全世界に分散投資できるのが魅力の「オールカントリー」、現状は60%以上の投資が1国に集中しているワケは?
Finasee / 2025年1月30日 11時0分
Finasee(フィナシー)
現在50代、60代の方は、忙しい日々のなか、また「貯金が一番」という親世代からの刷り込みによって、資産形成について考える機会がなかった人も多いのではないでしょうか。
しかし、近年の物価上昇、将来の年金給付の目減りといった環境の変化に伴い、投資の必要性は高まっています。今からでも間に合うのかという不安もあるでしょうが、生命保険会社を経て、独立した工藤将太郎氏は「ポイントを押さえれば、50代・60代からでも、投資でしっかり老後資金」をつくれると話します。
そこで工藤氏に初心者におすすめの投資信託を詳しく紹介してもらいます。(全4回の2回目)
●第1回:日本を代表する2つのインデックス「日経平均」と「TOPIX」、日本株式市場全体に投資したいときはどっちを選ぶべき?
※本稿は、工藤将太郎著『老後のお金の不安をなくす50代・60代からの新NISA』(秀和システム)の一部を抜粋・再編集したものです。
全世界株式のインデックスファンド低コストで、世界の株式に投資できるインデックスファンドは、初心者にも適しています。数ある商品の中でも、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)という指数に連動する投資信託がおすすめです。ただし、株価変動や為替変動の影響を大きく受けますので、初心者が一括でたくさん購入するには注意が必要です。
MSCI ACWIとは何か?この指数は米国のMSCI社が開発した株価指数で、先進国23カ国と新興国24カ国の株式市場に上場する2,760銘柄(2024年6月28日時点)で構成されています。現時点では、国別の割合は米国が60%超を占め、銘柄別ではマイクロソフトやアップルなど、米国の大企業の割合が多くなっています。時価総額が大規模な銘柄の影響を大きく受け、また、組み入れ割合は、時価総額の変動によって変わります。
MSCI ACWIに連動する投資信託のメリットMSCI ACWIに連動する投資信託に投資することで世界中の企業に分散投資でき、世界の経済成長に伴った値上がり益が見込めます。その理由は、自動的に時価総額の大きい企業の投資比率が高くなるよう調整される仕組みです。時価総額は、その企業の株式を買う人が増え、株価が値上がりすることで大きくなるため、時価総額が拡大している企業は成長しているといえます。MSCI ACWIは、成長している企業の比率を自動的に増やす仕組みのため、長期で資産を育てやすいのです。また、信託報酬の低いラインナップが多い点もメリットです。
老後のお金の不安をなくす50代・60代からの新NISA
著者名 工藤将太郎
発行元 秀和システム
価格 1,650円(税込)
工藤 将太郎/クレア・ライフ・パートナーズ代表取締役社長
1983年大分県大分市生まれ。西南学院大学経済学部卒業後、日本生命保険相互会社に入社。クライアント企業の人事部、財務部や各営業セクションとのリレーションシップマネジメント業務に従事。主に外資系金融機関(証券・銀行・投資顧問)や、私立大学学校法人の確定拠出型企業年金、弔慰金制度などの福利厚生制度の構築を担当。2012年起業し、株式会社クレア・ライフ・パートナーズを設立。
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