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止まらない物価高、8割が「年収を上げたい」と回答。ではどうやって上げるのか、年代別ランキング形式で紹介

Finasee / 2025年1月16日 12時0分

止まらない物価高、8割が「年収を上げたい」と回答。ではどうやって上げるのか、年代別ランキング形式で紹介

Finasee(フィナシー)

8割以上の人が「年収を上げたい」と感じている

今回参考にするのは求人サービスを提供するIndeed Japanによる20代~50代の正社員を対象にした調査。最初に直近1年間で年収を上げたいと思った瞬間があるかを聞いている。

結果は80.6%の人が「ある」と回答。やはり多数の人が現在の年収では足りないと感じているようだ。

出所:Indeed Japan株式会社 「自分の年収(個人年収)に対する意識調査」「周りと比較して」年収を上げたいと思う人が多い年代は?

何をきっかけに年収を上げたいと感じたのだろうか。調査によれば、全体では「給与額を見たとき」と回答した人が46.0%と最も高かった。続いて「お金を使ったとき」が41.7%、「ボーナスの金額を見たとき」が32.4%と続く。

世代によって特徴はあるのだろうか。20代だと「友人・知人・家族の収入や生活レベルを知ったとき」の回答率が全体と比べて9.5%高かった。働き始めて年数が浅いこともあってか、周りと比較して年収のレベル感を知る人が他の年代に比べて多いようだ。

30代は「給与額を見たとき」「ボーナスの金額を見たとき」が全体に比べて5%以上高い。ある程度仕事に慣れてきたところで、給料やボーナスが割に合っているのかを実感する人が多いのだろうか。

40代は全体との差分が比較的小さいが、「源泉徴収の金額を見たとき」が全体より4.2%高かった。税金の高さに愕然として、年収アップを考える人がいるのかもしれない。

50代は「老後資金や年金に関して、話題を目にしたとき/考えたとき」が全体より8.3%高い。老後2000万円問題などがあるなか、今の給料で老後資金を貯められるのか。定年まで残り時間が少なくなっているだけに気になるところだろう。

出所:Indeed Japan株式会社 「自分の年収(個人年収)に対する意識調査」「他の会社よりボーナスが低いと思ったときに年収を上げたいと思う」 切実な声を紹介

年収を上げたいと思ったタイミングについて、調査に寄せられたコメントを拾ってみよう。

「同世代の友人が注文住宅を購入した話を聞き、自分の年収が同年代と比べて安いと感じた」(20代・男性)、「友人が昇格したときや迷わず何かを買っているとうらやましくなる」(20代・女性)、など周りと比較したときに自分の年収の低さを実感するという声。

「ここ数年で(給与)額があまり上がっていない。能力に見合った額をもらえていないと感じる」(30代・男性)、といった仕事内容の割に給料が上がらないことを嘆く声も。

また最近ではふるさと納税があらためて年収を確認する機会となることもあるようで、「ふるさと納税で年間の寄付可能額を確認しようと源泉徴収の金額を確認した際、もう少し年収を上げたいと感じた」(40代・男性)、という人もいた。

さらに年収の多寡は貯蓄にも影響することから、「ニュースで年金特集を目にした際、思ったより年金支給額が少なく、老後が不安に感じた」(50代・女性)、「老後資金が2千万円どころでは足りないという報道を見て、貯蓄額を増やそうと実感した」(50代・男性)、など、定年が近い世代だと老後資金と結びつけて考える人もいるようだ。

年収を上げる手段 20代・30代は本業強化の人が多い

年収が低いなら、なにか上げる手段はないだろうか。調査では、年収を上げるために有効だと思う手段についても質問している。

結果は、「副業」と回答した人が最多で39.5%。最近は副業を解禁する企業が増えていることも後押しになっているかもしれない。また僅差で「投資や資産運用」が39.3%。「転職」が35.1%で続く。新NISAや株高もあってか、投資を収入の一手段として捉える人も一定数いるようだ。

年代別で見ると、20代は「転職」「資格やスキルの取得・勉強」、30代だと「転職」「勤務先で、昇給・昇進・昇格するための努力」が全体より5%以上高い。年収の伸びしろが大きいことも手伝ってか、本業で稼ぐことを意識している人が多い。なお調査によれば、20代・30代の約4分の1が実際に転職を検討したことがあるそうだ。

40代ではそうした傾向は低くなり、逆に「投資や資産運用」が全体より2.2%高い。貯蓄が進み、ある程度まとまった資金を活かして投資を検討する人もいるのかもしれない。

50代は全ての手段が全体より低め。キャリアアップが頭打ちになり、定年までの残り時間が少なくなるなかで、他の年代に比べるとそこまで年収アップに関心がないのだろうか。雇用延長など働く期間を延ばすほうに目が向いている可能性もありそうだ。

出所:Indeed Japan株式会社 「自分の年収(個人年収)に対する意識調査」

 

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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