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“不運”なデンマーク代表DFが「ホラーな3分間を過ごした」 オフサイドでゴール取り消し→即PK献上

FOOTBALL ZONE / 2024年6月30日 11時43分

■オフサイド判定→VARによりPK献上までわずか16秒

 欧州選手権(EURO)の決勝トーナメント1回戦でC組2位通過のデンマークはA組1位通過のドイツに0-2で敗れ、ベスト16敗退が決まった。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に見抜かれた“1センチ単位”でのオフサイドによるゴール取り消し直後に、VARで相手にPKを献上する展開からの敗北。カスパー・ヒュルマンド監督は試合後に判定への不満を漏らしていた。英公共放送「BBC」が指揮官のコメントを報じている。

 激しい雷雨のために前半35分からおよそ20分中断となるアクシデントにも見舞われた一戦。試合の動きがあったのは後半4分、デンマークがセットプレーを起点としたエリア内での混戦からDFヨアキム・アンデルセンが左足でゴールネットを揺らした。しかし、VARのチェックにより、シュート直前のプレーでMFトーマス・ディレイニーがオフサイドと判定されてゴールを取り消しに。映像によれば、つま先がわずかにオフサイドラインを越えていた。

 するとこの直後、ドイツが左サイドから攻め込むと、DFダビド・ラウムのクロスがエリア内のアンデルセンの右手に当たり、VARチェックでPK判定となった。このPKをFWカイ・ハフェルツが決め、ドイツが先制に成功した。

 さらに同23分にはカウンターからFWジャマル・ムシアラがドイツに追加点をもたらし、試合は2-0で終了。ドイツが準々決勝へと駒を進め、前回大会4強のデンマークはトーナメント1回戦で敗退となった。

 デンマークを率いるデンマークのヒュルマンド監督は試合後の会見で「1センチのオフサイドがコールされた瞬間の写真を持っている。こんなことはありえない」と憤慨。「試合の決定的瞬間は16秒だ。VARがこのように使われるのはバカげている」と判定への不満をぶちまけていた。


(写真は「FOXスポーツ」公式Xより)

 アンデルセンのゴールが1センチ単位のオフサイドで取り消され、ドイツの間接FKで試合が再開された。そこから今度は自陣でアンデルセンの手にボールが当たるまでに掛かった時間がおよそ16秒。このわずかな時間がデンマークの運命を大きく変える結果となった。(FOOTBALL ZONE編集部)

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