J1トップのボール支配率も…クリーンシートはわずか2回 新潟の興味深いデータに注目
FOOTBALL ZONE / 2024年6月29日 7時20分
■パス総数(1万2152本)、パス成功率(84.3%)、平均ボール支配率(58.3%)でJ1リーグトップを記録
アルビレックス新潟が、特徴的なパスサッカーでファンを魅了した。6月26日に行われたJ1リーグ第20節サンフレッチェ広島戦(1-1)で20本以上つないだビルドアップからゴールを奪う。今回、順位としてはJ1の16位と沈むチームの気になるデータに注目した。
広島戦の前半11分、自陣左サイドのスローインからポゼッションをスタート。センターバックのDFトーマス・デンが相手陣内にボールを持ち運ぶと、右サイドで一気に攻撃テンポを上げる。DF藤原奏哉の縦パスからFW小見洋太とMF松田詠太郎がダイレクトのワンツーで崩す。最後は小見のクロスをFW谷口海斗がダイレクトでゴールに決めた。
その後広島に追い付かれ1-1で試合はドローとなったものの、新潟が見せた美しいビルドアップは大きな反響を呼んだ。しかし、ここまで20試合を戦い5勝7分8敗と苦しむチームは、現在J1の16位にとどまっている。
そんな新潟のポジティブ面の特徴的データは、パス総数(1万2152本)、パス成功率(84.3%)、平均ボール支配率(58.3%)でJ1リーグトップを記録している点だ。一方で、新潟がクリーンシートを達成した試合はわずか2試合。これは、J1の20クラブ中2番目に少ない。
また、空中戦勝率46.8%も17位と低い水準に。守備面では課題を抱える結果が出ている。総失点数は30となり6番目の多さだ。興味深いデータはドリブル成功率(ドリブル成功÷ドリブル総数)で、J1首位のFC町田ゼルビアがトップの54.4%を記録したのに対し、新潟は41.8%の19位となっている。
昇格組の町田が牽引する今季J1リーグ。パスを駆使したサッカーを展開する新潟は、後半戦でどう手を加えてくるか。広島戦で披露したような美しいパスワーク弾で賑わせたチームの巻き返しにも注目だ。(FOOTBALL ZONE編集部)
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