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判定覆りで浮上した「J2にVARは必要か」問題 海外出身ファンも意見二分「導入すべき」「正しく使えてこそ価値を持つ」【見解】

FOOTBALL ZONE / 2024年6月6日 7時1分

■「J2はVARなしでも生き残っていける」

 V・ファーレン長崎は、6月2日に行われたJ2リーグ第18節水戸ホーリーホック戦で3-2の勝利を収めた。しかし、この試合での決勝点は判定が覆った末のPKによるものだったことで、物議を醸している。今回の事象を巡っては、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)がなかったことも発生要因の1つ。J2はVARを導入すべきか。「J.League Journeys」としてSNSを中心に日本サッカーの魅力を発信し続ける英国人2人組、クリスさんとロロさんに見解を訊いた。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇  

問題のシーンが起きたのは2-2で迎えた後半アディショナルタイム。長崎MFマテウス・ジェズスがボックス内左で突破を仕掛け、水戸MF前田椋介にスライディングで倒されるもノ-ファウル判定となった。

 これに長崎の選手たちが榎本一慶主審に抗議。当初PKが与えられなかったものの、榎本主審は長崎の下平隆宏監督の元へ説明に向かったのち、ピッチに戻ると判定を変えた。その後、水戸の森直樹監督にも主審から説明が行われたが、スタンドからはブーイング。長崎はこのPKをFWフアンマ・デルガドが決めて3-2で勝利している。

 VARがない状況下で起きた珍しい展開ということもあり、これを機にJ2でも導入に踏み切るべきと考えたファンは多かったのではないだろうか。「J.League Journeys」の2人に尋ねたところ、ロロさんは「個人的にはJ2へのVAR導入はイエス」と賛成。「Jリーグ側の予算が許せば絶対に導入すべきだと思う」と前向きな考えを示した。

 一方で、「必ずしも(J2への)VAR導入が必要だとは思わない」とクリスさん。「テクノロジーが適切に機能したとしても、それを扱う人間が正しく使えてこそ価値を持つからね」と述べ、運営面でまだ課題の残る現状を指摘する。


「J.League Journeys」のロロさん(左)とクリスさん【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

 それでも、J2にVARが導入されていない状況を否定的に見ているわけではない。持論を次のように展開した。

「基本的にほとんどの国のトップリーグでVARはあるわけだけど、2部での導入は現状まだ珍しいんじゃないかな。イングランドでもプレミアでは導入されている一方、チャンピオンシップにはない。だからJ2にVARがないとしても、それはJリーグが他国に後れを取っているわけではない。あるに越したことはないが、J2はVARなしでも生き残っていける」

 海外出身者の間でも分かれた2部リーグへのVAR導入是非。今後も議論が続くことは間違いなさそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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