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浦和「逆輸入」新戦力の起用法は? 焦点はドリブラー本間至恩&既存戦力の“棲み分け”

FOOTBALL ZONE / 2024年7月12日 6時10分

■23歳の本間と21歳の二田をいずれも欧州クラブからの「逆輸入」で獲得

 浦和レッズは7月10日のトレーニング後に新加入のMF本間至恩の取材対応を実施。自身は得意なポジションをトップ下や左サイドと話したが、同時に加入したFW二田理央と合わせ新戦力がどのようにしてシーズン後半戦から来期に戦力になっていくのかが注目される。

 浦和は6月末までに今季を主将としてスタートしたDF酒井宏樹、副主将のDFアレクサンダー・ショルツが海外移籍、昨季まで2シーズン副主将だったMF岩尾憲が古巣の徳島ヴォルティスへの移籍で退団した。30代で経験豊富なチームの中心的存在がチームを去り、MF伊藤敦樹が主将、GK西川周作が副主将に就任。そして、23歳の本間と21歳の二田をいずれも欧州クラブからの「逆輸入」で獲得した。両者は登録上、7月14日の京都サンガF.C.戦から出場可能になる見込みだ。

 本間は「まずはみんな上手で、戦術のところでは奪われたあとに早いプレッシャーですぐにボールを奪い返して、ボールを持つのか、速攻で攻めるのかというところはうまくバランスが取れているチームだと見ていて思う」とチームの印象を話す。

 そして、「自分はカウンターも得意なので、判断良く周りと連係してプレーできればゴール、アシストにつなげていけるのではないかと思う。あとはボールを持つチームは自分のプレースタイルとして合うチームなので、プレーするのが楽しみ」と話した。実際に浦和の1試合平均パス数やボール保持率はいずれもアルビレックス新潟に次ぐリーグ2位の数字を残している。

 今季の浦和は4-3-3でシーズンをスタートし、ここ数試合は4-2-3-1をベースにしている。本間は「監督が求めるポジションでプレーするし、やらなきゃいけない」と話すものの、自然な起用は3人の中盤のインサイドハーフまたはトップ下、あるいは左サイドが想定され、自身も「主に得意なポジションはそこ」と話す。その意味では、シーズン前半戦の中で好プレーを見せチームを軌道に乗せる大きな貢献を見せたが現在は負傷離脱中のMF中島翔哉、昨季まで主力で今季も開幕スタメンだったが負傷離脱したMF小泉佳穂とポジションや特性が重なる可能性もある。

■若きアタッカー2人にも早い段階から稼働が求められる可能性

 一方の二田はセンターフォワードを最も得意なポジションと話すものの、ウイングでのプレーについて「背後にスペースがある時は自分から斜めに走って背後に抜けて、そうなるとGKと1対1なのでゴールを目指す気持ちはある」と話す。足もとにボールを受けてのドリブル突破が持ち味になりがちな選手たちが多いなか、違った特性の持ち主になることも期待される。

 夏の登録ウインドーは7月8日に開いたばかりのため、中盤から後方に偏った退団選手に代わる存在を獲得するかどうかは未知数な部分もあるが、京都戦を終えたあとはDF大畑歩夢のパリ五輪選出もありウイングでプレー可能なMF関根貴大をサイドバックに据えて乗り切る可能性も高い。負傷者続出に苦しんでいるチーム事情からは、欧州からの加入でシーズンオフを挟みコンディションを上げていく必要がある若きアタッカー2人にも早い段階から稼働していくことが求められそうだ。

 ともに、本格的にJ1でプレーするのが初めての選手だけに未知への不安と期待の両方が大きい。勢いに乗り切れない浦和にフレッシュさを加えることができるか注目される。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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