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今どきファミリー層の「お金の実態」に迫る 年間貯蓄額、新NISAやiDeCoの利用割合は?

Finasee / 2025年1月14日 18時0分

今どきファミリー層の「お金の実態」に迫る 年間貯蓄額、新NISAやiDeCoの利用割合は?

Finasee(フィナシー)

「年間貯蓄50万円未満」が3割を超える

物価高騰という逆風のなか、ファミリー層はどの程度貯蓄ができているのか。今回参考にするのは、家計簿アプリを提供する株式会社OsidOriが20代〜40代の男女296人を対象にした調査。最初に「2024年に貯蓄できた金額」について質問している。

結果をみると、「200万円以上」と回答した人は19.9%。特に30代~40代は25%前後と比較的高く、共働きによる高い世帯収入もあるのか、貯蓄が進んでいるようだ。

一方で「50万円未満」の回答率も27.3%で、特に20代と40代で33%前後と、収入などによる二極化が示唆される結果に。「0円未満」も1割以下だが一定数存在する。こうした貯蓄状況が続けば、よく言われる「老後2000万円」に定年時点で届かない恐れもある。また、希望する生活水準によっては老後も働くなど、対策が必要かもしれない。

出所:株式会社OsidOri「夫婦のお金と2025年に向けたアンケート」投資では二極化がさらに顕著に

貯蓄に対して投資はどうだろうか。特に新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて年間360万円の投資元本から発生する利益が非課税になる。節税効果も意識して投資予算を決めている人もいそうだ。

調査によれば、「2024年に投資に回せた金額」が「200万円以上」と回答した人は24.1%。一方で、「50万円未満」は28.4%だった。いずれも貯蓄のときより高い回答率で、二極化がより顕著だった。「0円未満」も約1割存在し、特に40代では2割近くなっている。

出所:株式会社OsidOri 「夫婦のお金と2025年に向けたアンケート」NISA利用率は8割を超える

続いて金融サービス・制度の利用状況を見ていこう。調査によれば、NISAの利用比率は80.1%に達した。特に20代と30代の利用者が多くなっている。

出所:株式会社OsidOri「夫婦のお金と2025年に向けたアンケート」

NISAと並ぶ資産形成の支援制度といえばiDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)。20歳以上60歳未満※で国民年金の条件を満たす人なら原則加入できる。

しかし調査では利用比率が34.0%とNISAの半分以下で、特に20代は19.6%にとどまっている。掛金の全額が所得控除できるなど、NISAを上回る節税効果が魅力なので、今後の普及に期待したいところだ。

※第2号被保険者および任意加入被保険者の自営業者・専業主婦や海外居住者は65歳未満

出所:株式会社OsidOri「夫婦のお金と2025年に向けたアンケート」

一方、生命保険の利用比率は73.6%だった。20代は55.9%にとどまるが、30代と40代は80%前後まで上昇。子どもの誕生など、家族構成が変わるなどの要因も背景にありそうだ。

出所:株式会社OsidOri 「夫婦のお金と2025年に向けたアンケート」

●後編【“年収の壁”認知度9割? ファミリー層注目のお金の話題を探る。 気になる「お金の使い道ランキング」も紹介】では、引き続き、調査を参考に今ファミリー層が注目している「お金」に関する情報をより詳しく解説していく。

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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