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イタリア守護神が異例の敗戦チームで最高点 獅子奮迅「奇跡的」セーブ連発に現地絶賛

FOOTBALL ZONE / 2024年6月21日 9時50分

■イタリアはスペイン戦で防戦一方…痛恨OG響き0-1で敗れる

 欧州選手権(EURO)は現地時間6月20日にグループリーグB組の第2戦を行い、前回王者イタリアはスペインに0-1で敗れた。敗戦したゲームながらイタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、イタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマに両チーム最高の採点「9」をつけ、防戦一方だったことを物語った。

 イタリアはアルバニア、スペインはクロアチアを相手に初戦を勝利して第2戦の大一番に臨んだ。しかし、その試合は立ち上がりからスペインが一方的なものにした。敵陣に押し込んだ攻撃の後、イタリアがつなごうとしたところにカウンタープレスをかけて攻撃を続ける状態を作った。イタリアの最初のシュートが前半アディショナルタイムになるほどだった。

 そんな中でスペインの攻撃に立ちはだかったのがドンナルンマだった。開始直後にMFペドリのヘディングシュートを至近距離でセーブすると、ペナルティーエリア内に切り込んできたFWアルバロ・モラタのシュート、エリア外から強烈に枠を捉えたMFファビアン・ルイスのミドルをすべて弾き出した。後半10分にサイドを切り崩され、中央へのクロスをドンナルンマがわずかに触った先でDFリッカルド・カラフィオーリのオウンゴールが発生して失点したが、その後もFWアジョセ・ペレスとの1対1をセーブするなど傑出したパフォーマンスだった。

 獅子奮迅の活躍ぶりに、採点は敗戦チームとしては異例の「9点」がついた。寸評では「ペドリのヘディング、ファビアン・ルイスのミドルを止めたのは、まさに奇跡的だった。世界最高峰のGKと称されるジージョ(ドンナルンマ)は、見事なパフォーマンスでそれを証明した。アジョセ・ペレスのシュートも決定的だった。もし、彼がいなかったら。結果はもっとひどいものになっていた」と絶賛されている。

 欧州サッカー連盟(UEFA)によると、この試合でドンナルンマはシュート20本、枠内8本の雨の中、オウンゴールの1点で終えた。スペインのメンバーを見れば決定機に絡んだ選手たちやDFマルク・ククレジャといったハイパフォーマンスの選手たちがずらりと並んだが、スペインの好調ぶりとイタリアの低調ぶりの落差がドンナルンマの存在感をこれ以上なく際立たせていた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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