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アジア杯の一発退場からパリへ 「苦しい時期」C大阪DF西尾隆矢を支えた父へ贈る言葉とは?

FOOTBALL ZONE / 2024年7月3日 18時11分

■大阪市内で会見に出席

 日本サッカー協会(JFA)は7月3日、大岩監督率いるパリ五輪代表メンバー18人を発表した。これを受けて大阪市内で、関西圏クラブから選出されたDF半田陸(ガンバ大阪)、DF西尾隆矢(セレッソ大阪)、MF川﨑颯太(京都サンガF.C.)の3人が会見に出席。西尾はU-23アジアカップでの一発退場を振り返り、這い上がって五輪切符を掴むまで支え続けた父に感謝の言葉を送った。

 今大会は主に最終予選を兼ねたU-23アジアカップメンバーを中心に構成された。同大会メンバー以外は6月のアメリカ遠征で招集された欧州組の斉藤光毅と三戸舜介の2人。会見に出席した3人もアジア杯優勝メンバーとなった。

 大会では優勝を果たしたが、最も苦しい思いをしたのが西尾だろう。グループリーグ初戦の中国戦で前半17分に相手選手が背後から当たってきた状況で、西尾が左腕を振り顔に当たったような形になった。当初はプレーが流れたものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入すると、主審がオンフィールドレビューを実施したうえで、西尾にレッドカードが提示された。

 この一発退場で西尾は3試合の出場停止。準決勝まで出場ができなかった。パリ五輪切符が懸かった準決勝イラク戦では後半アディショナルタイムから出場して、2点のリードを守り切った。

 大会期間中「苦しい時期もあった」というが、それを支えてくれたのが父だった。

「小さいころから自分のことを送迎したり、大黒柱で家族を支えながら育ててくれた。自分自身も数年前に父になったからこそ、まだまだだけど、偉大さを、大変さを身に染みて感じている。父は口数は多いわけではないけど、アジアカップで苦しい思いをしたなかで常にポジティブな言葉を掛け続けてくれて、だからこそ自分も立ち直れたところもある。またチャンスをもらってスタートラインに立った。一言ありがとう、という言葉を伝えたい」

 チームは優勝し、アジア王者としてパリへの挑戦権を得た。西尾にもチャンスがある。父へ――。大舞台に立つその姿を見せられれば、感謝の思いは伝わるはずだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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