンタ・ラリー」不発でも米国株高への期待

2024年の年末年始は欧米で「サンタクロース・ラリー(12月25日以降の年末5日間と年初の2日間)」(国内では年末の株高を『掉尾の一振』)といわれる株高への期待が裏切られた格好となり、米国「S&P500」や「NASDAQ総合」は4営業日続落、「NYダウ」は3営業日続落となって年末を迎えた。ただ、2024年を通年でみると「S&P500」は23.31%高、「NASDAQ総合」は28.64%高と2023年に続いて大幅上昇を記録した。この上昇率は、「日経平均株価」の19.22%高や香港「ハンセン指数」の17.67%高、ドイツ「DAX」の18.85%などの主要な株価指数を大きく上回る成績になった。この米国株高を背景に12月のSBI証券の12月の売れ筋でも「米国株高期待」が色濃く感じられる結果になった。

売れ筋ランキングの上位には、「S&P500」「NASDAQ100」「FANG+」など米国株価指数に連動するインデックスファンドが並び、トップの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は新興国を含む全世界株式の動きを反映するインデックスファンドだが、この指数ですら米国の構成割合が65%を超えていて米国株に強く依存した値動きをする。ここ数年の世界の市場は、米国株の動向に一喜一憂する展開が続いている。そして、2023年と24年の2年間で「S&P500」は53%以上も値上がりする強烈な株高を経験した。これは1997年と98年の2年間で65.95%上昇した以来で最大の上昇率になっている。

「S&P500」は1995年から1999年まで5年連続上昇、2003年から2007年までも5年連続上昇など、比較的連続して上昇する傾向がある。今回は2022年がマイナスだったために、2023年と24年の2年連続上昇であり、過去の値動きを当てはめると2025年も上昇しても何らおかしくはない。このような過去の値動きが2024年の年末になっての米国株インデックスファンドの人気につながったと考えられる。

◆「SCHD」に投資する低コストファンドがトップ10入り

第6位にランクインした「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」は、「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」を投資対象とする低コストのインデックスファンドだ。信託報酬は実質年0.1238%(税込み)。「SCHD」は、米国の配当利回りが高い100銘柄で構成される指数である「ダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックス」への連動を目指すETFで、米国株式の値上がり益と配当の両面のメリットを享受することをめざす投資家からの支持を集めている。

同ファンドと同様に「SCHD」への連動をめざす「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」は、2024年9月18日の設定から年末までの3カ月程度で純資産残高が1000億円を超える人気ファンドになった。同様に「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」は2024年12月20日の設定だが、年末までの6営業日で純資産残高が736億円超に達した。これらファンドへの需要の強さが感じられる。

「SCHD」の組み入れ上位銘柄は、医療関連の「ファイザー」、同「アッヴィ(ABBV)」、飲料会社の「コカ・コーラ」、IT・通信の「シスコシステムズ」、金融の「ブラックロック」などとなっており、「S&P500」の組み入れ上位に「アップル」、「エヌビディア」、「マイクロソフト」、「アマゾン」、「メタ・プラットフォームズ」などという大手IT企業が並ぶ銘柄構成とは大きく異なっている。この組み入れ上位銘柄の違いが、「S&P500」に投資している投資家に対してリスク分散手段の1つとして同ファンドを購入する動機の1つになっていると考えられる。

執筆/ライター・記者 徳永 浩

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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