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町田の元日本代表DFが2024日ぶりのゴール クラブ初のルヴァン優勝は「簡単でない」

FOOTBALL ZONE / 2024年6月9日 18時16分

■昌子源が約5年ぶりゴール

 DF昌子源は実に約5年ぶり、日数にすると2024日ぶりのゴールだった。6月9日のルヴァンカップ・プレーオフラウンド第2戦でFC町田ゼルビアはセレッソ大阪と2-2で引き分け、初戦で3-1と勝利していたアドバンテージを生かしてベスト8に進出した。

 この試合に先発出場した昌子は1-0とリードした前半21分、右コーナーキック(CK)からMF望月ヘンリー海輝がヘッドで流したボールをゴール前で押し込み、2-0とするゴールを決めた。先制点が決まった際にも得点したMFナ・サンホに駆け寄って喜んでいた昌子だが、自身のゴールも大いに喜んだ。

「町田で初ゴールでしたし、選手もみんな寄ってきてくれたのですごく嬉しかったですね。特にチームの2点目というのもあったので。結果的には2-2になりましたが、あの瞬間はみんな気持ち的に少し余裕が生まれるゴールだったので。ただ、どっちかというと、それが少し良くない方に進んでしまった感じもあるかもしれませんが、とりあえず決められて良かったなと思います」

 過去にはガンバ大阪時代に、ゴール前でFWパトリックがボールに触り、自身のゴールが幻になったこともあった。「あの時の実況を聞いて『そんなに点を取っていないのか』と思っていた」という昌子は「その記録を止められて良かったです」と、笑顔を見せた。

 この試合に向けてC大阪の小菊昭雄監督は、入念にセットプレー対策をしてきたと語った。しかし、今の町田は、そんな相手も上回っても点を取れている。この日、ゴールを決めた昌子は「僕だけじゃなくて、いろんなところから点を取れるというのは相手にとっても怖いことだと思います。シンプルに上げても取れる、ちょっとトリックをしても取れるチームは、どこから防げばいいか、絶対に難しいと思います」と、町田のセットプレーの特徴を理解する。

「(1点目は)自分たちでも『あんなに綺麗に決まるか』というくらい綺麗に決まりましたけど、信じて必ずやる。セットプレーのコーチ、『特にこういうプレーをしたい』というコーチが考えてくれたプレーなので、選手としては決めて喜びたい。僕の(ゴールの)時はシンプルでしたけど、1点目は本当にやってきたことが出たのかなと思ったので良かったです」

 常勝軍団を目指している町田にあって、キャプテンの昌子は「最終的にはこの試合は引き分け。リーグ戦で言えば勝ち点1しか取れていないし、反省点の方が多いと思う」と気を引き締める。それでも、ベスト8に進出した価値は大きい。選手数の多いチームでは出場機会に飢えている選手たちもいるなかで、彼らのアピールチャンスにもなる。

 町田は現在、日本代表に招集されているGK谷晃生、韓国代表に招集されているFWオ・セフン、U-23日本代表に招集されているMF平河悠、FW藤尾翔太らが不在。多くの主力選手を送り出しているなか、かつて日本代表の一員だった昌子は、「これはかなりチームとしては大きい。町田の歴史的にも新たな1ページを作れた」と、ルヴァンカップ初出場での8強進出に胸を張った。

 そして「タイトルを狙える位置にいるなら狙っていきたいです。僕も昔、日本代表にずっと選ばれていたなかで、ルヴァンカップはずっと出ていなかったなかで、決勝だけ出たことが1回だけあった気がします。ルヴァンカップは決勝だけ、代表選手がいるイメージがあるんです。(出場選手を)選ぶのは監督ですが、僕は今、逆にチームにいるので彼らがいない間に『終わりました。ごめんね』と言うのではなく、彼ら(代表選手)の立つステージを用意したい。もちろん決勝に行くことが簡単でないのは分かっていますが、彼らの立つ場所を用意したいです。僕は鹿島時代に逆をやっていただいたことがあるので」と、全員で戦える決勝に向けた思いを口にした。(河合 拓 / Taku Kawai)

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