「煽られたので力が入りました」 鹿島FW鈴木優磨、敵将と“言い合い”ヒートアップも頭は冷静
FOOTBALL ZONE / 2024年6月2日 13時20分
■鈴木優磨はゴールで勝利に貢献 横浜FM監督と言い合うシーンも
鹿島アントラーズは6月1日、J1リーグ第17節で横浜F・マリノスと対戦し、3-2の勝利を収めてリーグ戦4連勝を飾った。この試合、鹿島のエースであるFW鈴木優磨は同点ゴールを記録すると、DF濃野公人の勝ち越しゴールの起点にもなる。これ以外の場面でも、鹿島の攻撃のほとんどに関わってチームの勝利に貢献した。
試合を振り返り鈴木は「難しい試合でしたけど、チーム一丸となって勝てたのだと思います」と、勝ち点3獲得を喜んだ。0-1で迎えた後半12分、同点ゴールの場面では、FWチャヴリッチのシュートがブロックされたところ、こぼれ球を冷静にゴールに打ち込んだ。ボールはDFに当たりながらもゴールに決まり、それまで決定機を生かせなかったチームに待望のゴールをもたらしている。
「コースがなかったので、枠にさえ入れれば何かが起こるんじゃないかなと思って、うまく相手の股を抜けてくれました。上にもコースがなかったので、いかに下を狙って、あとは正直かなり運もありましたが、相手の股を抜けてくれていいところにいきました」
また、左サイドからMF仲間隼斗にボールをつなぎ、逆転ゴールの起点になったシーンについても「後半、トップ下に入ったのですが、喜田選手の周りが前半から空いているなと思っていたので。あそこに来なかったら前を向けるし、来たら広大なスペースが空くと把握していたので、引っ張るか引っ張らないかの駆け引きを自分のなかでしていました。うまく外れて、真ん中がぽっかり空いたかなと思います」と、振り返った。
左サイドで攻撃を作り、右で仕留めるという形が鹿島にはできている。実際に右サイドバックのDF濃野公人は早くも5点目を記録した。それについて鈴木は「今年の(安西)幸輝のパフォーマンスがすごく良い」と逆のサイドバックを称賛した。
「ビルドアップに関しては、正直、幸輝に依存しているところが結構あると思いますし、やっぱり幸輝があそこでタメを作れるし、後ろの選手も安心して預けられる。相手がどうしても飛び込めずに、あの止まる瞬間というのはビルドアップをするうえで、すごく大事だと思っていますし、やっぱりそのビルドアップがうまくいっているおかげで、左から崩せている。そのおかげで公人が点を取れている。公人が上がれる大きな要因としては、左側の幸輝を含めたビルドアップがうまくいっている証拠かなと思います」と、分析した。
この日の勝利で、首位のFC町田ゼルビアと勝ち点で並んだが、鈴木は気にも留めていない。「今の順位なんて、まだまだ折り返しもしていないので何ともいえない。ポポさんもよく言っていますが、オレたちがやれることは目の前のこと、目の前の1試合だけしかないので。それをいかに突き詰めていけるかで、最後どうなっていくかしかない。僕たちは本当に目の前の練習、目の前の試合を全員で戦っていくだけ」と口にした。
試合後、自分たちの現状を冷静に言葉にする鈴木だが、試合中は熱くなった場面があった。「今日、前半から何度も『なんか言っているな』という気がしていたので。誰だったかは忘れましたけど、煽られたのですごい力が入りましたよね。誰か忘れちゃいましたけど」と言ってニヤリと笑った。
前半から鈴木は、横浜FMのハリー・キューウェル監督と言い合う場面が見られた。ファウルを受けた鈴木に対して、元オーストラリア代表FWはダイブを主張し、鈴木の守備に対してはファウルを主張した。
「全然、覚えてない。誰だったかは忘れましたけど、ただ、『絶対に勝ってやる』『絶対に点を取ってやる』と心に決めていたので。僕はそういうタイプなので、言ってくれて、すごく力が入りました」と言い、「誰だかは忘れたけどね」と言い放ってミックスゾーンを後にした。(河合 拓 / Taku Kawai)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【採点&寸評】2位鹿島、3戦連続ドローで足踏み…前半の決定機生かせず 次節は鈴木優磨不在で神戸戦
スポーツ報知 / 2024年6月27日 5時0分
-
鹿島3戦連続ドローで足踏み ポポヴィッチ監督「ゴール前で焦りすぎてしまい…」前半の決定機生かせず
スポーツ報知 / 2024年6月26日 21時31分
-
鹿島FW鈴木優磨を「好きです」 元日本代表DFが告白、ピッチ内で揉めた後“驚愕”対応とは?
FOOTBALL ZONE / 2024年6月17日 7時30分
-
“常勝軍団”復活へ…鹿島の「スタイル完成見えた」 Jトレンド適合で漂う“上昇への変化”【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年6月4日 7時10分
-
鹿島がリーグ8戦負けなし4連勝 3発で横浜FM撃破、好調の右SB濃野公人が逆転弾
FOOTBALL ZONE / 2024年6月1日 17時1分
ランキング
-
1陸上日本選手権の裏で…男子100m今季世界最高9秒77が誕生、サニブラウンのパリ五輪強敵に
THE ANSWER / 2024年6月29日 15時8分
-
2大谷のホームランダービー出場に待った! 本人は乗り気でも渦巻くMLBとドジャースの思惑
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月29日 11時27分
-
3田中希実、5000m3連覇で史上初3年連続2冠! 800m出場から2時間15分、鉄人ぶり発揮【陸上日本選手権】
THE ANSWER / 2024年6月29日 18時14分
-
4習志野高校って凄い!雨中断のZOZOマリンが“夏フェス”会場と化す
スポニチアネックス / 2024年6月28日 21時38分
-
5オリ首脳陣が試合後に猛抗議 野球規則は最低30分中断も規則細則が優先 敷田責任審判「我々の権限で」
スポニチアネックス / 2024年6月28日 23時17分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)