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6月シリーズで主力招集は「理解できる」 森保監督が消化試合2試合でやるべきこと【前園真聖コラム】

FOOTBALL ZONE / 2024年5月29日 6時30分

■森保監督の狙いは「戦術的に浸透度を上げていき、最終予選に向けて活動したい」

 5月24日に発表された日本代表には、鈴木唯人をはじめとしてこれまで出場機会の少なかったメンバーが多く選ばれた。6月の2試合はすでに北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選突破を決めている日本にとっては、今回は大胆な采配が行える試合のはず。元日本代表MF前園真聖氏に、どのような采配を期待したいか訊いた。(取材・構成=森雅史)

   ◇   ◇   ◇   

 6月6日のミャンマー戦、11日のシリア戦に向けたメンバーが発表されました。2026年北中米W杯アジア2次予選とはいえ、すでに次のステージへの進出を決めている日本にとっては消化試合。しかも、多くの選手はヨーロッパでのリーグ戦を終えてホッとしたいところでしょう。

 それなのに、日本代表の主軸となる選手を多く招集しており、森保一監督は選手を休ませていいのではないかという意見もあるようです。実際、森保監督もその考えは理解できるようで、発表記者会見でも「ここで少し休みを入れてもらって、いろんな選手をまた招集させてもらうことも選択肢の中では持っていました」と語っていました。

 ですが、9月からアジア3次(最終)予選が始まり、その前に招集していなければ前回の3月の活動から半年空いて日本代表としてプレーするため、ここで一度チームの戦い方を確認したいということでしょう。また、ワールドカップ予選とはいえ興業としての日本代表戦という一面もあると思います。僕はこのメンバー選考については十分理解できると思います。

 あとは、このメンバーを使ってどんなテストができるかということが焦点でしょう。僕はミャンマー戦で出番がこれまで少なかった選手たちを起用し、シリア戦ではターンオーバーで大胆に選手を入れ替え、できたばかりのエディオンピースウイング広島での試合を盛り上げてほしいと思います。

 森保監督も「この2戦で選手を試す部分、そしてシステムを試すこと、戦術的に全体的に浸透度を上げていき、最終予選に向けて活動したい」と語っています。そこで僕はミャンマー戦のスタートをこんな選手起用ではどうかと思います。

■3バックの場合は鈴木唯人をシャドーで起用

【4-2-3-1】
GK 谷晃生(町田)
DF 橋岡大樹(ルートン・タウン/イングランド)
  谷口彰悟(アル・ラーヤン/カタール)
  町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ/ベルギー)
  長友佑都(FC東京)
MF 旗手怜央(セルティック/スコットランド)
  川村拓夢(広島)
  鈴木唯人(ブレンビー/デンマーク)
FW 相馬勇紀(カーザ・ピア/ポルトガル)
  小川航基(NEC/オランダ)
  前田大然(セルティック/スコットランド)

 長友の代表142キャップ、谷口の27キャップを除くと、前田の17キャップが最多で、12キャップの相馬勇紀が続くというくらい、大胆なメンバー構成です。そして、A代表初出場の鈴木をトップ下に置いて、今季の好調ぶりをどこまで見せられるか試していいのではないでしょうか。

 その鈴木ですが、トップ下、セカンドストライカーという役割もできますし、インサイドハーフとしてもプレーしています。監督も「4バックの4-2-3-1でやるならばトップ下、4-1-4-1ならインサイドハーフ、3バックなら3-4-3で戦うのならばシャドー」といくつものオプションを考えていると語っています。

 だったら、今回は3バックでスタートするというのもいいかもしれません。鈴木を2シャドーの1人として起用するのも面白そうです。

【3-4-3】
GK 谷晃生(町田)
DF 橋岡大樹(ルートン・タウン/イングランド)
  谷口彰悟(アル・ラーヤン/カタール)
  町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ/ベルギー)
MF 前田大然(セルティック/スコットランド)
  川村拓夢(広島)
  旗手怜央(セルティック/スコットランド)
  相馬勇紀(カーザ・ピア/ポルトガル)
FW 鈴木唯人(ブレンビー/デンマーク)
  小川航基(NEC/オランダ)
  中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)

 いかがでしょうか? 実際には主力の選手を数名入れながらメンバーを構成するとは思いますが、選手のモチベーションを上手にマネージメントするうえでも、これくらいの大胆なスタメン起用を期待したいものです。

 一緒にプレーした経験が少ない選手たちなのでコンビネーションに不安はあるでしょう。それでも短期間で理解し合って連係し、結果を出すのが代表チーム。これくらいの試練を勝ち抜かないと、今後もこのチームで生き延びていくのは難しいかもしれません。選手たちの奮闘を期待したいと思います。(前園真聖 / Maezono Masakiyo)

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