中国監督は“日本キラー” W杯最終予選同居もライバル撃破へ「我々が簡単ではないと証明したい」

■イバンコビッチ監督は「私は日本代表をよく知っている」と自信

　2026年の北中米ワールドカップ（W杯）アジア3次予選（最終予選）の組み合わせ抽選会が6月27日に行われ、森保一監督率いる日本代表はオーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと同じグループCに入った。日本を含めてカタールW杯に出場した3か国が同居したことで、中国のメディアやファンからは「死の組だ」「最悪だ」など多くの悲鳴が上がっている。

　日本が9月5日の初戦で対戦するのが中国代表だ。クロアチア人指揮官のブランコ・イバンコビッチ監督は、中国の大手紙「タイタン・スポーツ」の記者で、長年アジアサッカーを取材する馬徳興（マー・デーシン）氏の取材を受け、今回のアジア最終予選の中で「最も厳しいグループだ」と認めた。

　また対戦する5か国で最もエキサイトする相手を聞かれ、「やはり日本だ。私は日本代表をよく知ってる。前回のカタールＷ杯予選で勝った（当時オマーン代表監督）だけでなく、日本はみんなが認めるアジア最強チームだ。また、カタールＷ杯で我が母国クロアチア代表との試合（決勝トーナメント1回戦／PK戦の末にクロアチアが勝利）も見た」と日本代表について語った。

　前回カタールＷ杯アジア最終予選で、オマーン代表監督として日本に1-0で勝利しているが、その秘訣については「十分な時間があった。あの時は日本戦の前に1か月以上の合宿を行い、準備や研究ができた。今回の中国もまた初戦が日本、できれば十分な時間をもって準備し、いい試合をしたい。すでにリクエストを出しており、国内リーグの日程を調整し代表の時間を確保してもらう。日本のほうが優れたチームなのは知っているが、ピッチ上で我々が簡単ではないことを証明したい」と語った。

　70歳のイバンコビッチ氏は、オマーン代表時代だけでなく、2006年ドイツＷ杯予選ではイラン代表監督として、1998年フランスＷ杯ではクロアチア代表のアシスタントコーチとして日本代表と対戦していずれも勝利している。“日本キラー”イバンコビッチ監督が、どんな采配を振るか注目だ。（FOOTBALL ZONE編集部）