札幌、連敗後のリアルなロッカールーム「後悔する」 31歳MFの言葉に注目「奮い立つ」

■札幌が2勝5分9敗で19位

　北海道コンサドーレ札幌は現在、J1リーグ19位と苦しんでいる。直近2連敗を喫しているチーム状況のなか、選手のロッカールームの姿がクラブ公式より公開され反響を呼んでいる。

　開幕節でアビスパ福岡に1-1と引き分けたのち、リーグ5連敗を喫した札幌。第16節を終え、ここまで2勝5分9敗（勝ち点11）と試練の前半戦となっている。“ミシャ”ことミハイロ・ペトロヴィッチ監督の体制になって早7年目を迎えた。

　札幌は5月29日、「北海道コンサドーレ札幌にかかわる全ての皆さまへ」と題した声明を発表。「クラブは、今シーズンの最後までミシャ監督と戦う決意をしました」と続投について明記する異例の声明文を出している。

　そのなかで「敗れた鹿島戦後、選手たちが自主的にミーティングを行い、ロッカールームで真剣に話し合う姿を見ました。選手同士でより言うべきことを言い、要求し合う真のチームになろう。今のサッカースタイルを貫き、信じることがこの状況を脱する、というものでした。それらを踏まえ、今シーズンはミシャ監督とやっていくことを確認した上で、既にチームは再スタートしています」と、第16節の鹿島アントラーズ戦（0-3）後の様子も伝えていた。

　こうしたなか、話題にも挙がった選手ミーティングの一部をクラブ公式X（旧ツイッター）が公開。31歳MF駒井善成が前に立ち「来年J2で戦うか、戦わないかで正直サッカー人生変わってくる。今日の試合で一瞬一瞬ベストを尽くしたのか。みんなしっかり確かめようよ」と喝を入れている。

「やるしかないんよ。やっていこうよ。このまま（この状況が）続いたら後悔すると思う。まずはしっかりベストを尽くして、やることをやって、結果がどうなるかは二の次だと思う。まずは自分たちのベストを尽くそう。6月から戦えるチームになるにはそれが必要。もちろん俺もみんなの模範となってもっとやっていくし、背中で見せていきたいと思っているから、盛り上げて、しっかりみんなで頑張っていきましょう（一部抜粋）」

　熱の入ったリアルなロッカールームの言葉にはファンも「駒井さんの言葉が響く」「こんなに奮い立つ動画はない」「ピッチで見せてくれ」「本当にカッコいい選手」「熱いメッセージ」「もうキャプテンじゃん」といった声を上げていた。

　札幌は6月2日、リーグ第17節で東京ヴェルディのホームに乗り込む。31歳MFの伝えたメッセージを胸に、チームは再起を図ることができるだろうか。（FOOTBALL ZONE編集部）