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パリ五輪代表メンバー18人「戦力分析」 OAなしで団結力重視…キーマンは監督の秘蔵っ子

FOOTBALL ZONE / 2024年7月4日 6時10分

■招集確実だった松木玖生が落選のサプライズも…18人が決定

 日本サッカー協会(JFA)は7月3日、大岩剛監督率いるパリ五輪代表メンバー18人を発表した。56年ぶりのメダル獲得を目指す大会で、オーバーエイジ(OA)枠3人の起用はなく、移籍の可能性が理由で招集確実と見られていたMF松木玖生(FC東京)が選外となった。4月から5月にかけて行われた最終予選を兼ねたU-23アジアカップメンバーを中心に構成され、同大会メンバー以外は6月のアメリカ遠征で招集された欧州組・斉藤光毅と三戸舜介の2人。総力戦で臨む18人全員の戦力を分析する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

   ◇   ◇   ◇

<GK>
■1 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル)
 大岩ジャパンの守護神。U-23アジア杯の活躍が顕著で、PKストップする勝負強さは五輪本番でも期待できる。身長193センチの高さを誇り、ハイボール処理も抜群の安定感。最後の砦は任せた。

■12 野澤大志ブランドン(FC東京)
 A代表として1月のアジアカップに同行。FW細谷真大とともに短期集中の大会に臨むトップの姿を目に焼き付けている。野澤も身長193センチで長身を生かしたシュートストップが武器だ。

<DF>
■2 半田陸(ガンバ大阪)
 クラブでは右サイドバック(SB)が主戦場も、左もこなせる柔軟さが特徴の1つ。グループリーグは中2日でタフな戦いが強いられる。消耗の大きいSBは3人の総力で乗り切らなければならない。

■3 西尾隆矢(セレッソ大阪)
 アジア杯の悔しさを晴らす時が来た。同大会では初戦で一発退場となり3試合の出場停止処分を下された。その苦しみを打ち破って掴み取った五輪切符。対人の強さを発揮して、失点ゼロを目標にディフェンスリーダーの役割も果たしてほしい。


アジアカップでも好プレーを見せた関根大輝【写真:Getty Images】

■4 関根大輝(柏レイソル)
 身長187センチの大型SBで、前線への推進力も高い。右SBの主力候補。アジア杯で一気に評価を高め、信頼を掴み取った。セットプレーからの決定力も魅力的。

■5 木村誠二(サガン鳥栖)
 6月のアメリカ遠征には不参加もアジア杯の活躍は頼もしかった。高井とのコンビネーションも抜群で、CBの中心として牽引してもらいたい。

■15 高井幸大(川崎フロンターレ)
 唯一の2004年生まれで最年少の19歳。川崎が生んだ若きCBはビルドアップもお手の物。大胆な迫力ある守備で窮地も乗り越えられるはずだ。

■16 大畑歩夢(浦和レッズ)
 レフティーの左SB。機動力があり、無尽蔵のスタミナで縦横無尽にピッチを駆け回る。浦和で培ったメンタリティーの発揮にも期待だ。


山本理仁はシント=トロイデンへの完全移籍も決まった【写真:徳原隆元】

■藤田譲瑠チマは主将の最右翼

<MF>
■6 川﨑颯太(京都サンガF.C.)
 クラブでキャプテンを務める献身的なボランチ。ボール奪取能力に優れ、攻守のスイッチャーになり得る。「必要とあれば左SBもやります」とアグレッシブな姿勢にチームメイトも付いていく。

■7 山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー)
 藤田の“相棒”はアカデミー時代からともにする山本が適任。この世代を引っ張ってきた1人で、欧州に渡ってからの成長曲線が大きい。ボールコントロールに秀でるパサー、テクニシャンなイメージを超越して“闘える”ファイターへと変化を遂げている。

■8 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー)
 主将はこの男だろう。大岩監督は「まだ決めていない」と話すも、アジア杯でもまとめあげ大会MVPに選出された藤田は欠かせない存在。視野の広さから展開を広げ、チャンスを生み出す。アンカー、ダブルボランチの一角で起用か。


荒木遼太郎の多彩な攻撃プレーにも期待【写真:Getty Images】

■13 荒木遼太郎(FC東京)
 ワクワクさせるファンタジスタがパリでも魅了する。今年に入って急激に評価を高め、パリ行きを掴んだのが荒木だろう。FC東京へ移籍して上り調子へ。3月シリーズ、アジア杯、6月シリーズと結果で示した。トップ下、インサイドハーフ、“ゼロトップ”でもプレーは可能だ。

■14 三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)
 身長164センチの小柄な体格から生み出すパワフルな突破。右サイドの“ダイナモ”は欧州でさらに進化を遂げた。斉藤との連係も魅力的だ。


町田で活躍中の藤尾翔太【写真:徳原隆元】

<FW>
■9 藤尾翔太(FC町田ゼルビア)
 強靭なメンタリティーを誇り、ストライカーにはもってこい。J1リーグ首位のエースは慎重184センチの万能な大型FW。秀逸なポストプレーからフィニッシュまでなんでもできる。

■10 斉藤光毅(ロンメルSK/ベルギー)
 10番が帰ってきた。この世代を象徴する存在でありながら、負傷の連続で苦しんだ時期もあった。昨季プレーしたオランダでは1対1にさらなる磨きをかけて、スペースにも走り込む。必ず相手の脅威になるはずだ。

■11 細谷真大(柏レイソル)
 エースの君臨だ。圧倒的なスピード、フィジカルを持ち合わせ、高い技術でゴールに迫る。大岩監督が絶大な信頼を寄せる“秘蔵っ子”でどんな時も使い続けてきた。グループリーグ突破、メダル獲得へのキーマンはやはり細谷だろう。世界の舞台で一皮むければ、今夏の注目株になるかもしれない。

■17 平河 悠(FC町田ゼルビア)
 左右こなせるアタッカー。J1でも個でサイドを切り裂き、経験あるSBを困らせてきた。自陣からでもドリブルで運べ、劣勢でも一発で局面を打開できる。

■18 佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ)
 明大からJ経由せずドイツへ渡った“体育会系”。ハードワーク惜しまないが、タッチは繊細で高い技術を誇る。スピードもあり、一気に前線で仕掛けられる。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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