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前代未聞の“ピッチ侵入者事件”が発生「酷い」 スペイン主将の膝にタックル直撃で海外衝撃

FOOTBALL ZONE / 2024年7月10日 12時1分

■スペインは2-1でフランスを下し、決勝進出

 スペイン代表は現地時間7月9日、欧州選手権(EURO)準決勝でフランス代表と対戦し、2-1で勝利した。3大会ぶり決勝進出が決定。スタメン出場したスペイン代表FWラミン・ヤマルが大会史上最年少の16歳362日でゴールを決め、20年ぶりに歴史を塗り替えた。史上最多の4度目優勝へ王手をかけたスペインだが、試合後にはアクシデントが発生。侵入者を止めようとした警備員がFWアルバロ・モラタの右膝に“タックル”してしまい、負傷させる事態が起こった。オーストラリアのスポーツ専門局「Optus Sport」は「『酷い』ピッチ侵入者事件」と見出しを打ってモラタの負傷を伝えた。

 試合は序盤から激しく展開。だが、スペインは前半9分にフランス代表FWキリアン・ムバッペのクロスからFWランダル・コロ・ムアニに頭で合わせられて先制を許した。それでも同21分にヤマルが歴史に名を刻む。ゴール正面やや右よりでボールを受けたヤマルは左足に持ち替えて振り抜くと、シュートは綺麗な弧を描きながらゴール左ポストに直撃してネットを揺らした。

 ヤマルのゴラッソは16歳362日として大会史上最年少ゴールを更新。これまでは2004年大会でスイス代表MFヨハン・フォンランテンが打ち立てた18歳4か月20日で、20年ぶりに記録を更新した。さらに、立て続けにスペインが攻め立てる。同25分にFWダニ・オルモが華麗なトラップからシュートを放つと、相手DFに当たりながらもゴールにねじ込み勝ち越し。後半はフランスの猛攻を耐えきって、2-1のスコアで終えた。

 2012年大会以来の決勝進出を決めたスペインだが、試合後ピッチ上で歓喜の輪になる選手のもとへ侵入者が。慌てて警備員が駆け付けたが、勢い余ってモラタの右膝に直撃してしまった。モラタは悶絶し、右足を引きずっていた。

「Optus Sport」は「ピッチ侵入者が『酷い』事件を引き起こし、スペイン代表の勝利に水を差すことになった。キャプテンのアルバロ・モラタは『嫌なチャレンジ』のあと、足を引きずりながら去った」と状況をレポート。モラタは「足を引きずりながら膝の痛みを訴えた」とし、写真撮影でも苦悶の表情のままだった。

 元オーストラリア代表FWジョン・アロイージ氏は「今まで見たことない」といい、前代未聞の“事件”を指摘。モラタは14日の決勝でプレーすることができるのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)

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