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町田→“英出世”23歳にも「引けを取らない」 黒田監督が期待、大卒Jデビュー逸材は何者?

FOOTBALL ZONE / 2024年7月21日 7時20分

■J1リーグデビューの芦部について「いいパフォーマンスをしてくれた」

 FC町田ゼルビアは7月20日、国立競技場で行われたJ1リーグ第24節の横浜F・マリノス戦を1-2で落とした。開始から45分間、ペースを握られた自チームについて黒田剛監督は「劣勢を長い時間強いられてしまった」と反省を語る。それでもポジティブな言葉を発したのは、途中出場でリーグ戦デビューを果たした大卒Jリーガーの存在だった。

 町田はここまでわずか4敗とリーグ戦で強さを見せてきたが、国立開催のゲームで横浜FMに主導権を握られる立ち上がりに。パリ五輪に招集された藤尾翔太、そしてイングランド2部ブリストル・シティへと渡った平河悠が抜けるなど「不運」な部分もあったと監督は語る。

「今日はかなりメンバーも抜けたところもあるし、不運な状況でのゲームの形だった。選手たちはこの蒸し暑い中でも奮起してやってくれた。ただ、やはり前半立ち上がりからの本来我々は攻勢に出なければならないところを若干受け身になってしまったり、劣勢を長い時間強いられてしまった」

 藤尾、平河に加え累積で出場停止となった韓国代表FWオ・セフンも不在となったなか、最初の失点もある意味“不運”だった。前半30分、横浜FMのFWエウベルが左サイドからカットイン。放ったシュートが町田MF下田北斗のハンドを誘いPKの判定となる。

 このPKをFWアンデルソン・ロペスに決められ失点すると、前半43分には横浜FMがらしい崩しからMF天野純がクロスを押し込み2点目。前半だけで複数の失点を許した。後半からはシステムを若干変更し、町田は攻勢に出る。その姿勢が実を結び、FWミッチェル・デュークの1点につながった。

 しかし、デュークの得点が後半35分。残り10分とアディショナルタイムでの逆転は叶わず、町田は1-2のままリーグ戦で6月1日以来(vsアルビレックス新潟戦/1-3)の敗戦を喫した。現状町田は、敗れたゲームで必ず複数失点をしている。

 そんな黒田監督が試合後、ポジティブな面も挙げた。それが後半33分にDF昌子源と代わって入ったMF芦部晃生だ。今季よりプロ契約を結んだ大卒Jリーガーは、この試合がリーグ戦初の出番となった。

 サイドで起点となり、相手2人を切れ良くかわすシーンが印象的。黒田監督は攻撃面で「今日は彼すごい良かった」と絶賛した。また「彼は平河悠を本当に信頼しながら、彼のプレーを見習いながら。(平河と)パートナーを組みながらトレーニングしていた姿もあった」と、移籍した平河とのエピソードも明かし、先輩の背中を見て成長していることを実感している。

 一方で「守備の面ではマイナスの面もあった」と、指揮官は冷静な分析も忘れない。ただ「守備の方がしっかりと切り替えて強度高くできるようになれば、本当に平河に引けを取らないだけのドリブルでの怖さを出せる選手。国立という舞台で物怖じすることなくいいパフォーマンスをしてくれた」と期待も込めて語った。

 23歳の芦部はベガルタ仙台ユース出身。関東学院大学を経て、今季より町田に大卒ルーキーとして加入した。6月5日のルヴァンカッププレーオフステージ第1戦セレッソ大阪整ゲームで公式戦デビュー。今回の横浜FM戦はリーグ戦で初のピッチとなっている。

 J1リーグはこの後、2週間弱の中断期間に入る。黒田監督は「しっかりと反省し、トレーニングを積み上げないと駄目だ」とチーム全体への見解を述べつつ「首位で中断を迎えられることをポジティブに考えながら、今日のゲームを良い教訓にしながらもう一回チームも再構築するつもりで過ごしていきたい」と話す。未だリーグ戦で連敗のない町田。中断を経た8月に、再びその強さを取り戻してくるのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko)

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