ベンゼマ、仏代表以外でプレー希望も厳しい現実 アルジェリア代表監督は現状に「満足」

Football ZONE web / 2019年11月18日 22時1分

■仏代表復帰の道が立たれているベンゼマ、他国代表でプレーする可能性について言及

 レアル・マドリードの元フランス代表FWカリム・ベンゼマはフランス代表復帰の道が絶たれ、別の国の代表選手してプレーする希望を明かした。しかし、その可能性があるアルジェリア代表を率いるジャメル・ベルマディ監督はFW陣のタレントにはすでに「満足している」と主張。代表変更の道は非常に厳しい現実が待っていそうだ。

 論争のきっかけとなったのはフランスサッカー連盟会長(FF)の会長ノエル・ギャレット氏の発言だ。「RMCスポーツ」の取材を受けた同会長は「ベンゼマは素晴らしい選手だし、彼のクオリティーに疑問を感じたことはない。レアルでは自らのポジションで世界最高の選手の1人であることを証明している。しかしフランスでの冒険は終わったんだ」と、かつて起きたMFマシュー・ヴァルブエナへのセックステープ恐喝事件での規律違反をいまだに重く見ていることを改めて明言した。

 これに対して怒り心頭なのはベンゼマ本人だ。この報道があるとともに自身のツイッターに以下のように書き込んだ。

「ノエルやコーチ(ディディエ・デシャン監督)の決断を妨げないようにしようと思っている。でもオレの代表としてのキャリアを終わらせるタイミングを決めるのは、オレだけだということを心にとどめてほしい。もしオレが終わった人間だと思うなら、資格がある他のどこかの国でプレーさせてくれよ」

 ベンゼマは代表国籍変更をしてでも、自らのキャリアを続けたいとFFに真っ向から反撃した。しかし、FIFA(国際サッカー連盟)の規定では第18条に「あらゆるカテゴリーのサッカーの公式戦で試合に出場した選手は、別の代表チームの国際試合に出場できない」と定められている。

■アルジェリア代表としてベンゼマがプレーするには?

 同第2項の「当事者の同意や意思に反してその国の国籍を失う場合、その人物は国籍を取得した別の教会のプレー許可を要求できる」というものもあるが、これを実行するためにはベンゼマはパスポートも市民権もアルジェリアに変更する必要があり、市民権を剥奪したのがフランス政府である必要もある。単にベンゼマの希望をそのまま通すだけでは、実現しない難しいプロセスだ。

 さらに、そのわずかな望みを断つかのように、アルジェリア代表のベルマディ監督は“ベンゼマ不要”を匂わす発言をしている。アルジェリアのサッカー専門サイト「DZFoot」で「我々には(バグダード・)ブーンジャー、イスラム(・スリマニ)、(アンディ・)ドゥロール、(エル・アルビ・ヒレル・)スダニがいる。私はこの選手たちに満足している」とコメント。FW陣はベンゼマに頼る必要がないほどに十分な戦力が揃っていることを強調した。

 代表から追放された4年前の時点で、フランス代表81キャップを記録し、通算27得点もマークしていたベンゼマ。レアルで不動のレギュラーを掴んでいるが、31歳となった今、新たな代表チームでプレーするのは非常に険しい道のちとなりそうだ。(Football ZONE web編集部)

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