久保建英＆鈴木唯人はパリ五輪代表18人に選ばれず 拘束力なくクラブ側が拒否

■前回の東京五輪に出場していた鈴木彩艶も選外に

　日本サッカー協会（JFA）は7月3日、東京都内で会見を開き、大岩剛監督率いるパリ五輪代表メンバーを発表した。山本昌邦ナショナルチームダイレクター（ND）が6月のA代表メンバー発表会見で話していた通り、MF久保建英（レアル・ソシエダ）とMF鈴木唯人（ブレンビー）は選出されなかった。

　久保と鈴木唯は6月に行われたU-23日本代表のアメリカ遠征には不参加だった。パリ五輪本大会へのメンバー招集はA代表とは違って拘束力がなく、クラブ側に拒否権があるため、山本NDは「鈴木唯、久保はFIFAルールでIW（国際Aマッチウィーク）以外は招集できません。そのなかで、クラブは招集できないという結論に現状なりました」と説明していた。久保は大岩ジャパンの活動経験はなく、鈴木唯は同世代の「10番」を付けていた。

　また、GKでは鈴木彩艶（シント・トロイデン）も選出されず。前回の東京五輪に「飛び級」で出場し、A代表では今年のアジアカップでプレーするなど経験値はこの世代でも飛び抜けているが、来季に向け移籍の可能性が報じられていた。

　そして、U-23アジアカップ（カタール）で優勝を果たしたチームで中核だったMF松木玖生（FC東京）はまさかの選外となり、DF鈴木海音（磐田）やMF山田楓喜（東京V）はバックアップメンバーに。大岩ジャパンはアジア王者として五輪に臨み、グループDで24日にパラグアイ、27日にマリ、30日にイスラエルと対戦する。（FOOTBALL ZONE編集部）