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日本代表で台頭…「W杯以降最も衝撃」「まるで別人」 金田喜稔がミャンマー戦出場16選手採点

FOOTBALL ZONE / 2024年6月7日 9時10分

■【専門家の目|金田喜稔】左サイドを制圧…中村の活躍も支えた伊藤洋輝の存在感

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランク18位)は、6月6日にミャンマーのヤンゴンで行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でミャンマー代表(同163位)と対戦し、5-0で勝利を収めた。「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、この試合に出場した日本代表の16選手を5段階(5つ星=★★★★★が最高、1つ星=★☆☆☆☆が最低)で採点した。

   ◇   ◇   ◇   

<GK>
■前川黛也(ヴィッセル神戸)=★★★★☆
 ピンチらしいピンチもなく、見せ場もなく終わった。結果だけを見れば完勝で無失点。最後まで集中して試合を終えたとも言える。

<DF>
■菅原由勢(AZアルクマール)=★★★☆☆(→後半17分OUT)
 守備面で無失点に抑えたという意味では高く評価したい。とはいえ右サイドの連係や怖さという意味では今ひとつで、クロス面でも脅威を与えたとは言えず、右サイド不動の存在という域にはまだ達してない。

■相馬勇紀(カーザ・ピア)=★★★★☆(←後半17分IN)
 見事なクロスを送っていたし、高精度のプレーで存在感を示していた。いつ出ても安定しているし、攻守で身体を張り、やっぱりチームから外せないと改めて感じた選手だ。

■谷口彰悟(アル・ラーヤン)=★★★★☆
 3バックを冷静にコントロールし、相手の良さを上手く消して無失点に貢献。伊藤や橋岡のアップダウンに応じて上手くバランスや距離感を保ち、目立たないながらも的確なポジショニングで最終ラインからチームをサポートした。

■伊藤洋輝(シュツットガルト)=★★★★☆
 とりわけ前半は左サイドを制圧していたなか、ビルドアップで起点となった伊藤は高く評価できる。その配球力があったからこそ、中村と鎌田もより活きていたし、要所で持ち味を発揮していた。

■橋岡大樹(ルートン・タウン)=★★★★☆
 局面でも強さを見せ、最終ラインの守備の連係は良かった。一方、攻撃参加ではより高い位置を取ったり持ち上がったりして、菅原や堂安をサポートする展開を増やしたかった。機能していた左サイドとの違いの1つとも言えるが、守備面での貢献も評価したい。


2ゴールを決めた中村敬斗【写真:徳原隆元】

■中村敬斗は満点評価「結果を残すには、それ相応の理由がある」

<MF/FW>
■守田英正(スポルティング)=★★★★☆(→後半35分OUT)
 攻守のバランスを取りながらボールを散らし、ピンチの芽も早めに摘むなど攻守両面で良さが出ていた。予測と判断が的確で、ゴールラッシュを陰で支えた功労者の1人。

■板倉 滉(ボルシアMG)=※出場時間短く採点なし(←後半35分IN)
 センターバックではなくボランチでの出場。もともとやっていたポジションだけに違和感はなく、短い時間でも良いパスを入れるなどセンスの一端を見せていた。

■旗手怜央(セルティック)=★★★☆☆(→ハーフタイムOUT)
 運動量が多く、アグレッシブさを見せるなど成長の跡を感じさせた一方、中途半端なポジショニングを見せる場面もあり、まだまだ改善の余地は大きい。周囲と絡んだ際、効果的な変化をどれだけ加えられるかが、競争を勝ち抜くうえでの鍵となる。

■川村拓夢(サンフレッチェ広島)=★★★☆☆(←ハーフタイムIN)
 左足の精度が高く、上手くボールを散らしていた。ミドルシュートも打てるだけに、より積極的な持ち運びとシュートの姿勢を見せてほしい。その積極性と大胆さが出て、ミドルシュートで存在感を放てるようになると、非常に面白い存在になりそう。ゲームメイクの能力は申し分ない。広島での次戦では多少強引でもシュートを狙ってほしい。

■堂安 律(フライブルク)=★★★☆☆(→ハーフタイムOUT)
 こぼれ球に反応したゴールのポジショニングは良かった。一方で、堂安の良さを引き出せる選手が周りにいれば、とも感じた。堂安のやりたいことは見ていて分かる。だからこそ、より彼を生かせればとも強く感じる。本人的にも不完全燃焼と感じていると思う。

■鈴木唯人(ブレンビー)=★★★☆☆(←ハーフタイムIN)
 個人的にかなり期待している選手の1人。ボールタッチでミスが目立ち、アピールという意味では弱かった印象。今、世界が注目している選手の1人でシリア戦でもぜひ見たい。自分はそう思っているが、鈴木を知らない人が今日のプレーだけを見て判断したら、あまり魅力を感じなかったかもしれない。

■中村敬斗(スタッド・ランス)=★★★★★
 惚れ惚れするほどのシュート。ドリブルで仕掛ければ脅威を与え、シュートを打てばネットを揺らす。9戦8ゴールと結果を残すには、それ相応の理由がある。明確なシュートの形を持っており、自分の能力が活かせる間合いも把握しており、仕掛けの精度が極めて高い。カタールW杯以降、最も衝撃を与えている選手だ。


後半に2ゴールを決めた小川航基【写真:徳原隆元】

■2ゴールに絡んだ鎌田だが…「彼の真価はこんなものじゃないというのを見せてほしい」

<MF/FW>
■鎌田大地(ラツィオ)=★★★☆☆(→後半17分OUT)
 2ゴールに絡んだのはさすがで、危険な場所に入ってくる嗅覚が光ったし、前半30分ぐらいまでの出来であれば高評価だった。ただ以降は、やや消える時間があり、らしくないミスも見られた。もっと素晴らしいプレーができる鎌田のポテンシャルと能力を知っているだけにやや辛口評価となったが、彼の真価はこんなものじゃないというのを今後ぜひ見せつけてほしい。

■前田大然(セルティック)=★★★☆☆(←後半17IN)
 投入された時間帯で、スピードと走力を駆使して、やってほしい役割はこなした。チャンスを逃したのはマイナス材料だが、それでも左サイドで十分な働きを見せていた。

■小川航基(NECナイメヘン)=★★★★☆
 今回の先発は「最後のチャンスをもらった」というぐらいの強い覚悟で臨んでいたと思う。それだけに前半はアピールできず苦しみ、代えられてもおかしくなかったが、後半はまるで別人のように躍動した。森保監督が信頼して起用し続けた結果、あの2ゴールも生まれたし、高さと反転してからのシュートは圧巻の一言。本人にとっても大きな自信になったはずだが、日本代表にとっても小川の台頭は好材料だ。(金田喜稔 / Nobutoshi Kaneda)

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