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森保J、シリア戦出場全16選手「パフォーマンス査定」 最高“5つ星”評価は3人…唯一のアピール不足は?

FOOTBALL ZONE / 2024年6月12日 6時30分

■シリア戦の出場メンバー16選手を5段階査定

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランク18位)は6月11日、初の国際試合となるピースウイング広島で北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選シリア代表(同89位)戦に臨み、5-0で勝利を収めた。2次予選を6戦全勝、無失点で首位通過が決定。後半からは4バックに変更するなど、さまざまなトライが成功した。

 日本は森保監督が明言したとおり攻撃的な3バックに挑戦。6日のミャンマー戦(5-0)から9人の大幅入れ替えを行い、「3-4-2-1」システムを基本として、GKに大迫敬介を据え、最終ラインは右から、冨安健洋、板倉滉、町田浩樹を揃えた。遠藤航と田中碧のダブルボランチでウイングバックに堂安律、中村敬斗。シャドーにアジアカップ準々決勝イラン戦以来の約4か月ぶり先発復帰を果たした久保建英、南野拓実のコンビが構え、1トップは上田綺世が務めた。

 試合は前半13分、中村の絶妙なドンピシャ左クロスから上田が頭で決めて先制。同19分には中村の芸術的なスルーパスを久保が受け、最後は堂安が決めた。同22分にはオウンゴールで追加点、後半に入ってからも途中出場MF相馬勇紀がPKを自ら決め、最後は南野がダメを押した。

 ここでは各選手たちのパフォーマンスを振り返るべく、出場16選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

   ◇   ◇   ◇

<GK>
■大迫敬介(サンフレッチェ広島)=★★★☆☆(→後半31分OUT)
 広島の選手として本拠地の代表戦に先発出場。心強い同世代の3バックの君臨で、重圧を感じさせなかった。前半30分にパスミスもあったが、周囲の対応にも助けられピンチにはつながらなかった。

■谷 晃生(FC町田ゼルビア)=※出場時間短く採点なし(←後半31分IN)
 後半から途中出場。ここまで2次予選無失点だったため「プレッシャーはあった」というが、セットプレーを最後尾から指示して掴んだチャンスを無駄にしなかった。

<DF>
■町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)=★★★☆☆
 前半はほとんど相手にチャンスを作らせず。左ウイングバックの中村のカバーにも入って伸び伸びとプレーさせていた。

■板倉 滉(ボルシアMG)=★★★☆☆
 3バックの中央でビルドアップも落ち着いていた。縦パスも通す視野の広さも。後半24分に見られた“逆立ち”珍場面には会場から笑いが起こるほっこりシーンとなった。

■冨安健洋(アーセナル)=★★★★☆
 右ストッパーで前半は危なげなく凌ぐと、後半からは右サイドバックとしてドリブルからの仕掛け、久保との息の合ったコンビネーションを披露するなど新たな発見に。後半17分から堂々の初キャプテンマーク。次世代リーダー誕生の瞬間は、森保ジャパンにとって大きな財産になる。

■伊藤洋輝(シュツットガルト)=★★★☆☆(←ハーフタイムIN)
 ほとんどミスはなく、攻守への意識が見られた。シュートが決まっていれば……と思わせる場面も。それでも南野のゴールを高い位置でのボール奪取からお膳立てはお見事。


ミャンマー戦に続きゴールを決めた堂安律【写真:徳原隆元】

■左右のG大阪出身ウイングバックは満点の出来 3バックをトライした意義を見出せた

<MF/FW>
■遠藤 航(リバプール)=★★★☆☆(→後半17分OUT)
 高い位置でのボール奪取でカウンターを食い止めた。サイドの活性化により攻撃への関わりは少なかったものの、強固な3バックの前に遠藤がいることで前線への厚みを作り出していた。

■鎌田大地(ラツィオ)=★★★☆☆(←後半17分IN)
 ボランチで田中とコンビを組み、流動的なポジショニングでプレー。4点目のPK奪取につなげたシーンではまさに「ザ・鎌田」なスルーパスでチャンスに関与した。危険な位置でのファウルだけ軽率だった。

■田中 碧(デュッセルドルフ)=★★★☆☆(→後半28分OUT)
 3バックの入りで少し戸惑ったか、ミスもあったが、ポジションを変えつつ修正していった。抜群のバランサー。多少自身が犠牲になっても、両サイドの攻撃力を生かす配球だった。

■川村拓夢(サンフレッチェ広島)=★★☆☆☆(←後半28分IN)
 さすが自らの「家」。この日一番の大声援に背中を押されピッチに立った。悔しさを露わにしたミャンマー戦よりも積極性を意識していたが、決定的な仕事がほしかった。決して悪くはなかったが、期待を込めて。

■堂安 律(フライブルク)=★★★★★
 自信を持っていた新境地のウイングバック起用、宣言どおりのダイナミックな“現代サッカー”を表現した。らしさ光ったゴールはもちろん、放ったシュート4本とも得点の匂いがした。森保監督が試合前に期待を寄せていた「うまい選手がハードワークすることをサッカー少年少女に見せてほしい」というプレーをまさに体現。10番がマン・オブ・ザ・マッチだ。

■中村敬斗(スタッド・ランス)=★★★★★(→ハーフタイムOUT)
 1点目は左足高精度クロス、2点目の「素晴らしい」としか言いようのない久保へ付けた芸術パス。この2本のパスで勝負あり。森保監督の信頼が窺えた2試合通しての起用法。高湿度のミャンマー戦フル出場から過酷移動を経て、守備にも奮闘。タフさだって持ち味だ。

■久保建英(レアル・ソシエダ)=★★★★☆(→後半17分OUT)
 アジアカップ以来の出場で、右サイドで脅威を生み出し続けた。堂安との阿吽の呼吸は東京五輪世代から積み上げたもの。4バックへシステムを変更しても堂安とポジションを入れ替わりながらドリブル、カットインと質の高さはチームトップクラス。オウンゴール誘発で貢献も、欲を言えば点がほしかったか。


ダメ押しゴールを決めた南野拓実【写真:徳原隆元】

■攻撃陣は総じてアピール成功 先制点の上田は技術の高さピカイチ

■相馬勇紀(カーザ・ピア)=★★★★☆(←後半17分IN)
 自らペナルティーエリア内で仕掛けて倒されたPKをゴールに沈めて追加点をゲット。限定的な起用法でもピッチで存分にアピールした。どこでも柔軟にプレーできるポリバレントさは魅力の1つ。

■南野拓実(ASモナコ)=★★★★☆
 待っていましたのシャドー起用で気の利いたポジションを取りつつ、縦横無尽に顔を出した。オウンゴール誘発にも関与。遊び心あるゴールで仕上げて、絶好調だった今季を締めくくり。自ら手繰り寄せた昨年10月の代表復帰、森保ジャパンで最も充実した1年を過ごしたのではないか。

■上田綺世(フェイエノールト)=★★★★★
 圧巻のヘディングゴール。跳躍力、GKに無慈悲なコースも完璧。つぶれ役からフィニッシャーまで、クオリティー高い1トップの存在感だった。運動量も多くエースの意地が見られた。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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