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「投資は“握力選手権”」新NISA1年目、初心者の私がいきなり米国株に夏のボーナス全額を投じた理由と結果

Finasee / 2025年2月11日 12時0分

「投資は“握力選手権”」新NISA1年目、初心者の私がいきなり米国株に夏のボーナス全額を投じた理由と結果

Finasee(フィナシー)

新NISAでのこれまでの運用損益や2年目の戦略など、誰もが気になる実情について読者の体験談が続々到着。今回の投稿者うさみさんの新NISA1年目は、投資歴1年未満ながら何と早速、米国株の個別銘柄投資を始めたというチャレンジングな幕開け。その意外な理由と結果に迫ります。

新NISA1年目からいきなり米国株デビューのワケ

うさみさんのプロフィール(20代女性・会社員、九州・沖縄地方在住)

投資歴:1年未満

投資経験がある金融商品(銘柄):投資信託…eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

国内株式…三菱商事【8058】、九州旅客鉄道【9142】、日本電信電話【9432】

外国株式・外国ETF…NVIDIA【NVDA】、Apple【AAPL】

金融資産残高:~499万円 

 九州・沖縄地方で働くうさみさんは一人暮らしの20代女性。投資歴は1年未満、投資銘柄は上記のとおりです。

新NISAは2024年5月から始めたといううさみさん。きっかけは普段接するシニアの顔見知りから「年金だけでは暮らしていけない」と聞くことが多くなったからでした。そんな折、友人から新NISAが始まったことを聞いてネットやSNSなどで情報を収集。新NISAのつみたて投資枠でeMAXIS Slimの「オルカン」と同シリーズの「米国株式(S&P500)」に積み立てを開始します。

さらに成長投資枠を活用して夏のボーナス全額を米国株、それも半導体関連株に投じたとのこと。何とも思い切りの良い決断と言えそうですが、はたしてどんな思いがあってのことだったのでしょうか。

●前編:『「年金だけでは生きていけない」とこぼすシニア。「このままでは私も同じ末路…」始めた新NISAの意外な“投資先”【読者体験談】』  

「笑い話にしてやろう」

「なぜそんなことができたのかというと、株で得をすればもちろんうれしいですが、たとえ大金をはたいて損をしたとしても、“笑い話にしてやろう”と思ったからなのです」(うさみさん、以下同)。

夏のボーナス全額を米国半導体関連株に投じた理由についてそう語るうさみさん。投資歴1年未満とは思えない豪快なその決断にはある根拠がありました。

「併せてつみたて投資枠も運用し始めており、上がったり、下がったりしながらも運用成績は次第にプラスで安定してきていました。対して米国個別株は株価の上がり下がりがかなり激しく、悪いニュースが出回れば即、株価が下落するので焦りが募ります」

併行して運用しているつみたて投資枠の投資信託の安定的なパフォーマンスをよりどころに、成長投資枠では思い切って米国株投資に踏み切ったうさみさん。手に汗握る株価動向にやきもきしながらも、「それでも損切りはしない」と言います。

「結局のところ、投資は“握力選手権”なのだと思います。おかげさまで個別株は稼ぎ頭となっています。ただ、本当に運が良かっただけなのですが…」

新NISAで投資を始めた1年目にもかかわらず冷静に状況を分析するうさみさん。全体の損益はどうだったのでしょうか。

新NISA1年目はトータル約6万円のプラス

結果は約6万円のプラス。具体的にはどんな商品を選び、どのように運用を行っているのでしょうか。

新NISA資産の評価損益:約6万円のプラス    

うさみさんの新NISA1年目の運用詳細は次のとおりです。

・新NISA【つみたて投資枠】の運用商品&毎月積立額
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):2万円
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):1万円

・新NISA【つみたて投資枠】の運用商品&損益
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):約1万円のプラス
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):約7000円のプラス

・新NISA【成長投資枠】の運用商品&損益
日本株…三菱商事【8058】:約1000円のマイナス
    九州旅客鉄道【9142】:約240円のマイナス
    日本電信電話【9432】:約300円のプラス
米国株…NVIDIA【NVDA】:約4万1000円のプラス
    Apple【AAPL】:約400円のプラス

つみたて投資枠では、eMAXIS Slimの通称「オルカン」に月2万円、同シリーズの「米国株式(S&P500)」に月1万円の合計3万円を毎月積み立てているうさみさん。

結果、投資信託全体では約1万7000円のプラスで着地しています。

成長投資枠では、日本株と米国株に投資。日本株は大手銘柄を保有しており、若干のマイナスで推移しました。米国株は「エヌビディア」が約4万1000円と大幅プラスに。この選択がうさみさんの新NISA投資に大きな影響を与えたことは前述したとおりです。

つみたて投資枠は増額。日本株の買い増しで月1万円の配当金を

順調な滑り出しと言えそうなうさみさんの新NISA1年目。一方で課題はないのでしょうか。

「実はまだ経済指標や株価指数もうまく見ることができず、ただピンときた株を買っているだけなので、この先は不安です。でも、株の上がり下がりが人生の彩りにもなっているので、新NISA2年目もこのまま気長に持ち続けようと思っています」

具体的にはどのような戦略を考えているのでしょうか。

「つみたて投資枠では月3万円から4万円に積み立て額を増やす予定です。オルカンを増やそうと思っています。一方で、日経平均株価などの指数はまだあまり理解できていないため、勉強していきたいですね」

また、1年目に大きな成果を挙げた成長投資枠はどのように活用していくのでしょうか。

「成長投資枠では、ボーナスが出たときに買い増しするのはもちろんのこと、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏のポートフォリオを参考に、GAFAや銀行などの株にコツコツ投資していく予定です」

1株から購入でき、少額からも投資可能な点は米国株の魅力の一つ。早くもエヌビディアの次の銘柄にも目星をつけているようです。一方で保有中の銘柄はどうする予定なのでしょうか。

「ずっと持っている米国の半導体株にも再投資したいのですが、株価が上がっていることと円安の影響から買い増しをちゅうちょしています。引き続き情報収集につとめ、“市場に居続ける”ことで機を狙いたいですね」

投資の格言を交えながら今後の方向性を語るうさみさん。とは言え、「問題は円で買うか、ドルで買うかいまいち分からないこと」と、まだまだ悩みは尽きない様子。これからも引き続き、学びながら運用を続けていくのでしょう。

今後の目標として、「日本株も買い増しして、まずは配当金を月1万円もらえるように頑張っていこうと思います」と掲げる様子からは、2年目も“握力選手権”に挑んでいくうさみさんの力強い姿勢が伝わってきます。投資歴1年未満とは思えないほど多くの学びを得て新NISAを活用しているうさみさん。きっと2年目も飛躍していくことでしょう。

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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