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森保Jの最年少22歳“大型新人”、デビュー戦後に先輩へ出した「要求」 連係向上への舞台裏【コラム】

FOOTBALL ZONE / 2024年6月9日 6時50分

■ミャンマー戦で鈴木唯人がA代表デビュー

 森保一監督率いる日本代表は6月8日、広島市内で北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選グループB最終節シリア戦(11日)に向けて練習を再開した。攻撃的な3バックをスタートから初挑戦した6日のミャンマー戦は5-0で圧勝。チームは前日7日に帰国し、この日広島入りした。MF鈴木唯人(ブレンビーIF)はミャンマー戦でA代表デビューを飾ったなかで、反省を次に生かすため、周囲と綿密なすり合わせを行ったようだ。初めて海外組も含めた“フル代表”に臨むなかでもしっかりと要求する最年少が頼もしい姿を見せている。

「いろんな選手と話をしましたけど、自分はボールを引き出してボール触ってナンボな選手なので、『もっとボールを出してくれ』というところ。この間の試合は自分自身も単純なミスが多かったので、そういったところは、いい時もあれば悪い時もあると思うんで、そこはあんまり気にしていないですし、また次に向けて、いいコミュニケーションを取りながらできればいいかなと思っています」

 蒸し暑いミャンマーの夜、鈴木はとうとうA代表のピッチに立った。後半の頭から出場。22年1月の国内組合宿に初招集されたが、同年1月21日に予定されていたキリンチャレンジカップのウズベキスタン戦は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、中止に。A代表デビューはお預けとなったなか、2年半越しに迎えた瞬間だった。

 今季デンマークのブレンビーIFに移籍し、公式戦11ゴール10アシストと大活躍。欧州5大リーグのビッグクラブからも関心が囁かれるほどの注目株となり、A代表の舞台へ戻ってきた。

■ほかの選手に“聞き取り”をかけて自を俯瞰的に分析

 最終予選前ラストマッチとなるシリア戦では、まだまだ鈴木らしいプレーを見せてほしい。6月4日に23歳を迎えたMF久保建英と同世代の最年少・鈴木は経験の少ないA代表で先輩相手に十分なコミュニケーションを取っているという。

「基本的にすべての選手と(コミュニケーションを)取れていると思いますし、そこが今回一番大事だと思っていたので、いろんな選手とコミュニケーションを取って、自分がどういう選手というのを分かってもらうこともそうですし、ただ単に自分が試合中要求して『出せ、出せ』と言っても、どうやって引き出すとか、どうやって出すか、どういうふうに自分のところへ持ってくるとか、そういう細かい……言い方を変えればちょっと戦術というか。立ち位置のところで自分が見えているのかとか、細かいところまでいろんな選手と話をしました」

 今回、唯一の“新戦力”と言えるのが鈴木。たった2試合、どれだけのプレー時間を与えてもらえるか分からないなかで、できるだけ短期間で「鈴木唯人」という選手の特徴を周囲に理解してもらえるか。そこにすべてを懸けており、この2試合に注ぐ強い気持ちを感じた。

「ほかの選手は結構(長い間)一緒にやっているので、どうやっているかというのも聞きながら、自分の中に落とし込んで、代表でやる時に自分がよりどういったスタイルでやらないといけないのかというのを自分の中でも分かりたかったので、そういうコミュニケーションは大事かなと思っています」

 要求するだけではなくて「ほかの選手にも自分がどう、どんな感じで見えていたかといいうのも聞きました」と“取材”をかけたという。

 北中米W杯ではパリ五輪世代の台頭が期待される。「元々、U-23での活動でやっている時からこっち(A代表)のほうでいち早くやりたいと思っていましたし、ようやくここでプレーすることができるので、しっかりとしたパフォーマンスをして、いいアピールできればいいなと思っています」。その堂々とした姿には“大物ぶり”も感じられる。

 意識の高さ、日の丸を背負う責任を1キャップ目から実感していること、22歳の新戦力が持つ上昇志向は必ず、周囲の選手の刺激となっているはずだ。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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