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電撃引退の鮫島彩、「辞める辞める詐欺とも言われてきましたが(笑)」と”らしい”ラストスピーチで笑顔

FOOTBALL ZONE / 2024年5月25日 16時49分

■古巣INAC戦が現役ラストゲーム

 女子プロサッカー「WEリーグ」の大宮アルディージャVENTUS(大宮V)に所属する元なでしこジャパン(日本女子代表)DF鮫島彩は5月25日、WEリーグ第22節INAC神戸レオネッサ戦(0-2)で現役ラストゲームを迎えた。

 36歳の鮫島は常盤木学園高を卒業後、TEPCOマリーゼに加入し、2011年からはアメリカ(ボストンブレイカーズ)やフランス(モンペリエSC)でのプレーも経験した。なでしこジャパンでは主にサイドバックとして活躍。2011年女子ワールドカップ(W杯)では初優勝に貢献した。

 2012年以降はベガルタ仙台レディース、INAC神戸レオネッサと国内クラブを渡り歩き、21年1月からは大宮Vに在籍。WEリーグ初年度のシーズンで17試合、2年目では20試合、そして今季は21試合に出場していたなか、5月23日に現役生活に幕を下ろすことが伝えられた。

 鮫島は5月25日、2015~20年に在籍した古巣INAC戦にフル出場。試合後の引退セレモニーでは、「ここ数年は1シーズン、1シーズン、今年をやり切ろうと思って戦ってきました。なので、ちまたでは辞める辞める詐欺とも言われてきましたが(笑)、今年は自分の中でしっかりとやりきったと思ったので今日この場に立たせてもらっています」と充実感を覗かせた。

 スピーチの内容は以下のとおり。

「小さい頃にチームのために戦うことの大切さを教えてくれた恩師に出会いました。ノリさん(佐々木則夫氏)率いるなでしこジャパンでは、自分以外の誰かのために戦うことが何よりも楽しいことを、充実した気持ちになれることを教えてくれる仲間にも出会いました。

 プロになってからはもちろん自分自身で結果や数字を求め続けることを最も重要視してきましたが、やっぱり根源には何よりも誰と一緒に戦うかが大切で、今うしろに並んでいるこのチームメイトたちに囲まれて、現役最後の時を迎えられることを本当に幸せに思っています。

 泣き虫もいるし、怒りん坊もいるし、いつも冗談ばかり言ってふざけてるメンバーもいて、すごく濃いメンバー(笑)。人の思いを大切にできるすごく大好きなメンバーです。しかも、最終戦、6年間お世話になったINACとの対戦で、元チームメイト、そしてサポーターのみなさん、私の大好きな大宮のみなさんに囲まれて最後の試合ができたのは本当に幸せだなと思います。

 今サッカーをしている小さいお子さんたち、ファン・サポーターのみなさんに囲まれて、自分の大好きな人たちに応援に来てもらってこのピッチで試合をするのは本当に最高です。サッカーは11人でするスポーツで、11人同じタイプがいても成り立たない、11人違うタイプの選手がいるから成り立つスポーツだと思っています。自分の得意なプレー。好きなプレーをどんどん練習して、そこを伸ばしていってほしいなと思います。あと、チームメイトのいいところを見つけて、認めて、仲間と一緒にサッカーを楽しくやっていってほしい。

 唐突な引退宣言でしたが、今日、急遽、地元の恩師や後輩、常盤木(学園高)の先生方、ベガルタ(仙台レディース)やマリーゼ、ボストン(・ブレイカーズ)ファミリー、リハビリ期に出会った他競技のアスリートたち、まさか来ていると思っていなかった仲間、長年サポートし続けてくれた家族のみんなが駆け付けてくれました。自分が理想とする引退の形を実現できて、感謝の気持ちでいっぱいです。

 ファン・サポーターのみなさん、私にとってかけがえのない存在でした。みなさんと練習後や試合後に長話するのが大好きでした。私の原動力になって下さり、ありがとうございました。現役は引退しますが、これからはビールを片手にスタンドでWEリーグを観戦していると思うので、これから一緒にWEリーグを盛り上げていきましょう。本当にありがとうございました」(FOOTBALL ZONE編集部)

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