【年収別】毎月のNISA投資額はいくら? 「1万円未満」から「10万円以上」まで最もばらつきがあった意外な年収層とは
Finasee / 2025年2月3日 11時0分
Finasee(フィナシー)
年収が高い人はNISA投資額「毎月10万円以上」の割合が高い
今回参考にするのは転職サービスなどを手掛けるアクシス株式会社による、20代〜60代の男女 300人を対象としたNISAに関する調査。まずは利用状況から見ていこう。
調査では、年収別にNISAへの毎月の投資額を集計。結果、年収200万~400万円では、「1万~3万円」の回答率が最も高いものの、「1万円未満」から「10万円以上」まで幅広く分布。
一方で年収1000万円以上では、「5万~10万円」と「10万円以上」の比率が比較的高かった。年収が高いことで投資資金にも余裕があるのか、大きな金額をNISAにまわす人が多いようだ。
出所:アクシス株式会社 https://axxis.co.jp 「日本国内の『積立NISA』に関する意識調査」年収が高いと「老後資金の準備」以外の目的でNISAを使うことが多いNISAを利用する目的は人それぞれだが、調査によれば、全体的に多かったのは「老後資金の準備」で、特に年収200万円未満と200万~400万円で顕著だった。
しかし年収1000万円以上だと「資産形成・資産運用」や「節税対策」の割合が増加。年収が高ければ、老後2000万円問題などは早々にクリアしてしまい、純粋に余剰資産を効率的に運用するという観点からNISAを使う人が多いのかもしれない。
出所:アクシス株式会社 https://axxis.co.jp 「日本国内の『積立NISA』に関する意識調査」NISAの魅力はやはり税制優遇 そして忘れてはいけないのはNISAにはいろいろなメリットがあるが、利用者はどのあたりに魅力を感じているのだろうか。調査によれば、回答率が最も高いのは、「税金がかからないため、利益がそのまま手元に残る」で65%。通常の投資だと、仮に10万円の配当金や売却益があったとしても、20.315%の金融所得課税がかかることから、手取りは7万9685円に減少。
しかしNISA口座であれば、利益は非課税だ。上記の例であれば10万円がそのまま手元に残る。もちろん、投資先の業績次第だが、配当金などは定期的に支払われる期待が持てるため、累積すればかなりお得になる可能性もある。
僅差で多いのが「少額からでも資産運用を始めやすい」(63%)。投資といえば、まとまった資金がないとできない。そんなイメージを持っている人も少なくないかもしれない。しかし新NISAのつみたて投資枠の登場などにより、毎月少額を積み立てて投資を行うスタイルが普及してきている。もちろん少額でも税制優遇を受けることが可能だ。
出所:アクシス株式会社 https://axxis.co.jp 「日本国内の『積立NISA』に関する意識調査」NISAならではの課題どんな優れた制度でも多かれ少なかれ課題はあるもの。特にNISAの場合、価格変動を伴う投資商品が対象なのでなおさらだろう。調査によれば、NISAを利用するうえでの課題や不安点で最も回答率が高いのは「投資知識が不足している」で53%。投資知識の必要性を痛感するのはやはり相場下落時。保有する投資商品の価格が下がったら、今後どう行動すればいいのか悩む人もいるだろう。
次いで多いのは「投資するための資金が不足している」(34%)。たとえば新NISAのつみたて投資枠をフルに使うためには、毎月10万円を積み立てる必要がある。生活資金も残さないといけないので、収入が低ければかなりの負担だ。
3番目に多いのは「どの金融商品を選べば良いかわからない」(28%)。NISAでは投資信託、株式などさまざまな投資商品を購入できる。また株式1つ取ってみても、米国、日本、そのほかの国などどういった国に投資するのか、具体的な銘柄は、など決めることが多くある。
投資知識があれば、選択肢の多さはメリットにもなるが、投資に慣れていないうちは逆に悩みの種になるかもしれない。たとえば、世界の様々な銘柄を対象にしている全世界株式インデックスファンドなど幅広い対象に分散投資している投資信託を活用するのも1つの手だ。
出所:アクシス株式会社 https://axxis.co.jp 「日本国内の『積立NISA』に関する意識調査」2024年はいろいろあったけど……NISAに肯定的な人が9割を超える8月に歴史的暴落を記録するなど2024年は必ずしも個人投資家にとって心地よい相場ではなかったかもしれない。新NISAの制度開始から1年を経て、今後もNISAを続けようと考える人は多いのだろうか。
調査によれば、NISAの「利用を続けたい」を回答した人は89%と多数。また現在はNISAを利用していない投資経験者で「利用を検討している」という回答も8%あることから、NISAに肯定的な人は9割を超えている。
投資知識の不足や商品選択の迷いなどは経験を積めばある程度解消される部分もあるだろう。今後とも末永くNISAを活用して資産形成を続けてみてはいかがだろうか。
出所:アクシス株式会社 https://axxis.co.jp 「日本国内の『積立NISA』に関する意識調査」Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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