「S&P500」を上回る成績の「米国株式ファンド」とは? ポイントは銘柄選びの違い?
Finasee / 2025年2月13日 6時0分
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Finasee(フィナシー)
野村證券の投信売れ筋ランキングの2025年1月は、前月まで2カ月連続でトップの「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が第2位に後退し、前月は第2位だった「eMAXIS S&P500インデックス」がついにトップに立った。第3位は前月と変わらず「野村インデックスファンド・日経225(愛称:Funds-i日経225)」だった。トップ10圏外から「フィデリティ・米国株式ファンド Dコース(分配重視型・為替ヘッジなし)」が第7位にジャンプアップし、前月に第9位にランクインした「東京海上・宇宙関連株式ファンド(為替ヘッジなし)」は第8位に順位を上げた。
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野村證券の売れ筋上位には2024年の前半から中盤は国内株インデックスの「野村インデックスファンド・日経225(愛称:Funds-i 日経225)」や世界の半導体関連株に投資する「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」が立ち、後半には「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」がトップを奪うという展開だったが、ついに、投信市場で一番人気を獲得している「S&P500」インデックスファンドがトップの座についた。
「S&P500」人気の背景は、そのパフォーマンスの高さがある。2025年1月末時点で過去3年間のトータルリターンを比較すると、「eMAXIS S&P500インデックス」は89.02%で、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の83.57%や「野村インデックスファンド・日経225(愛称:Funds-i 日経225)」の53.35%を上回る。「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」は179.87%と飛びぬけた成績になっているが、こちらは半導体関連企業に投資対象を絞り込み、かつ、半導体関連産業の業績の浮き沈みの幅は大きいとあって価格変動リスクが大きいことを覚悟しなければならない。そのように考えると、米国の500銘柄に分散投資してトータルリターンでも他より高い成績を残している「S&P500」は魅力的な投資対象になってくる。
「eMAXIS S&P500インデックス」は売れ筋ランキングのトップではなかったものの、第3位やトップ5には入る存在で、決して人気がなかったわけではない。晴れてトップの地位を占めたことで、その人気がどこまで続くものか注目される。
◆ジャンプアップした「フィデリティ・米国株式ファンド」とは?トップ10圏外から第7位にランクインした「フィデリティ・米国株式ファンド Dコース(分配重視型・為替ヘッジなし)」は、フィデリティの「ボトム・アップ・アプローチ」を重視した個別企業分析により、業界トップレベルの経営の質と構造的な競争優位性を持つ銘柄を幅広く発掘する。投資対象は、米国を中心として全世界株式(日本を含む)。米国株式を中心に組み入れ銘柄を選んでいるが、「S&P500」と比較すると、2024年10月末時点のポートフォリオでは、組み入れ銘柄数311銘柄のうち、「S&P500」採用銘柄は48%にすぎない。また、中型株や小型株にも積極的に投資し、ポートフォリオの中小型株比率は50%を超えている。
2024年12月末時点で過去3年間のトータルリターンは102.68%で、「eMAXIS S&P500インデックス」や「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」などを上回る成績をあげている。「S&P500」に集中している投信人気は、「S&P500」と異なる投資先を求めている。その点では、組み入れ銘柄の内容が大きく異なり、高いリターンを残している当ファンドは「S&P500」の分散投資先としても注目される存在といえる。
執筆/ライター・記者 徳永 浩
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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