久保建英、なぜ“幻の決勝弾”は生まれた? オフサイド判定から一転、VAR介入の理由

Football ZONE web / 2019年6月26日 6時40分

■エクアドル戦の後半アディショナルタイム4分、久保の一撃がネットを揺らすも…

 森保一監督率いる日本代表は、現地時間24日のコパ・アメリカ(南米選手権)グループリーグ第3戦でエクアドルに1-1と引き分けた。MF久保建英(FC東京→レアル・マドリード)が後半アディショナルタイムにネットを揺らし、一度オフサイド判定となるも直後にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。結局判定は覆らず、幻の決勝ゴールとなった。

 日本は前半15分、MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)のスルーパスにFW岡崎慎司(レスター)が反応し、前に出た相手GKのクリアボールを拾った中島が無人のゴールに蹴り込んだ。しかし同35分、エクアドルに右サイドからのクロスを頭で合わせられると、GK川島永嗣(ストラスブール)が弾いたボールをFWアンヘル・メナ(クラブ・レオン)に押し込まれて同点。1-1のまま終盤に突入した。

 そして迎えた後半アディショナルタイム4分、相手ペナルティーエリア内から中島がシュート。これはブロックに入った相手DFの足に当たるも、こぼれ球に反応した久保がシュートを放ってゴールネットを揺らしたが、オフサイド判定で取り消しとなった。

 久保はシュートを打つ直前、確かにオフサイドポジションにいた。それは本人も理解しており、「オフサイドだろうなと思っていた」と試合後に振り返っている。それでもVARが介入したのは、中島のシュートをブロックした相手DFの行為が“意図的プレー”か否かを見極めたからだ。

■相手DFが意図的にクリアしていれば… 久保の一撃が劇的な決勝ゴールに

 問題の場面で、仮に相手DFが意図的にクリアをしていた場合、久保がオフサイドポジションにいても“決勝ゴール”として認められていたはずだ。しかし今回、相手DFは体を投げ出して飛び込んだが、偶発的にボールが当たってこぼれ、これを久保が流し込んだ。最終的に相手DFのブロックは“意図的プレー”とは見なされなかった。

 そうした状況を理解していた久保は「なんかクリアミスとかにならないかなと思ってました」と明かす。

 相手DFの意図的な“クリアミス”という判断がされていれば、久保の一撃が決勝ゴールとなり、8強でブラジルと激突していただろう。久保はVARの最終判定が下されるまでの間、両手を合わせて祈るようなポーズを取っていた。その思いは届かなかったが、久保が土壇場でも見せ場を作り出していた。(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)

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