最下位の札幌が泥沼の6連敗 敵地で終盤に無念の失点…FC東京FW安斎が殊勲の決勝弾

■後半39分にFC東京のFW安斎颯馬が決勝弾で1-0勝利

　J1リーグは6月26日に各地で第20節を行い、味の素スタジアムでは6位のFC東京と20位の北海道コンサドーレ札幌が対戦した。3試合負けなしのFC東京と5連敗中の札幌の試合は試合終盤にFW安斎颯馬が決勝点を決め、FC東京が1-0で勝利。札幌は6連敗となった。

　前節の湘南戦（1-0）から中3日でホームゲームを迎えたFC東京に対し、札幌は横浜F・マリノス戦（0-1）から中2日でのアウェーゲームとなっている。前半6分に最初のチャンスを作ったのは札幌だったが、エリア内でMF菅大輝が放ったシュートは、GK野澤大志ブランドンがセーブした。その後は両チームともにチャンスを作り切れない時間が続く。

　前半27分、再びチャンスを作ったのは札幌だった。中央でMF長谷川竜也がポストプレーを見せると、左に流したボールを菅がボレーシュート。ボールは枠を捉えたが、再びGK野澤に阻まれた。続くCKからFW鈴木武蔵が打点の高いジャンプを見せたが、わずかにボールに届かなかった。

　今季、味の素スタジアムでの勝利が第11節の京都サンガF.C.戦（2-1）のみのFC東京も、ようやく前半31分に高い位置までボールを運び、MF松木玖生がこの試合チーム最初のシュートを左足で放ったが、ボールは左に逸れていった。同35分には右サイドで裏を取ったDF白井康介の折り返しからFW荒木遼太郎が左足でゴールを狙ったが、DFにブロックされている。同41分にもFW安斎颯馬のスルーパスを受けた松木がゴールを狙いに行ったが、DFにブロックされてシュートを打ち切れなかった。

　攻勢のFC東京は、GK野澤のロングキックを松木が受けてゴール前にクロスを入れる。これを荒木が胸トラップでコントロールして右足でシュートを放ったがDFにブロックされてしまう。それでもこぼれ球を拾いに行った荒木がファウルを受けてFKを獲得。原川が直接ゴールを狙ったが、GK菅野孝憲が弾き出した。続くロングスローからの攻撃でFC東京は荒木がシュートを放ったが、これも菅野に防がれて前半は0-0で終了した。

　後半の立ち上がりは、FC東京が押し込む。しかし札幌の守備陣もゴール前で簡単にプレーさせずに決定機は作れなかった。対する札幌は後半12分にFKを得ると、MF田中克幸が左足でゴールを狙ったが、わずかにクロスバーを越えた。

　後半18分にFC東京のピーター・クラモフスキー監督はFWディエゴ・オリヴェイラとMF仲川輝人をピッチに送り込む。同26分にはDF木本恭生がピッチを離れ、DF森重真人が投入された。同28分にFC東京は速攻からチャンスを作り、松木のスルーパスから抜け出した安斎のシュートがGK菅野に止められる。こぼれ球にディエゴ・オリヴェイラが詰めたが、ボールは右に外れていった。

　札幌も後半33分に自陣からのロングカウンターをシュートにつなげ、最後は菅が左足でシュートしたが、ここもGK野澤に止められた。後半優勢だったFC東京は同39分、右サイドからMF原川力が入れたクロスに安斎が左足で合わせ、先制ゴールを決めた。この得点が決勝点となり、FC東京は2連勝。対する札幌は泥沼の6連敗となっている。（FOOTBALL ZONE編集部）