「年収が見合っていない…?」 希望年収と実態のギャップは何万円か …5000人が答えた“働くこと”の理想と現実
Finasee / 2025年1月29日 12時0分
Finasee(フィナシー)
年収が見合っていない……金額差が最も多かった世代は?
働いていれば「年収は1000万円ほしい」「平日にも休みを取りたい」など、誰しも理想や希望を持つだろう。思ったとおり実現すれば何よりだが、現実はそう簡単ではない。働く人は一体、どんなギャップを抱えているのだろうか。
株式会社博報堂グループのシンクタンク博報堂生活総合研究所がアンケート調査(対象:20~69歳の有職者5000人)を実施したところ、さまざまなギャップが浮かび上がった。
まずは、多くの人が関心を寄せるであろう「年収」に焦点を当ててみよう。
出所:株式会社博報堂・博報堂生活総合研究所「働くことに関する意識調査」調査結果によると、対象者の平均年収は「423万円」。ところが、自分の働きに見合っていると考える年収の平均は「528万円」という結果に。意向と実態には105万円のギャップがあることが分かった。つまり、多くの人が「現在の年収は働きに見合っていない」と感じていることがうかがえる。
さらに注目すべきは、年代ごとに「足りていない」と感じる金額が異なる点だ。年代ごとのギャップは次のとおり。
出所:株式会社博報堂・博報堂生活総合研究所「働くことに関する意識調査」最もギャップが大きいのは20代で、差は「117万円」。次いで、50代の「108万円」、僅差で40代「107万円」となった。40代や50代ともなれば、役職がつく人も多いだろう。責任や求められる成果が大きくなる一方で、仕事ぶりに見合うと感じられる収入が得られていないと感じている人が多い現状が浮かび上がる。
勤務日時は、思いどおりになっている?次は、同調査から「働き方」に着目したアンケート結果を見てみよう。
働き方には、日数や時間、場所など、さまざまな要素がある。希望を出すことはできても、全てを自由に決められる人はほぼいないだろう。“自由度”という観点で見ると、実態と意向のギャップが大きいのはどの要素なのだろうか。
出所:株式会社博報堂・博報堂生活総合研究所「働くことに関する意識調査」調査結果によると、最もギャップが大きかったのは「日数」だった。そして、「時間帯」「時間数」「曜日」と続く。多くの人が、勤務日数や時間に関して何らかの制約を感じているようだ。
一方で、ギャップが比較的小さかったのは、「仕事道具」「仕事の進め方」「休憩時間」などの項目。働き方改革や企業の柔軟な対応が進み、ある程度の自由度が確保されている現状がうかがえる。
なお“自由度”に関しても次のとおり、年代ごとに結果は異なる。
出所:株式会社博報堂・博報堂生活総合研究所「働くことに関する意識調査」特に興味深いのが「30代」の結果だ。30代は勤務日数や時間帯に関して、全年代の中で最も大きなギャップを抱えていることが分かる。
背景として考えられるのが“子育て中”世帯の多さだ。家族や子どもと過ごす時間を確保するために、働く時間や日数、曜日をより柔軟に調整したいと考えている人が多いのではないだろうか。
会社の“外”とのつながりを重視する時代へ「働き方」について、“現状と今後”という観点でもギャップを見てみよう。
出所:株式会社博報堂・博報堂生活総合研究所「働くことに関する意識調査」ギャップが最も大きかったのは、「会社を超えて社会と関わる」という項目。そして、「会社の中で自分で仕事をつくる」「社会に貢献する」と続く。
この結果からは、会社の外にも目を向けている人が多いことが分かる。また、仕事を単なる与えられたタスクとしてこなすのではなく、より主体的にとらえている様子も浮き彫りになった。
いろいろなギャップを見てきたが、自分の感覚と比べてみて、どのように感じただろうか。理想と現実に差があると感じることは、決して特別なことではない。今回の調査結果を参考に、“働くこと”について改めて考えてみてはどうだろうか。
新たな視点で見つめ直せば、これまで気づかなかった選択肢やチャンスが見えてくる可能性もある。すると結果として、資産形成にもプラスに働くことだろう。
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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