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ヘッドギア装着で今季11G得点量産FWが復帰 “ぶっつけ本番”も「予定通り」出場で踏み出した1歩

FOOTBALL ZONE / 2024年6月17日 14時20分

■磐田のジャーメイン良が負傷から復帰

 ジュビロ磐田は6月16日、J1リーグ第18節を味の素スタジアムで迎えFC東京と対戦。1-1で引き分けた。先制しながらも勝ち点3を挙げられなかった磐田だが、この試合では5月6日の東京V戦(2-3)で負傷し、戦列を離れていたFWジャーメイン良が後半30分から途中出場で復帰した。

 交代出場する際の磐田サポーターからの歓声の大きさが、その復帰への期待を物語っていた。ジャーメインが負傷した東京V戦以降、磐田はリーグ戦1勝1分3敗となり、天皇杯でもJ3のテゲバジャーロ宮崎に1-2で敗れ、敗退していた。ジャーメイン自身も「チームとしてなかなかゴールを奪えなかったり、勝ち点を伸ばせなかったこと、個人的な焦りよりもチームに対してケガで離脱していることに不甲斐なさを感じていました」と言う。

 復帰した際の歓声は、もちろん耳に届いていた。「いろんなメッセージをサポーターにもらっていました。今年は結構、点も取れていたので期待もしてくれていたと思いますし、また復帰して期待に応えていきたい」との思いでピッチに踏み出した。

 今シーズン、ここまでリーグ戦13試合の出場で11得点しているストライカーは、ヘッドギアを着用してのプレー。それでも負傷したスタジアムでハイボールにも恐れることなく飛び込んでいく場面もあった。

 横内昭展監督が「トレーニングマッチなどで試す機会はなかったが、本人とも話して『行ける』という判断でベンチからですが、出場させました。多少ゲーム勘やピッチでやる感覚は戻っていないかもしれませんが、彼なりにしっかりやってくれたし、怪我無くやれたのは良かった」と復帰を歓迎すれば、GK川島永嗣も「確実に彼の存在は自分たちにとって大きな存在。ここからまた攻撃の部分で頼りになる」と、期待を込めた。

 1か月と10日ぶりの復帰となったジャーメインは「手術をする前から、ドクターとは今日の味スタでのゲームでの復帰を予定していたので、予定通りです。ヘッドギアでのプレーも、視野には影響がなくて、ヘディングした際にちょっとズレたりすると痛かったりしますが、プレーには影響ありません」と、この試合での復帰が想定通りだったと明かした。

 ピッチに入る際はリードしていたことから、前線で時間を作ること、追加点を取ることを横内監督からは求められていたという。「やっぱりFC東京も攻撃力があるチームなので、1点では難しいなと思っていた。もう1点どこかで取れればと思っていたのですが、逆に失点してしまって役割は果たせませんでしたが、ゲーム感覚は個人としては悪くなかった。フルコートのゲームは、(怪我してから)今日が初めてだったのですが、難しさもありましたが、途中出場が1年以上ぶりで、90分間をどう戦うかをコントロールしていたのが、15分くらいで全部出し切るのは難しかった。それでももう少しゴールに絡めればよかった」と、復帰戦を白星で飾れなかったことを悔しがった。

 負傷時には得点ランクで首位に立っていたジャーメインだが、欠場中にセレッソ大阪のFWレオ・セアラがゴール数を13まで伸ばし、背後には昨季の得点王でもある横浜F・マリノスのFWアンデルソン・ロペスも1点差まで迫っている。欠場中には「アンデルソン・ロペス選手がハットトリックしたなとか、そういうのは気になっていた」と言うが、「自分がトップに戻っていれば、それがチームの勝ち点につながっていると思うので、そこを目指していきたい」と、得点の再量産を誓った。

 怪我する前の状態に戻せるかが、そのカギになってくるが「スタートから1試合やれば、戻せるかなと思う。普通の練習は入れていたのでコンディションはそんなに落ちていない。1試合やって、ゲーム感覚だったり、ゲーム体力を取り戻せれば、スムーズにまた得点を重ねられると思う」と、自信を見せた。

 チームの全ゴール23のほぼ半分を量産しているジャーメインの復帰は、勝ち点1の獲得に終わった味の素スタジアムでの何よりの収穫といえるかもしれない。(河合 拓 / Taku Kawai)

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